表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/277

第136話□しつこい奴

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

この会場の雰囲気からすると私達は魔獣の餌みたいな感じね。多分この試合に出た人間はほとんどが負けて死ぬのでしょう。だからすぐに出られたのね。まあいいでしょう。相手をしてあげるわ。


「ホーリーウェポン」


この10本の大剣で切り刻んであげましょう!猫獣人達は防御に徹している。作戦通りね。


まずはオーガを倒す!2本の剣撃をおとりにして3本目でオーガの首をはねた。バジリスクとトロールは猫獣人達が引きつけてくれている。すぐさま私は残りのオーガを狙う。同じ要領で2体目のオーガの首もはねることができた。


ウワー!!!


「すげーぞあの嬢ちゃん!あっという間にオーガを2体倒しやがった!」

「何で10本も剣が浮いてるんだ!?」

「5頭の魔獣試合なんて初めてなのにもう2体も倒したー!」

「いつもは1体でもみんな殺られるのに!すげえ!」


次はトロールかな。10本の剣を同時に使ってトロールの手足を切り刻む。相手の再生が間に合わなくなったところで首を落としてやった。2体目も同じようにして相手を倒した。


「グエ」


ドサッ!


「グギャー!」


ドサッ!


「速え!なんてスピードだ!」

「トロールもあっという間に倒したー!」

「なんだあいつは!人間か?」

「うおおー!すげえぜ!」


後はバジリスクだけだな!こいつは毒があるから気をつけないとな。なかなかの突進だが極太の魔力腕を伸ばして相手の首をつかんだ!すぐさま剣で頭を斬り落とした。


「ギャー!」


ドサッ!ボトッ!


「うわー!すげー!」

「化け物だ!」

「誰なんだ!」

「あんな嬢ちゃんなのに!」

「大番狂わせだ!」


血まみれになってしまったので浄化魔法をかけた。


「ビュリフィケーション!」


これでいいわね。何か大会本部が騒がしいけどまあいいでしょう。中々面白かったわ。


「セイ様お疲れ様ですニャ」


「いえ、魔獣位なら魔法はいらないわね」


「セイ様賭けは大勝ちですニャン!」


「よかったね!ああ私もか」


猫獣人達は金貨3000枚全部私にかけて5倍の金貨15000枚になったようだ。私は金貨10000枚をかけたので50000枚に増えていた。これ本部は大赤字ね。


お金を受け取り周りがうるさくなって来たのでみんなを集めて町の外に転移した。ちょっとこの騒ぎでは町のホテルに泊まるのは無理ね。


「近くの町に泊まりますよ」


「分かりましたニャ。すぐに探しますニャ」


車で10キロメートルの所に小さなエイルと言う町があったのでそちらで宿を取ることにした。


リュマンダ帝国グイド別荘


あの女を発見したっていう報告があったからコロシアムで魔獣を5体もぶつけたのに簡単に全部倒しやがった。何なんだあの女は普通じゃねえ!


足が治れば俺自身が確認に行きたいのだが、この傷はまだ治らない。あの女は北に向かっている!何が狙いだ!?


俺を見つけたら、迷わず殺しにくるな。くそっ諜報部は何やってんだ。500人の兵隊でも指一本触れられねえ!5体の強力な魔獣でも傷一つ付けられねえ!くそっ!くそくそくそ!何か手はねえのか?


「失礼します。グイド様、あの女はコロシアムを出て北のエイルと言う小さな町にいます」


「よし暗部を差し向けろ。必ず殺せ!」


「分かりました!」


エイルの町の宿屋スライム亭


「宿が空いていてよかったですニャ」


「そうね。みんな一緒に泊まれて よかったね」


夜中1時


「ん?何?まだ夜中だよー」


「襲撃ですニャ!暗殺部隊ニャ!殺していいですか?」


「まあ仕方がないわね。2、3人残して後をつければ皇子がいるわ。あのクズ皇子を倒すチャンスよ」


「分かりましたニャ!みんな分かった?」


「「「了解ニャ」」」


キン!キン!キン!ドシュ!ドシュ!キン!キンキン!ドシュ!ドシュ!


始まったわね。まあ負けないとは思うけど一応用意だけはしておきましょう。


30分もすると戦いの音は聞こえなくなった。どうやらこちらの方が有利に動いてるようだ。多分今頃は相手を追い詰めているところだろう。ここには4人残っている。だから21人で相手をしているはずだ。


「あと残りは何人ニャ?」


「多分3人ニャ」


「それならここで引き上げるニャ」


「あまり主から離れるな撤収ニャ!!」


「はあはあ何で急に引き上げたんだ?」


「はあはあ30人で来てほぼ全滅かよ!」


「ふーくそー!敵の気配はあるか?」


「いえ、ありません。引き上げたようです」


「報告に戻るぞ」


「「分かりました」」


リュマンダ帝国グイド別荘


「申し訳ありません皇子。襲撃に失敗しました」


「なんだと!30人で行って失敗しただと?」


「相手は手練れ揃いでした。残ったのは我ら3人だけです」


「他の者は全部討ち取られたのに なぜお前たちは生きて帰れたのだ?まさか!」


ビュビュビュ!ビュビュビュ!ビュビュビュ!


「うあー」

「ぐあー」

「うぐっ!」


ドサッ!ドサッ!ドサッ!


「バカどもーつけられおって!うあっ!くそっこんな所で殺られるかよ!」


「皇子は何処ニャ!」

「逃げられた!」

「転移の羽は厄介ニャ!」

「毒ナイフが当たったニャ。ひょっとしたら討ち取れてるかもしれないニャ」

「セイ様に報告ニャ」


エイルの町の宿屋スライム亭


「そうですか。逃げられましたか。それでも殺し屋は全滅したのでご苦労様でした」


「はい。引き続き気をつけて行きますニャ」


あのクズ皇子なかなかしぶといな。多分生きてると思う。直接倒すしかないかな。

いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ