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第157話□セイ、ゴーレムを貸す

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

彼は白い腕輪を気に入ってくれたようだ。作った甲斐があったわ。


「すまないが戦いの会議があるんだ。ちょっと今日は出かけられない」


「それなら見ていていいですか?」


「いいけど面白くはないと思うよ?」


「いいんですよ。ただ見ていたいだけです」


「分かったよ」


3人で作戦会議を見学することを許可してもらった。会議はサタンさんとプート·サタナキアさんとアガリア·レプトさんの3人だ。本当に首脳だけの会議なのね。


ミーミルちゃんがお茶を入れてくれたので飲みながら会議を見ている。


今度戦う悪魔大王マモンの戦力分析と味方の対応について細かく話している。2人の将軍は中々有能な悪魔のようだ。マモンの兵は魔獣が多いようでサタンさんの方は悪魔の兵が対応するようだ。


「どうしたのセイ?何か言いたい事でもあるの?」


「いやー大変そうですね。もし戦力が足らないようでしたらゴーレムをお貸ししますよ」


「ああ君はゴーレム使いだったね。ちょっとどんな物だか見せてもらえるかい?」


みんなで外に出てゴーレムを見る事になった。私は暴風龍10体とギガンテス3体とキングドラゴンとベヒーモスとビッグタートルを出して見せた。


「こ、これが聖女セイのゴーレムですか!たくさんいるのは災害龍ですよね」


「暴風龍と聞いて作りました」


「み、みんな大きいですな。ハハハ」


「10メートル位のもありますよ」


ドラゴンゴーレムとサイクロプスゴーレムとワイバーンゴーレムも見せてあげた。


「これ本当に使ってもいいのかい?」


「ええいいですよ。これで兵隊さんの被害が少しでも減ればいいと思います」


「ありがたく使わせて貰うよ。よかったら君も戦いに参加するかい?」


「私はお手伝い位ならいいですよ」


「2人とももう一度会議だ!」


「「はっ!」」


「セイは帰ったのかな?」


「いえ、領内を回りたいとの事でした」


「しかし本当に凄い娘だな。私はこんなに驚かされたのは本当に久しぶりだよ」


「自分の力をひけらかすわけでもなしサタン様を立てていますなー」


「勝負事にはあまり興味がないのかもしれないね。この前戦った時もまだやれるのに自分から引き下がったし魔界の令嬢とは大違いだ」


「治す方が本業だと申しておりましたな。サタン様!絶対に逃がしてはなりませんぞ!」


「も、もちろんだよ!魔界にはいないタイプだね」


「それにしてもあの戦力、すさまじいですな!御1人で小さい領地ならすぐに制圧出来ますな」


「そんな事はしないと思う。多分追い詰められなければ他者を攻撃したりはしないのだろう」


「とにかく引き留めておく手段は考えないといけませんな」


「あー虹宝石とギガトロン鉱石か。こりゃあ本気で探さないといけないね」


魔帝サタン領内サタンシティ


「ここはよく発展してるわねーお菓子もたくさんありそうね。セイの赤いお金ちょうだい!」


「分かったわよ」


魔界のお金の価値を教えてあげた。2人はすぐにお菓子を求めて街なかに消えて行った。


私は色んなお店を回っていたが大体魔界の品について分かって来たと思う。


魔界は地上と違って奴隷はいないようだ。悪魔なのに人道的だな。だが戦災孤児はいるようだ。前に見た町や村では町や村単位で面倒を見ていた気がする。このサタンシティにもそんな所はあるのだろう。


私は特に買い物もないので公園と言うか訓練場のような所で切り株の上に座っている。訓練をしている若い悪魔がたくさんいる。


みんな剣や槍を持って頑張っている。私にはとても真似できない。ぼーっと見ていると女の娘の悪魔に声をかけられた。ちゃんと角が頭の上に2本生えている青髪のスリムな娘だ。


「あの、貴方は立派な身なりですがサタン様の后候補で戦いに行くのですか?」


「へ?私は戦いには行きませんよ。なぜ戦いに行くんですか?」


「だって貴族令嬢ならみんな聖女セイを倒しに行ったみたいだし」


「ああ、それなら私はいかないわよ。だって本人だしね。ご令嬢たちなら20人ほど今日倒しましたよ」


「ええー!それは失礼しました!貴方が聖女セイだったんですか?そう言えば角がありませんね」


「貴方は何で訓練しているの?」


「私は貴族家のメイドの募集に応募する為なんですよ。 弱いと雇ってもらえないのでね」


「大変ね。良ければ相手をしましょうか?」


「いいんですか?よろしくお願いします!」


彼女は槍使いのようだ。私はホーリーウェポンで大剣を2本出して相手をした。この娘けして弱くはないと思う。30分位練習に付き合ってあげた。


「募集頑張ってね」


「はい!ありがとう御座いました!」


気がつくと私の周りに悪魔達がたくさん集まっていた。何?


「あの!ぜひ俺にも稽古をつけてください!」


「私にもお願いします!」


こうして私の所に集まった悪魔は30人ぐらいいた。何で?


「何で私のところに集まってくるの?」


「いや、だって強いし相手の動きがどんどん良くなっていくから」


そうなのか?そんなことを言われるとちょっと嬉しくなってしまって全員の相手をしてあげた。汗をかいたので自分浄化魔法をかけた。


「ビュリフィケーション!」


「あらセイ何やってんの?見てみて!この焼き菓子おいしそうよ」


「セイ様おいしいパイがありましたのよ!これですの!」


「よかったわね。私はそこまでは見つけられなかったわ」


相変わらず物凄いリサーチ力だ。今度の戦いで役にたってもらおう。

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