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第161話□誘拐されちゃった

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

プート·サタナキア城別邸エルメス邸


んんー悔しい悔しい悔しい!セイが公爵だなんて許せないわ!でも相手は侯爵2人を連破するような猛者!暗部の攻撃も効かない。それどころかあいつの部下の方が強力だったわ。どうしたら良いのかしら。


「セイ様強かったですわね!」

「私は感動してしまいましたわ」

「そうよね。倒した相手を治して差し上げるなんて信じられませんわ」

「ん、度量が違いますわね!」


ダメだわ。この連中はセイに毒されてしまっている。何とかしなければ!


「お嬢様もう諦めたらどうですか?相手が悪すぎますよ」


「爺!何とかならないの?私は諦めきれないわ!」


「うーむ。容姿や家柄以外でサタン様にアピール出来る物を出した方がよろしいかと。セイ様は!完全治癒の付いた腕輪をご自分で作られてサタン様に渡しておりました。戦いにはゴーレムをお貸しになり自分は後方で兵士の回復に当たっていました。これ以上のものを出さないとなりません」


「そんなの私には出来ないわ!」


「ですからお嬢様なりの物を出せばいいのです」


「··········」


全然考えつかないわ!きー!


サタンシティ繁華街


今私はミームちゃんとミーミルちゃんとともに繁華街に買い物に来ている。私はほとんど冷やかしだが2人は何か目的があるようだ。


「いったい何を探しているの?」


「うーん。このままで行くと地上とはおさらばになるからみんなへのお土産を買った方がいいかなって思ってね」


「あーなる程ね。でも急がなくていいんじゃないの?少なくとも私が結婚してからで大丈夫よ」


「そうかな?」


「まず、私達3人が役から降りるのが先じゃない?」


「でも1年も経ってないからまだ無理な気がしますわ」


「「「うーん」」」


「これはちょっと月日がかかりそうだね」


「それじゃあ今日は特に何も無いわね。それじゃあ甘いのを買いに行こう!」


「それはいいですわね!」


「甘いの本当に好きねー」


ルシファー陣営悪魔王会議


私は悪魔皇帝ルシファー。サタンと敵対する者だ。先日のサタンとの戦いでうちの悪魔王マモンが遅れを取ったと聞いた。マモンはうちの陣営ナンバー2だ。 それがなすすべもなく破れたという。


「すると敗れたのは災害龍のせいだと言うのか?」


「そうですじゃ。そうでもなけりゃわしの魔獣たちがあんなに一方的にやられるわけがない!しかもあの災害龍は作り物じゃ!」


「何だとー!敵の陣営には災害龍を作れる者がおるのか!」


「それについては今わしの部下たちに調べさせている所ですじゃ!」


コンコン


「失礼します!スパイが戻りました」


「早く通せ!」


こいつはスライム族の偵察員だな。何かつかんできたようだ。


「あの災害龍を作ったのはサタンの婚約者のセイと言う女でスラ」


「どんな女だ?」


スパイによればその女は人間で相当な使い手だそうだ。侯爵級の悪魔を連破する強さだという。しかも聖属性の魔法を操るそうだ。少なくとも悪魔王レベルの相手らしい。


「要するにその女を捕らえるか殺すかしてしまえば敵の力は半減するわけだな」


「はい。そうなりますじゃ」


「ふーむ。魔界に来たばかりなら大きな居城があるわけでもあるまい。それに必ずスキはあるはずだ。そこをついて殺すかさらうかしてくるのだ!」


「分かりました。すぐに取りかかりますじゃ」


マモンはスライム族に任せるつもりだ。スライム族は人型にもなれる魔物で潜入には適している。相手を包み込んで消化する攻撃方法を持っている。暗殺にはもってこいの連中だ。


サタンシティ大衆居酒屋


「セイたまには飲もうって言うから来たんだけどちょっと賑やかすぎない?」


「私もそう思いますわ。もう少し静かに飲みたいですわ」


「私はこういう賑やかな方が好きなのよ。ここなら目立たないしね」


「そうかしら。まあいいわ!さっそく乾杯しましょう!」


「これからの3人の輝く未来に乾杯ですわ!」


ガチャガチャガチャン!


私達3人は揉め事が片付いた安心感からかどんどんお酒が進んだ。乾杯から2時間も過ぎると3人とも完全に出来上がっていた。


「私はセイがこんなに尽くす女だとは知らなかったわ。うーん」


「そうですわね。サタンさんのどこが気に入ったのですか?」


「ん〜真面目そうな所かな」


「えー顔じゃないのーセイー」


「ん〜それもあるかな〜」


「強い所もいいんじゃないですかセイ様!」


「ん〜それもあるわね〜」


「みんな当たってるわ。あの人いやあの悪魔は奢らないし一途だしちゃんとした目的を持っているのが一番いい所かな」


「····地獄まんじゅう·········うまい·······」


「あらミームが寝てしまいましたわ!もうお開きにしましょう。先に転移で帰りますわね」


「うん。頼むよ」


さて私も帰るかな。外に出て転移しようとした時殺気を感じた。ん?人ではない生き物の気配?とっさにプロテクション3層全面展開をした。何かに包まれたようだ?液体みたいだが?プロテクション3層は効いているみたい。


「こいつ溶かせないスラ!」

「もっと全力で溶かすスラ!」


何だこいつらは?人型になれるスライムなのか。これは敵襲ね。でも敵って何処の敵よ。サタンさんの部下では無いわね。最初から私を溶かそうとしてきたんだから。と言うと敵対勢力の者たちね。ここでコイツラを倒すのは簡単だけどもう少し様子を見るかな。


「仕方が無いスラ。運ぶスラ!」

「でもこいつ玉みたいで運びにくいスラ!」

「急げ!人が来るスラ!」


4体のスライム達は私を包んだまま車位のスピードで移動し始めた。こいつらはなかなか優秀かもしれない。サタンシティから出た所で空飛ぶ魔獣に乗せられた。飛行すること30分敵の城に着いた。誰の城なのかな?


「おおーよくやった。それがセイか。なぜ生きておるんじゃ!」


「マモン様こいつは溶かせませんスラ」


「なんじゃと!取りあえず地下牢に入れておけ!」


あいつがマモンか。サタンさんに負けた悪魔王だな。なる程。私を殺せばサタンさんを弱体化できると考えて襲ってきたのね。それじゃあ何とかしなくちゃね。

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