第140話□猫獣人頑張る!
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
カンティス国や獣人の里にゴーレムを貸したので自分の手持ちがだいぶ 少なくなってしまった。今日はゴーレムの補充をしていきたい。
今あるのはキングドラゴン1体、暴風龍4体、ドラゴンゴーレム6体、サイクロプスゴーレムゴーレム10体になる。
まあこれだけあれば大丈夫な気もするが世の中何があるかわからないからね。
どうせ作るなら大きいのがいいんだけど。そうすると金属が足らないわね。東の海西方で船を引き上げて作るか。
「ちょっと私はゴーレムを作ってくるからみんなは獣人の里にいてくれるかな?」
「我々もお供しますニャ」
「来てもあんまり仕事がないわ」
「それならここで復興の手伝いをしてますニャ」
転移して東の海西方の島に来た。暴風龍を4体出して海底から金属製の船の残骸を集めさせている。さて何を作ろうかな。やはり強い方がいいわね。
ベヒーモスにしましょう。どうせならキングドラゴン並に大きくしよう。四つ足で大きな尻尾がある敏捷性抜群の体。2本の強力な角と翼がある。口からレーザー砲が出せるようにしよう。
下半身を作り4本の脚をつけただけで1日が終わってしまった。あとは明日にしよう。一応獣人の里に戻ってみた。特に問題はないようだが猫獣人たちは情報を集めて来ていた。
「皇帝は新たな奴隷を探していますニャ」
「何でそれが分かったの?」
「ちょっとワイバーンで王都まで行って来ましたニャ」
「面が割れているんだからあんまり派手に動いたらダメよ」
「見られていませんから大丈夫ですニャ」
誰を狙っているのかと言うとやはり獣人らしい。この獣人の里以外にも獣人が住んでいる地域があるようだ。
場所は帝国の北部の山中で種族は牛人や猿人や虎人等が住んでいるらしい。
「それじゃあもし帝国が動いたら応援をしてあげてください」
「分かりましたニャ」
猫獣人達にはフェンリルゴーレム10体とワイバーンゴーレム10体を預けている。更にドラゴンゴーレムを5体貸したので何とかなるだろう。
次の日
私はゴーレム作りをしている。核や魔鉱石を組み込んでベヒーモスの体はだいたい出来た。
今は乗り込めるように頭を改造している。プロテクション3層を張り中から意思を伝えられるようにした。口の中に魔導レーザーを仕込んだ。こいつもコンピューターを組み込んであるから自分で考えられるようになっている。よし!これで完成だ。
「ベヒーモスよ!これからは私の下で頑張ってね」
「お任せください!セイ様」
今日はこんな感じね。最近前より疲労が少ない気がする。また魔力値が増えたのだろうか?
「ステータスオープン!」
レベル98、魔力値25678、聖女、聖戦士、殲滅姫、破壊者、地獄の呪術審判、略奪娘
やっぱり魔力値が増えてるわね。戦いをしてるというより物を作ってる事の方が多い気がするけど。
他の皆さんは魔力値というのは頭打ちでそんなに増えるものでないと聞いている。なぜ私はどんどん増えるのだろうか?
異世界から来たから?何か特別なのかな?うーん?分からない。キンゼルは特殊能力はあったけど自分自身はそんなに強くなかったんじゃないかしら。際立つとこはみんな違うのかな?情報が少なすぎて分からないわ。
獣人の里
「北の獣人の里に帝国兵が迫っているニャ」
「助けに行こうニャン!」
私達猫獣人はワイバーンゴーレムに乗って北の獣人の里に向かったニャ。距離的には500キロメートルくらいなので2時間もすれば着くだろう。
セイ様に任されたのだニャン。必ず獣人達を助けてみせよう!2時間半で北の獣人の里に着いたニャ。
しかし、すでに戦いが始まっていたニャ。獣人達は3種族が連合して1000人ほどの軍になっていたニャ。武器は剣や弓が多かったニャン。
相手は帝国軍約3000人。魔獣兵が100体ほど混じっているニャ。どう見ても不利な状況だニャ。
「ゴーレムを全部出すニャ!ドラゴンゴーレムを中心にして敵の中央突破をするニャ!」
「何だ!いきなりでかいドラゴンが現れたぞ!ブレスがくるぞ!」
「ワイバーンからブレスがくる!うあー!」
「ブレスを吐くフェンリルだー!盾が溶けるー!ぎゃー!」
さすがセイ様が改造したゴーレムは最強だニャン。ブレスを吐けるようになったので圧倒的だニャ。敵兵をどんどん薙ぎ払っているニャ。
「我々獣人に大型魔獣の味方がついたと言う噂は本当だったのか!今がチャンスだ押し返せ!」
「「「「オー!!」」」」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
「くそっ!うちの魔獣は何をやってるんだ!」
「無理です!相手が大きすぎます!あのドラゴンにみんなふっ飛ばされています!」
「撤退しましょう!」
「今背中を見せたらそれこそ全滅だぞ!」
「しかしこのままでも全滅してしまいます!」
「うーん仕方がない!魔獣を前に出してその隙に撤退するぞ!急げ!」
あれ?魔獣が前に出てきたニャ。そうか魔獣をを囮にしている間に撤退するつもりだな。それならそれで相手を後ろから削りきるまでだニャ!
「少しでも相手を減らすニャ!」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
「うあー」
「ぐぎゃー!」
「うがー!」
奴らはボロボロになりながらも 全速力で逃げていったニャ。
「勝ったニャン!」
「「「「オーニャン!」」」」
敵は半数ほどに数を減らして南の砦に撤退したニャ。
次の日獣人の里
ベヒーモス完成後ドラゴンゴーレムを10体作ってからこちらに来たらもう帝国軍を追い払った後だと聞いた。
「素晴らしい。よく頑張ってくれました」
猫獣人達を思いっきり褒めておいた。よしこのまま北の獣人の里を猫獣人達に守ってもらおう。
「いいですか?私は国に帰って病院に行ったり他の仕事をしなければなりません。北の獣人の里は皆さんで守ってあげてください」
「お任せくださいニャ!どうぞ我々の中から護衛を何人かお連れください」
「分かりました」
最初にいた4人を連れて私はリンドブルム共和国に戻ってきた。
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