第131話□聖女騎士団を鍛える!
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
今日は午後から3回目の会談の予定だ。午前中は何をしようかな。そう思っていたら王都の騎士団からぜひともお手合わせをお願いしたいとの連絡があった。
「何で私が騎士団の相手をしないといけないの?」
「セイ!殺しちゃだめよ」
「セイ様絶対にムキになってはいけませんわ」
こいつら私が行く事前提で話してるわね。まあ暇だから行きますよ。
せっかくワンピース姿にアクセサリーをつけていい気分だったのに。ドレスアーマーに着替えて騎士団の練習場に向かった。
「あのう私はリンドブルム共和国のセイア·シンジョウと言います。何かお呼びと聞いて参上しました。よろしくお願いします」
「お忙しい所をすみません。私は王都第2騎士団長ヴェローチェ·デルタと申します。今日はお手合わせよろしくお願い致します」
「私は王都第1騎士団長フェローチェ·ラムダと申します!今日はよろしくお願い致します!」
第1騎士団長さんは何か鼻息が荒いですね。やる気満々です。
「私戦えますけど剣術は出来ないですよ」
「いつも通りの戦い方でお願い致します」
「それなら大丈夫です」
「ホーリーウェポン!」
大剣を10本出して構えて見せた。
「準備できました」
「隊長!あれに向かって行くんですか?」
「馬鹿者!当たり前だ!!」
「分かりました。行きます!」
ガイン!ガイン!カラン!
「参りました!」
2、3回で相手は剣を落としてしまうのですぐに終わりになってしまう。
10人程相手をしたら第1騎士団長さんが出て来た。今度は強いかもしれないわね。
「お願い致します!ウオーリャー!」
ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!
さすが隊長さんは強いですね。だけどこれくらいじゃまだまだですね。魔力をちょっと多めに流すと耐えられなくなり吹っ飛んだ。
「うわー!」
10メートル位吹っ飛んだが受け身を取り構えをとっていた。これなら遠慮はいらないね。10本の大剣をフルに動かし相手に迫る。50回位で一撃当たり吹っ飛んで倒れた。これで終わりかな?
「まだまだ!うりゃー!」
ガンガンガンガン!ガインガインガイン!ガインガインガイン!魔力の腕でパンチをしたらさすがに気絶してくれた。団員達が隊長をわきに運んだ。
第1騎士団50人を全員ぶちのめしたら今度は第2騎士団が出て来た。
同じように団員達をぶちのめしていく。10人目に女隊長さんが出て来た。
「お願い致します!」
この人速い!しかし剣が10本あるので中まで踏み込めないでいる。素早くヒットアンドアウェイしてくるが決め手に欠けていた。同じように魔力腕でぶちのめしてあげた。10メートルは吹っ飛んでくれた。どうやらここまでのようだ。
その後第2騎士団も全員ぶっ飛ばして一通り相手をし終えた。何か倒れている人が多いのでエリアヒールをかけてあげた。
「エリアヒール!」
みんなに行き渡ったようだ。隊長さんたちも復活した。
「全く歯が立たなかった!聖女様我々の力はどの程度の物なのでしょうか?」
「人間相手ならそうそう負けないと思いますよ。ああ、この前倒したキラースコーピオンが相手だと半分は殺られるでしょうね」
「聖女様は魔王軍とも戦ったと聞いています。我々がもし相手をしたら?」
「全滅すると思います。もう少し隊長さんたちみたいに自分に合った戦い方をすれば違って来ると思います」
「そうだ。この後は私の人型ゴーレムと戦ってみてはどうですか?」
「はい!お願い致します!」
猫獣人を10人出して色んな武器を持たせて戦わせてみた。そこから自分のタイプや得手不得手を学んでもらい工夫してもらう。お昼近くになると自分の課題が見え目標も定まったようだ。
「それでは私はこれで失礼します。皆さん頑張ってください」
「「「ありがとうございました!」」」
昼食をとってから3回目の会談に臨んだ。
「午前中はうちの騎士団を鍛えてくださりありがとうございました」
「いえ、有意義な時間でした」
「先日のジェット機についてですがわが国の最高機密ですのでご希望には答えられません」
「そうですか。残念です」
「しかし、魔導円盤と魔導飛行艇についてはお売りできますよ」
「それはありがとうございます。では来て頂ければエリクサーは国内と同じ1本金貨10枚でお売りしますよ」
「それは助かります。ありがとうございます」
その後魔導円盤1機金貨2000枚で飛行艇は1機金貨3000枚で購入出来た。
こちらは私が作りマジックバッグにしまっていたエリクサー30本を金貨300枚で販売した。
話し合いは無事に終了した。ジェット機は残念だったが円盤と飛行艇が手に入ったのは大きい。
円盤は2人乗りで時速300キロメートルまでは出るそうだ。垂直離着陸ができる。
飛行艇は20人乗りでプロペラ式の魔導エンジンが2つ付いている。向きを変えることで垂直離着陸ができ海なら着水も出来る。こちらも時速300キロメートルまで出るそうだ。トイレと小さなキッチンが付いている。
今回の外交は成功と言っていいだろう。3人で転移してリンドブルム共和国に帰って来た。
さっそく物質変換器で飛行艇と円盤をコピーしてみた。魔鉱石を入れて出来上がりだ。
コピーした機体でも同じように飛ぶのを確認した。この魔導エンジンができれば私にも飛行艇が作れるわね。
今回購入したマジックバッグに大型ゴーレムが入るか確かめてみた。なんと!キングドラゴンと暴風龍が5体も入ってしまった。
今私の腰には新しいマジックバッグが2つ巻かれている。今までのゴーレムを全部入れてもまだ余裕がある。これはムジカ王国に行って正解だった。
ビッグタートルだけは西大陸へ行くのに中継地点として使いたいのでそのままセントラル諸島近くの海で浮いている。
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