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第135話□グイド皇子に天誅!

やっと秋って感じになりましたね。よろしくお願いします。

猫獣人対皇子の警備兵の戦いはあっという間に決着がついた。猫獣人の完全勝利だ。彼女たちは刃物を使わず素手で相手を殴り倒していた。


「それじゃあ貴方には死んでもらいます。私を殺そうとしたんだからやられる覚悟もできてるんでしょう」


「くっおのれ!貴様などに殺られるか!」


あれ?消えた!そうか転移の羽で逃げたのか。うーん。まあいいか。石屋の親方には私の方からお金を払っておいた。もし皇子の手のものが来たら私に脅されたというように伝えておいた。


「よし!遊覧船に乗ろう!」


「分かりましたニャ」


遊覧船はゆっくりと湖を進んでいく。うーん。こういうのもいいな。もう終点か?あれ陸地に兵隊さんがたくさんいるわね。ひょっとしてバカタレ皇子が仕返しにきたのかな?


「もう逃がさんぞ。ギタギタにしてやるわフハハハハハハ」


「相手は500人くらいね。あんな兵力で何とかなると思っているのかしら」


遊覧船から先に降りさせてもらった。これで他の人に迷惑がかからないわ。桟橋を渡りしばらく行くと兵隊達が私を取り囲んだ。


「これでお前もおしまいだな!ウハハハハハハハ」


「こんな兵力で私を殺れると本気で思っているんですか?」


「ふん!負け惜しみを言うな。この状況でその人数で何ができるというのだ。素っ裸で命乞いしたら助けてやらんでもないぞ!」


「ゲスですね。この程度なら私1人でたくさんですよ」


私はバトルソングに乗せて催眠魔法を発動させた。こうすると私が聴かせたい人が聞くと効果的なのだ。


「バトルソングホーリークレイドル!眠れー眠れーセイアの胸でー眠れー眠れーセイアの手でーあたたかい心に包まれてー眠れー眠れー」


ドサッドサッドサッドサッバタバタバタバタバタバタバタバタ!


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ


「セイ様素晴らしい歌声ですニャン!」

「感動したニャン!」


兵隊は全部眠ったようだ。ゴーレムには効かないので大丈夫だ。さて迷惑皇子を片付けておくか。


あれまだアホ皇子が動いている。私の魔法が効かなかったのか。ふーん。いったいどうやって防いだのかしら。


でも倒れているから丸っきり無駄ということでもなかったのかな?何かアーティファクトを身につけていたのね。あら自分の足にナイフを刺しているわ。中々やるじゃない!まあいいわ。


「とどめだ!ホーリーランス!」


ドシュ!


あれまた逃げられた。驚いたわ!本当に逃げるのだけは天才的ね。まあいいか。そうだ!この兵隊の剣と鎧迷惑料にもらっておきましょう。


「みんなこの兵隊達の身ぐるみはがして迷惑料としてもらうわよ」


「分かったニャ!」


こうして私は剣と鎧を500セットも手に入れる事が出来た。湖畔のホテルで一泊して北を目指した。


「セイ様この近くにコロシアムがありますニャ」


「それは戦いを見せる所?」


「まあそんなような物ですニャ」


戦いなんて見てもしょうがないでしょ?え?みんな行く気満々なの?それじゃあしょうがないから一応ついて行きましょう。


入場料1人銀貨1枚を払ってコロシアムに入った。うわー賑わっているなー。楽しいのかしら?


コロシアムはすり鉢状の観客席があり周りから見れるようになっている。どうやら飛び入り参加の試合もあるようだ。何人かの猫獣人が参加するようだ。


私はお菓子と飲み物を買って観戦モードだ。ん?他にも人だかりがある。これは賭け事ですね。まあ私はいいかな。


試合は徒手格闘部門と剣闘士部門があった。午前中は徒手格闘部門だ。1対1の戦いはあまりなく対抗戦が多い。3対3とか5対5の戦いが繰り広げられている。気絶か参ったするか場外に落ちればリタイアになる。全滅した方のチームが負けになる。しかし10分以内に勝負がつかなかった場合には残りの人数の多い方が勝ち となる。


「あらうちの娘達が出てきたわ。5対5の試合に出るのね」


相手はレスラーみたいな男が5人だ。 これじゃいくら彼女たちでも負けるんじゃないかな?


確率はやはりうちの娘達の方が低いわ。どうするのかしら?


「それでは試合開始!」


開始と同時に猫獣人たちはキックの雨を降らせていた。相手はどんどんと押し込まれる。しかし気絶するほどではない。だが転がっているうちに隅の方へ行くと彼女たちの飛び蹴りが決まり場外に出されるものが出た。


慌てた相手チームは中央に集合して守りの陣形を取った。しかし彼女たちの攻撃は相手に休む暇を与えない。飛び蹴りしては外に引く。飛び蹴りしては外に引くを繰り返している。さすがに耐えきれなくなったのか反撃に出たところ 2人がかりのキックで吹っ飛ばされる。隅の方へ行くと3人がかりで蹴り飛ばされ場外に落とされている。


「凄いわね。こんなにやれるものだとは思わなかったわ」


結局相手も全滅するまでには至らず5対2で猫獣人達の勝利で終わった。


「すごーい!勝てるものなのね」


「おめでとう。作戦勝ちね!」


「セイ様儲かったですニャ。全財産金貨1000枚を賭けたら3000枚になって帰ってきましたニャ」


「よかったじゃない。それはあなたたちのものだから 自分たちで計画的に使いなさい」


「ありがとうございますニャ」


お昼を食べて帰ろうかと思ったが猫獣人達に午後からの部に出てみてはと勧められた。旅の記念に飛び入り部に出てみる事にした。猫獣人達と同じように5対5の試合に出る事になった。賭けも勧められたので金貨1万枚ほど自分に賭けておいた。


ルールは剣さえ持っていれば何をしてもいいようだ。それなら私は得意かもしれない。出番が近くなったのでドレスアーマーに着替えて出番を待っていた。一緒に出る 猫獣人たち4人は黒装束で2本のバスターソードを持っている。


いよいよ私達の出番になった。ステージに上がると相手は人間じゃなかった。


「これはどういう事?」


「これが一番困難な試合でしたので申し込みましたニャ」


オーガが3体、トロール1体がいる。それにバジリスクが1体で計5体になる。どうやって捕まえたんだろ?


「これ殺していいのかな」


「もちろんですニャ」


ふーん。どうやって集めたかわからないけど相手を倒していいんなら 何とかなりそうかも。

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