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第139話□前線からの獣人救出!

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

リュマンダ帝国帝宮


「こんな真っ昼間にいったい何があったのだ?」


「はっ、帝都の西にある魔獣育成所の奴隷が逃げたようです。外からの手引きがあった模様です」


「あそこには千人近くの奴隷がいたはずだ!逃げられる訳が無いだろう?」


「どうやら転移して逃げたようです。職員の話だと大型魔獣を多数確認しています。しかし突然姿を消したと言っています」


「すると犯人は短時間で千人近い奴隷契約を解除して転移して逃げたと言うのか!?信じられんな。そんな人間がいる訳がない!第一魔力が持たないはずだ!」


「そうなんですが現に起こっていますので·········」


うーん、訳が分からない。いったいどういう事だ。ん?グイドか。こいつがここに来るとは珍しい事もあるものだ。どうせ勝手な事をしているのだろう。


「親父!俺はその犯人心当たりがあるぜ。猫獣人と旅をしている若い女だ!500人の兵で囲んだが全て眠らされた!コロシアムで魔獣試合をしたが1人で5体を破って勝っていた」


「お前は何をやっているんだ?それでその女は何と言う名だ?」


「う、名前は分からねえ!」


「話にならんな」


「お待ちください。今までの話から1人頭に浮かぶ人物がおります。巨大ゴーレムを使いグリムリーパー海洋連合を打ち破ったリンドブルム共和国の聖女!セイア·シンジョウではないでしょうか」


「その話なら聞いた事がある。何でも東大陸の魔王軍を撃退したと聞いている」


「それでグリムリーパーを片付けて自分の領土にしたのか?」


「いいえ!民を解放しただけと聞いています」


「何でだよ!意味ねえじゃねえか!」


「聖女は虐げられた人々を救って回っているようです」


「じゃあ何か?この国の奴隷をみんな解放しようってのか!その為だけに俺たちを滅ぼすつもりなのか!」


「まあ敵対しなければ大丈夫だと思いますよ。何処の国も奴隷制度はありますから」


「お前聖女に手を出したのか?」


「·········すでに暗部をさし向けた。しかし全滅させられた。俺は会えば殺されるだろう」


このバカなんて事をしたんだ!戦争になるぞ!こいつをさし出して許しを請うか。いや待てよ。この国の奴隷を解放したと言う事はこの国の法に触れたと言う事だ。罰してしまえばいいではないか。しかし、あのグリムリーパーを滅ばしたとなると簡単にはいかぬか。


「宰相よ!すでに敵対しているのであれば戦う事になるが勝てると思うか?」


「可能性は低いと思います。グリムリーパーは艦船数1500隻は居たはずです。それが全滅したと聞いていますので」


「リンドブルム共和国は内陸の国だろう?それが海洋国家に勝利したと言う事か!?それじゃあ陸の上ならどれだけ強いんだ?どうする宰相?」


「うーん。何かかなり厳しい気がしてきました。魔獣育成所では数時間で300体近く魔獣がやられています。まともに勝負したら1日で負けるのではないかと思われます」


「何かいい手はないのか?」


「聖女は情に厚いと聞いています。獣人を盾にすれば手出しは出来ないのではないでしょうか」


「んーちと弱いな。手段として使えなくはないがいざとなったら見捨てるだろう。他にも手を考えねばなるまいな」


「分かりました」


獣人の里


「聖女様のお陰で皆無事に故郷へ帰ることができました。本当にありがとうございます」


そうだ!ここでこの前闘技場で儲けたお金を使ってもらおう。


「復興には資金が必要でしょう。こちらを使ってください」


金貨5万枚を出したが全部は受け取ってもらえなかった。1万枚は受け取ってくれたのでよしとしよう。


私は残りの獣人達を助ける為に南のムジカ王国との国境付近に転移で移動した。猫獣人達も25人連れて来ているので役に立ってもらおうと思う。


さっそく彼女らに調査をしてもらったところ国境入り口から東に10キロメートルほど行ったところで 小競り合いが行われているということだった。


ワイバーンゴーレムで様子を見に向かった。2つの禿山の間で魔獣とゴーレムが数十体ずつで戦っているのが見えた。


「小競り合いって言ってたけどもう立派な戦争じゃない!」


ここに飛び込んでもなかなか獣人の皆さんを助けるのは難しいわね。残っている人たちがいればそちらを先に助けましょう。


ここに見張りの猫獣人を2人残してリュマンダ帝国の陣地に向かった。魔獣とテイマーと奴隷はセットで動いているようだ。陣地の端には残りの魔獣30体ほどが居た。


獣人の皆さんは鎖で繋がれていたので魔法で鎖を消してあげた。


「皆さん助けに来ました。ストロングバニッシュ!エリアリムーブカース!」


「おおっ!首輪が外れた!」

「逃げられるのか?」


「獣人の里に転移しますね」


取りあえず30人助けたので獣人の里に送って来た。


戦場に行くと戦いは膠着状態で両軍共に引き上げている所だった。お互い痛み分けだな。


戦場にはゴーレムや魔獣や兵士の死体が転がっていた。猫獣人達に獣人の死体を集めさせ復活させていった。さすがに頭がないのは無理だがそれ以外は復活させる事が出来た。死ぬと奴隷紋は消えるのね。知らなかったわ。32人を連れて獣人の里に転移した。


あとは引き上げた人達を助ければいいのだけどさっき獣人達を助けたから騒ぎになっていた。


「これは忍び込むのは無理ね。襲って奪います!」


猫獣人達にフェンリルゴーレムを出させてリュマンダ帝国陣地に突撃した。相手は戦闘で弱っていたので大した反撃もなく無力化出来た。


獣人達は盾にされたのかみんな怪我をしていたのでまず治療した。


「エリアエクストラヒール!エリアリムーブカース!」


「あんたは何者なんだ?」


「ふふふ私は獣人の味方です!」


残りの35人を連れて獣人の里に転移した。これで捕まっていた獣人は皆解放できたはずだ。

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