第16話□ホーリーウェポン
誤字が多くてすみません。気をつけていきます。
ロッドレイ王国王都教会本部
「セイアはどうしたんですか?」
「治癒院を探しましたがおりませんでした。荷物も無くなっていました」
「逃げたという事ですね。ステータスが低いから居ると思ったんですが考えが甘かったようです。国内の各教会に連絡して探させなさい!」
「分かりました。すぐに手配致します」
ビオラの町ラビット亭
昨夜は乙女の光の3人と打ち上げをしていた。みんなは16歳か17歳で成人しているのでお酒を飲んでいた。私は遠慮しておいた。この世界では15歳で成人なので私は戸惑うばかりだ。
夜中まで付き合っていたのでこちらも眠い。今日はゆっくりして後でギルドに行ってみよう。
ていうかスマホが使えなくなっちゃったので やっぱり時計が欲しいな。後で道具屋さんに行ってみよう。
午前10時 今は道具屋さんに来ている。早速時計を見ているのだがゼンマイ式の懐中時計を見つけた。銀貨10枚でお手頃なのでこれを買うことにした。
なんかやけに街中にシスターが歩いてるな。何かあるのだろうか?聞いてみよう。
「あのシスター何かあったんですか?」
「はい。王都の教会の治癒院から行方不明になった治癒士がいるんですよ。だから探しているんです」
「た、大変ですね。 どんな人なんですか?」
「黒髪の女の子だって聞いています。もう随分時間が経ってるんで きっと分からないですねー」
これ私のことじゃないの。王都で逃げたのになんでビオラの町で探してるの?とにかく探しているんだから指令がここまで届いてるって事よね。髪色を変えておいて良かったー!まあ何か言われても知らんぷりすれば何とかなるわね。
とりあえず冒険者ギルドへ行って新しい依頼を探してみることにした。ギルドに到着すると乙女の光の皆さんも全員来ていた。まず昨日のメタルリザードの報酬をもらうことにした。
メタルリザードの 爪や牙や皮膚は高値で取引されている。1頭当たり金貨3枚になった。合計で金貨 15枚これを4人で分けると1人分は金貨3枚と銀貨75枚もらえた。今回の討伐は成功と言っていいだろう。
「あのセイさえよかったら私たちの乙女の光に入らない?」
「私はしばらくはこの町にいますけれど移動しますんで都合のいい時だけ参加させてください」
「それでもいいわ。よろしくね」
「はい。よろしくお願いします」
とりあえず今日は掲示板を見て帰ろう。新しい依頼は墓地のアンデッド退治というのがあった。これはひょっとして私は有利に戦えるのではないかな。この依頼を受けることにした。昼食をとって墓地に行ってみた。
墓地の管理人さんの話では1週間前からアンデットが夜を中心に湧いているそうだ。今は閉鎖して立ち入り禁止にしてある。
私は早速アンデット退治を始めた。確かにスケルトンやゾンビがウロウロしている。キモイ!特にゾンビはキモイ!魔石入の杖を出してお祓いを開始した。
「ターンアンデット!ターンアンデット!」
当たるとキラキラ輝いて砂のようにツブツブの粒子になって消えていく。そして魔石だけが残る。
「ターンアンデッド!ターンアンデッド!ターンアンデッド!」
今いる分は浄化したが全部で8体だった。あとは夕方もう一度来てみよう。
3時間程あるので買い物に行くことにした。まずは衣料品店に行こう。普段街を歩く時の服を買おう。今はワンピースばかりだからやブラウスやスカートも買っておこう。
大分陽も暮れてきたのでもう一度墓地に戻った。幽霊みたいなのが飛び交っている。あれはレイスかな。あとゾンビとスケルトンとグールもいる。面倒なので一気に倒す。
「エリアターンアンデッド!」
もう1回やれば全部片付くわ。
「エリアターンアンデッド!」
さらにアンデッドがわかないように上位浄化魔法をかける。
「サンクチュアリ!」
よし!こんなもんかな。墓地の管理人さんにサインをもらい冒険者ギルドに帰って来た。受付で貰えたのは依頼料の銀貨20枚と魔石代金銀貨4枚だった。
これはあんまりお金にはならないわね。ステータスを見るとレベル20になっていた。魔力値は1360だ。そう言えばメタルリザードも狩ったしね。
しかし1人で戦うんだったらやはり決定力にかける。何かないものかしら。教本を見返す。やはりそんなに都合のいいものはないわ。ん?この聖剣ってのは何かしら?
なるほどー!普通の剣を聖なる剣に変えて戦うスキルね。聖なる剣って強力なのかしら?私は剣なんて扱ったことがない。使うとしたら魔力の腕で振り回すしかないわね。まあ何もないよりはその聖なる剣っていうのがあった方が攻撃は強力かもしれないね。剣を用意して試してみよう。
早速近くの武器屋へ行って量産型の剣を購入した。1本銀貨5枚か。よく考えたら魔力の腕で振り回すのなら1本でなくたっていいのよね。もっとたくさんあった方がいいんじゃないかしら。あと9本剣を買って合計10本にした。
もう夜も遅いので宿に帰ろう。明日の朝森に行って魔物相手に試してみよう。
次の日ビオラの町の西側の森
早速剣を10本出して魔法をかけてみた。
「ホーリーウェポン!」
凄い!剣が金色に輝きだした。プロテクションをかけ魔力の腕で聖剣を掴む。10本掴んで振り回してみた。ふーん。確かに魔力だけよりは威力がありそうだわ。
あとは実践あるのみ!魔物を探して歩き回った。いたいた。これはお猿さんですね。たくさんいたので取りあえず斬りかかってみた。なかなか素早いお猿さんで逃げるのが早い。しかしこちらは剣が10本もありますから全部は避けられないでしょう。
ドシュ!ほら切れた。怒ったお猿さん達は私に向かって来た。斬って斬って斬りまくる。何でこんなに向かってくるのかな?うーん?まあいいか。50匹位は斬ったかな。相手がいなくなった。これは食べられるのかな?取りあえず持って帰るか。あら全部入ったわ。これは私の魔力様々ね。
ギルドへ帰って聞いたらキングエイプとか言うお猿の集団で仲間思いなんだそうだ。一匹やられるとみんなで敵討ちに来る。普通の冒険者は相手にしきれないので逃げるらしい。この魔物は結構使える所が多い。爪と牙の他に毛皮と睾丸が精力剤に使えるそうだ。自分で解体はできないからまたギルドにお願いした。
今回の戦いでホーリーウェポンは十分通用することが分かった。あとは重さのある剣の方が威力が上がるので2本ばかり大きな剣を用意しておこう。
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