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第137話□決めたわ!獣人を助ける!

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

私はワイバーンゴーレムを猫獣人達に5体渡し空の移動手段を持たせた。そして一度国に帰る事にした。


「バカ皇子に見つからないようにしてこの辺りに居てください」


「分かりましたニャ」


転移してリンドブルム共和国に戻って来た。


「ミームちゃん、ミーミルちゃんちょっと相談があるんだけど」


「あらおかえり!何かやらかしたのね」


「誰を倒すんでしょうか?」


うっ!何この雰囲気?何で2人ともこんなに落ち着いているの。私は今まであったことを二人に話して聞かせた。


「想定内よ!」


「西大陸に渡った時点でこうなると思っていましたわ」


「で?何か意見はある?」


「ないわ。セイの好きなようにやればいいわ」


「私も同じですわ」


「分かったわ。あの皇子は許せないわ。このままで行けばぶつかることになると思う」


「了解」


転移で猫獣人達の所に戻りリュマンダ帝国の帝都を目指す事にした。あんな男を野放しにしているこの国の皇帝の考えが知りたいからだ。同じ穴のムジナなら滅ぼすまでだ。


地図によればこの町から帝都までは500キロメートルというところだ。バカ皇子の妨害がなければ明日には着くかな。


「セイ様、私たちが 調べた情報によるとこの先の町でオークションが行われます。お金もたくさんあることですしちょっと行ってみませんか?」


なるほど私が国に帰っていた間に何か調査をしてくれたのね。確かにお金を使うつもりで旅行に来たのだけど逆に増えてしまってるしね。いいかもしれないわ。


「分かったわ。寄ってみましょう」


200キロメートルばかり進むとブルーム市と言う所に着いた。どうやらここでオークションが行われるらしい。


猫獣人達は代表3人が私と同行している。彼女たちの資金は金貨15000枚だ。これだけあればかなり良いものが買えるのではないかな。


私は国から持ってきた金貨5万枚とこちらで手に入れた金貨5万枚で合計金貨10万枚が所持金になる。さて何が出てくるのか楽しみだ。


私達は預託金1人銀貨10枚を払って入場した。このお金は冷やかし防止のためで帰りには本人に返されるそうだ。


会場に入るとそこは敷地内だが野外だった。丸太が沢山並べられている。どうやらここへ 座れということらしい。すでに50人ほどが会場入りしていた。


前の方に木で台が作られている。どうやらあの台の上に売られるものが並べられるらしい。司会者が出てきて話し始めた。


「皆さん今日はブルーム市のオークションに参加頂きありがとうございます。さっそく始めて行きます。まず最初は特大魔鉱石からです」


そう言って出てきたのはメロン大の魔鉱石だった。特大?全然大きくないじゃないの。でもこの地域ではこれが大きい方なのかな。これはパスね。


次に出てきたのは金細工の鳥、その次はネックレス、魔獣の皮と続いた。んーいらないわね。何かもう少し欲しい物が出てこないかな。


次は亜人の娘が出てきた。やっぱり奴隷制度があるんだな。狼の獣人で年は私と同じ位だな。これは放ってはおけないので購入することにした。


「では金貨1枚から」

「金貨10枚」

「金貨20枚」

「金貨25枚」

「金貨30枚!」

「金貨31枚!」

「金貨35枚!」

「金貨35枚他にありませんか?それではこの狼獣人は75番のお嬢さんが落札です」


ふむ買えてよかった。その後も奴隷は出てきたが大人は買わなかった。しばらくして狼獣人の男が5人出てきたので金貨100枚で購入しておいた。きっと同じ地域の人なんじゃないかな?


猫獣人達は武器や防具を買っていたようだ。分かる気がする。


オークションも出品予定のものは全て落札された。特別に売りたいものがある人は出てきて欲しいというアナウンスがあった。


私は魔鉱石スイカ大とエリクサーを1体出品した。やはり珍しいらしく魔鉱石スイカ大は金貨1500枚で売れた。エリクサーはこちらの大陸には無いらしく金貨1000枚で落札された。何か悪いことをした気分だな。またしても来た時よりお金が増えてしまった。


購入した奴隷たちに会いに行った。 話を聞くと彼らは故郷を侵略され奴隷にされたと言う事だった。


相手は皇帝の軍隊で魔物を操る軍の護衛をさせる為だったとの事だ。言うことを聞かなかった者たちはこのオークションに出されたんだそうだ。


この国の軍は魔物を操ることに長けているようだ。どうりでコロシアムではあんな強い魔獣を動かせるわけだ。


皇帝の軍に入れられている仲間は自分の村以外も合わせると1000人を超えてるようだ。


魔物を操るのは強い魔物なら1体だけになるようだ。操ってる間は無防備になるのでそれを護衛するのが獣人たちの役目なになるという。


捕まっている獣人たちは奴隷の契約で縛られているので 逃げることはできないし何かあった時は盾にされることが多いようだ。


「そうすると簡単には助けることはできないわね。奴隷契約を何とかしないとだめね」


「私たちも一緒に連れて行ってください!どうしても仲間たちを助けたいんです」


「一緒に行くのは構わないですが奴隷契約を解除する方法を見つけるまでは手を出さないでくださいね」


「分かりました」


「しかし猫族の皆さんはみんな強そうですね」


「それはもちろん最強ニャ!みんなバラけて車に乗るニャ」


「ありがとうございます」


この国の全てを否定することは私にはできないしする気もない。でも人々をこんなに虐げてはいけないと思うわ。


だから何とか獣人たちを助けたい。しかしそれには奴隷に対する契約魔法を解除しないといけないわね。うーん。奴隷商人なら解除の方法を知ってると思うけど。まあ一種の呪いのようなものだから呪いの解除の魔法でなんとかならないかしら。ちょっと試してみる必要があるわね。


購入した狼獣人はすでに契約を解除してもらってから連れて来ているので試すことはできない。ぶっつけ本番じゃ困るからどこかで試したいわね。やはり帝都で試すしかないわね。

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