第147話□再戦
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ベリアルさんの部下からの報告でそれぞれの部隊がアザゼルの部下の相手をしているらしい。今回もアザゼルを孤立させる事に成功したようだ。あとはベリアルさんが勝てばいいだけだ。だが向こうも考えており今回の部下は前回よりも数は少ないがかなり大きくなっているようだ。
私はそちらの処理をお願いされた。よっぽど早く片付けて2人の方へ向かわないと前と同じ結果になってしまうと思う。偵察の報告によれば巨人は20メートルの大きさになっていたそうだ。しかし数は100体に減っていると言う事だ。しかしヤギの魔物は500体居るようだ。これは前よりも強いと言っていいだろう。しかもアザゼルは魔物の最後尾に陣取ってるようだ。つまり魔物を全部倒さないとアザゼルと戦うことはできないということになる。
敵の居城前に到着した私達は最後の打ち合わせを行った。
「あいつらを全部突破しないとアザゼルにたどり着けないわよ。全部片付けるまで2人は後ろで見ていてね」
「む゙む゙う。仕方がない」
「しかし大丈夫なのか?」
「まあ、やるしかないわね」
こちらの布陣は前と同じにした。バリヤーの猫獣人達に巨人は中に入れないように戦うことを指令した。ドラゴンゴーレムとサイクロプスゴーレムを両翼に5体ずつ送った。
中央にはビッグタートルを置いた。その前面にはキングドラゴンとベヒーモスを置き暴風龍は上空に待機させた。
「暴風龍は大風で敵を撹乱して!他の者は魔導レーザー砲で巨人を倒して!」
「分かりました!ギャオーギャオーギャオー!」
「ギヤギヤー!お任せください」「ヴァ!撃ちます!」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!
防風龍が通り過ぎて行くたびに相手の動きが止められる。巨人が20メートルの大きさになっても防風龍の風は有効なようだ。
ヤギ達は転がったりしているが巨人は風を耐えていた。そこに各ゴーレムから魔導レーザーが当てられた。
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
「何だこの戦いは!こんなことをやっておったのか!凄い威力だな」
「全くです!これほどとは思いませんでした。暴風龍も作ったのか!」
「まあね」
ここまでは順調に進んでいる。先に巨人を倒してしまえば後はどうにでもなる。
両翼のゴーレムたちはうまくヤギを取り込んで倒しているようだ。魔導レーザー砲が熱くなって打てなくなったら肉弾戦の開始だ!
すでにビッグタートルからワイバーンゴーレムが爆撃に出ている。さすがに20メートルの巨人はしぶとくてなかなか動きを完全には止められない。
巨人は半分は倒した。しかしこちらの魔導レーザー砲も撃てなくなってしまった。ここから先は肉弾戦だ!暴風龍が体当たりをしていく。巨人はちぎれ飛んでいった。キングドラゴンの尻尾攻撃で何体もの巨人がバラバラになる。ベヒーモスの角で引き裂かれる巨人たち。後はヤギがまだ200体ほど残っているがもう 任せても大丈夫だろう。
「さあ2人共出番よ!」
「おう!中々の戦いであったな」「相変わらず無茶苦茶な奴だな。だが助かったぞ」
私はアイテム天使の羽を使った。私の背に白い羽が生えて飛べるようになった。 魔力を多く流せば速く飛べるようだ。魔王はいつのまにか翼が出ていた。ベリアルさんは炎の戦車を出して進んで行く。
「ふん!俺1人に3人がかりとはなフハハハハハハ」
「お前らなど一捻りだ!」
「覚悟しな!」
逃げられないように結界のアイテムを使用した。プロテクション3層を発動する。更に聖域を発動した。これは魔界の者には効くはずだ。
「プロテクション3層!セイクリッドサンクチュアリ!」
「むむ!何て魔法を使うんだ。我まで弱るだろうが!」
「この位の聖域が何だ!俺は負けんぞ!」
「あっごめんね。2人も弱るのか!」
相手も動きが悪くなったようだ。私はすぐさま転移の羽を使いアザゼルの脇に出た。すぐさま消滅魔法を放った。
「ストロングバニッシュランス!」
「ぐあー!おのれ!」
相手の腹に大穴が空いた。すぐに転移の羽で距離を取った。魔王がデコイを作り出した。それぞれが魔法攻撃をしている。
「ストロングバニッシュレイン!ストロングバニッシュニードル!ストロングバニッシュランス!」
アザゼルの体に無数の穴が空いた。ベリアルさんの爆裂玉が命中して相手は炎に包まれた。クビが2つ落ちていた!
アザゼルは全身に毒をまとい炎を消した。こいつもう私のジャッジメントを解除している。もう1回かけるか?
アザゼルは全身から毒を発射して私達を毒まみれにした。魔王のデコイが消えていく。毒を消そう。
「エリアテトキシフィケーション!」
毒は無効化出来たが相手の火炎玉が無数に飛んでくる。強い!3人がかりでも倒しきれない!これは根比べね!
私は転移から消滅魔法を放ち相手の体に確実に穴を開けていった。魔王はデコイを使い魔法や剣で攻撃をかけている。ベリアルさんは隙をついて爆裂玉相手に食らわせている!こんな攻撃を30分位続けたらかなりお互いダメージが現れて来た。
「はぁはぁはぁおのれー!魔力が切れたかー!貴様らなどに殺られるか!はぁはぁはぁ」
「はあはあはあアザゼルよ!いよいよ最期だな!はあはあはあ」
「はぁはぁはぁこれで宿願が果たせるはぁはぁはぁ」
「ふー私はお前を倒して地上へ帰るんだー!ストロングバニッシュランス!」
「はぁはぁはぁお前まだ魔法が使えるのか?俺はもう無理だ!」
魔力はかなり使ったがまだ魔法が撃てなくなるほどじゃない。更に魔法攻撃を続行した。
「ストロングバニッシュランス!ストロングバニッシュニードル!ストロングバニッシュレイン!」
「ぐあー!ぜぇぜぇぜぇこのままでは不味い!ぜぇぜぇぜぇあの女を何とかせねば!これでも喰らえ毒スライム!」
アザゼルの体がちぎれて黒い物が飛んできた!私は転移の羽を使いそれをかわした。何これ?スライムみたいね?毒のスライムなのかな?
かわしたからいいだろう。ようしそろそろ剣で攻撃だ。
「ホーリーウェポン!」
中には新しく買った魔力を通せる剣も入っている。ん?
「うそっ!」
いつの間にかさっきの毒スライムが私の足に付いていた!かわしたのに!うわっ足が痺れてきた!
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