第138話□獣人救出
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
夕方には帝都に到着するとこが出来た。ここはセンタテリアと言うそうだ。
さっそく奴隷商人を探す事にした。猫獣人達に探してもらったらすぐに見つかった。
「ここがそうなのね。奴隷商ゴサンドン」
誰か購入しないとだめよね。狼獣人の皆さんの仲間がいてくれると助かるんですけどね。
「いらっしゃいませ〜どのような奴隷をご所望ですか〜」
「狼獣人か子供」
「それなら沢山おりますよ〜」
黒服のぽっちゃりした紳士が出てきた。なんかこの人の話し方キモいわ!まあずっと一緒ってわけでもないし我慢我慢!
ゴサンドンさんはすぐに獣人を連れてきてくれた。
「この人達はどういう経緯でこちらでお世話になってるんですか?」
「それは皇帝の意に背いたからですよ〜南の方でオークションに出された奴らもいたようですがね〜」
「なるほど、分かりました」
連れて来られた10人の奴隷を金貨200枚で購入した。みんな狼獣人たちの仲間だったので助かった。
「ちょっと私に奴隷契約の解除をやらせてください」
「あなたも奴隷商人だったんですか〜」
「まあ、やらせてみてください。リムーブカース!どうですか?」
「おお〜!なかなかやりますな〜うん。解除されてます〜」
よかったー何とかなったわ。あとは複数でも解除できるかどうか確認すればいいわ。
「それじゃ今度は全員ね。エリアリムーブカース!」
「ええ〜全員を一度に解除!?そんなことはできるはずがありません〜でも出来てる〜」
魔力はたくさんあるから魔法が届けば解除は安心ね。あとは解放した後どう逃げるかよね。
相手を全部倒すとなると大戦争になっちゃうわね。何とか獣人達だけを助けるなんてできないかな。んー一応頑張ってはみるけどダメだったら戦争ね。
「獣人の皆さんが捕まっているところを教えてください。救出に行きたいと思います」
「おおーありがとうございます!」
獣人達は王都の西にある魔獣飼育所にほとんどがいるようだ。それから帝国は南のムジカ王国とも紛争を起こしているので南の国境付近にも獣人達はいるようだ。
まずは王都の西にある魔獣飼育所を襲って獣人達を逃がそう。たが逃げると言っても故郷は全滅しているだろうからどうするか。ちょっと聞いてみよう。
「獣人の皆さんは帰る当てはあるんですか?」
「故郷は焼き討ちにあいましたが生き残りがいると思います。だから故郷を目指します」
「分かりました。それならこれから皆を解放に行きます」
車で20分も走ると魔獣飼育所が見えてきた。今は戦闘時ではないので獣人達は小屋に押し込められているようだ。
獣人達の情報によれば小屋は10棟ありその中に100人ずつ押し込められているらしい。これは奴隷契約を解除するには好都合だ。
私は皆を集めて段取りを説明した。私が小屋に入り奴隷契約を解除したら鎖を解いてブルーム市に転移する。これを全員が来るまで繰り返すというものだ。護衛にはフェンリルゴーレム10体と猫獣人25人が当たる事にした。
「それじゃ行くわよ」
「分かりましたニャ!」
「やっと我らフェンリルの出番ですな」
「静かにね」
「ははー」
まだ午前10時位だ。見つかったら大騒ぎになるが早めに動こうと思う。
獣人の小屋は一番端の方なので見つかりにくいと思う。さっそく中に入り奴隷契約を解除しようと思ったが臭くてたまらない!これは浄化が先ね!
「エリアビュリフィケーション!」
「なんだ?!」
「助けにきたぞ!静かにしろ」
「本当か!」
「エリアリムーブカース!」
「全員じっとしていて。転移するわよ」
よし1組目は上手くいった!案内の獣人をブルーム市に残して私は転移した。
4組目までは上手くいった。しかし、5組目に敵に見つかってしまった。
「奴隷が逃げるぞ。取り押さえろ」
「これ以上逃げないように動くな!と声をかけろ!」
「魔獣で敵を制圧しろ!」
ちょっとゴーレムが足らなそうだからドラゴンゴーレム5体とサイクロプスゴーレム5体で魔獣の相手をさせている。
こうして2時間かけて捕まっている獣人達の救出を終わらせる事が出来た。
相手の魔獣を200体ほど倒したがまだまだ襲ってくるのでゴーレム達に相手をさせている。この間に猫獣人達を転移して連れて行った。
フェンリルゴーレムを回収してあと10体のみになったが敵の攻撃が激しくて回収出来ない。仕方がないからキングドラゴンを出してブレスを撃たせている。この間にドラゴンゴーレムとサイクロプスゴーレムを回収した。
最後にキングドラゴンを回収して転移してブルーム市に帰って来た。
「ふう〜成功成功!」
「ありがとうございます聖女様!これで故郷に帰れます!」
「故郷ってまだ500キロも離れてるじゃないですか。まさか歩いて帰る気ですか?」
「それしか方法がありませんから。なあに2週間もあれば着きますよ」
「それじゃあ追っ手に捕まるかもしれないじゃないですか。私が転移で送りますのでちょっと待っててください」
獣人達の代表者に一緒に来てもらい獣人の里を飛行艇で目指すことにした。垂直離陸をして西の獣人の里を目指した。2時間足らずで里の上空に到着することができた。
焼き討ちにあったということだが 半分ぐらいの家は修復されていた。多分家族が直したのだろう。
場所は分かったので案内役の人たちには故郷で待っててもらうことにした。転移でブルーム市に帰り100人位ずつ転移で運んだ。
全員運び終える頃にはさすがに疲れてクタクタになっていた。だがまあやり切った感はあるな。
しかしこのままにしておいたら必ずまた帝国軍がやってきてみんな奴隷にされてしまうだろう。ここは私のゴーレムを残していこうと思う。
暴風龍とドラゴンゴーレム2体とフェンリルゴーレム2体を置いていくことにした。全員魔導レーザーが放てるように改造しておいた。
「せ、聖女様、この巨大な龍はなんなんですか?」
「これは暴風龍です。あとはドラゴンゴーレムとフェンリルゴーレムです。きっと皆さんを守ってくれると思います」
「何から何までありがとうございます」
「私は残りの100人を探してこようと思います。皆さんは村の復興を頑張ってください」
「ご期待に応えられるよう頑張ります!」
すぐに追手がかかるとも思えないがこれで大抵の相手は追い払えるだろう。
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