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第128話□ムジカ王国

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

グリムリーパー海洋連合は壊滅した。しかし、まだ残党が残っているので掃討作戦を実行中だ。


ビッグタートルはこのまま北西の海に固定して暴風龍が掃討作戦を進行中だ。


各島々はフェンリルゴーレムと猫獣人達が討伐を進めている。もうじき終わる予定だ。


私はモルダスター魔導王国のジャスティンにバリヤー発生装置と強力魔導砲の仕組みの解明をしてもらっている。


結果が出るまでは自分の国に帰って仕事をしている。病院では復活を望む患者さんがかなり多く来ていたので復活させて経過を見させている。


家に帰るとギルド通信が入っていた。ムジカ王国からキラースコーピオンの討伐のお礼をしたいとの事だった。ムジカ王国ってどこだ?


「ミームちゃん。ムジカ王国って何処にあるの?」


「キラースコーピオンがあった所でしょ」


そうすると西大陸南東って事になるわね。そうかあの辺りはムジカ王国って言うのか。


「何で私が倒したって知っているのかしら?」


「セイが戦っているところを見たか聞いたか。またはゴーレムを見たからかもしれないわね」


なるほど。確かにゴーレムは使ったから見られていたのかな?そんなに私って有名なのかな?


「人違いではないですか?」


これでいいわね。何があるかもわからないしそんな怪しい国には行けないわ。


1時間後に返事が帰って来た。つまり私がゴーレムを使ってグリムリーパーと戦っているのを聞いていたという事。更に国内のキラースコーピオンがゴーレムに倒された事を聞いて私だと分かったようだ。なるほどそう言うことなら話は分かる。


西大陸の国か。どんな国なのかな?うーん。何か行きたくなって来た。取りあえずお願いしますと出しておこう。


私がソワソワしているとすぐにミームちゃんが嗅ぎつけて来た。もちろんミーミルちゃんもついて来ていた。明日の朝に3人で行く事になった。


次の日の朝


私達3人はセントラル諸島のビッグタートルに転移して西の海の南西の島に転移し、そこからはワイバーンゴーレムて大陸まで飛んだ。


港街があったのでそこで降りて入国した。この国は発展していると思う。建物が他の国より高いからだ。


「さて何処に行けばいいのかな?」


「王都でいいんじゃないの?」


「私もそう思いますわ」


地図によれば王都までは1000キロメートルあるようだ。これは歩いていたらどうにもならないのでワイバーンゴーレムで飛んで行く事にした。


6時間後


「あれが王都じゃないのかな?」


「うん。そうみたいね」


「お腹が空きました」


「あんたは生クリーム舐めてたでしょ?」


「生クリームは別腹です」


ちょっと手前で降りて乗り合い馬車で行くことにした。王都に近いだけあって馬車の数も多い。道路も整備されていてとても広いわ。王都の入り口の審査待ちをしていると女の子2人に声をかけられた。


「あ、あのう聖女様ですか?私は科学技術庁のモデラート·ゼータと申します」


「私はーレガート·オメガと申します。聖女様一行をご案内致しますー」


「ありがとうございます。私はセイア·シンジョウと言います。よろしくお願いします」


「私はミーム·シンジョウと申します」


「私はミーミル·シンジョウと申します」


私と同じ年くらいの女の子2人が道案内をしてくれた。しかし本当によく発展している国だと思う。


王都は最低でも10階以上の建物が並んでいる。これから行く科学技術庁という所で2人の上司が待っているらしい。


「この国はとても科学が発展してますね」


「そうですねー私たちはこの国からあまり出たことがないので分かりませんがよくそう言われますー」


「なるほど」


しばらく歩くと大きめの扉がある部屋の前に着いた。大体ここまで来るまでに扉があると自動で開くのだ。地球ではよく見かけたが こちらの世界では見たことがなかったのでびっくりしている。中に入ると中年の女性が出迎えてくれた。どうやらこの方が科学技術庁長官のようだ。


「本日はお招きありがとうございます。私は リンドブルム共和国大統領のセイア·シンジョウと申します」


「遠路はるばるよくおいでくださいました。私は科学技術庁長官ビバーチェ·ブリランテと申します。どうぞおかけください。お連れの方達もどうぞ」


「「ありがとうございます」」


ミームとミーミルの紹介をするとブリランテさんは驚いていた。


「失礼ですがこの方たちはゴーレムなんですか。いや違いますよね」


「私の家族です。詳しくは申せません」


「すみませんね。職業柄つい疑問を口にしてしまいました。早速本題に移りたいと思います。キラースコーピオンは我が国でも対処に困っていた者たちです。それを全滅させてくださった聖女様には大変感謝しております。少ないですがどうぞこれをお受け取りください。懸賞金です」


たくさんの金貨を受け取った。3000枚位ありそうだな。


「わざわざすみません」


「これを機会にぜひ我が国と友好関係を結んでいただきたいと考えております」


「はい。大丈夫ですよ。よろしくお願いします。ですがここまで科学が発達している貴国と交易する物がありませんね」


「何をおっしゃいます。聖女様の国の医療技術は我々の遥か上を行っておりますよ」


なるほどポーション類が欲しいのかな?エリクサーかな?だけどあれは世界樹の葉がないとできないからな。おいそれといいですよとも言えない。


「そうですか?」


「ええ特に病院で使われているエリクサーは我が国にはありません。更にあの温泉等で使われている技術もです」


「ああ、なるほど。確かにそうかもしれないですね。多分分析してもあれは作れないと思います」


この人うちの国に来て色々と調べてあるのね。いつの間にスパイしたんだろうな?


「ぜひ我が国とこれらの品の貿易をお願いしたいのです」


「あまり数は出せませんができないことはありません。貴国の技術についてもう少しわかるようになりましたらお返事したいと思います」


「確かにそうですね。どうぞゆっくり滞在なさってください」


とりあえず会談はここまでということで終わりになった。私達は国賓としてこの王都でしばらく過ごすこととなった。

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