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第127話□2人のスパイ

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

西大陸最南端東ムジカ王国科学技術庁長官ビバーチェ·ブリランテ邸


「いやーいろんな人間を見てきたが、こんなすごい女は初めて見たよ!あのキンゼルが赤ん坊扱いじゃないか!」


それにしても凄いゴーレムだった。キンゼルの奴が言っていた戦力より多かった。あれは聖女がキンゼルとの戦闘の合間に作ったっていうことかい。1週間や2週間であんなでかいのを作る能力があるのか。何としても欲しいな。しかし下手をするとこの国を潰されかねないね。


バリヤーと魔導レーザー砲を持っていかれた。あれと同じものが作れるというのか?そこのところにも興味があるねえ。


しかし聖女なんだから戦いは専門外じゃないのか?専門外であの強さなんて反則だろう。ならば聖女としての力はこれ以上という事か!うーん。何かうちの国に来てもらういい手はないものか。


これはやはりもう少し聖女について調べる必要があるね。わが国にも優秀なスパイがいる。海を渡ることになるがそいつらに調べさせよう。うーん。誰がいいかな?


「レガート、モデラートすぐ来な!」


「はーい!レガートきましたー」

「は、はい!も、モデラートです」


レガートは優秀で何でもこなす。ピンクの髪で翡翠色の瞳の美人だ。モデラートはビクビクしちゃあいるが危険察知能力は抜群だ。金髪碧眼のかわいい娘だ。この2人なら必ず目的を果たして生きて帰ってこれるだろう。


「お前たちは相変わらずだねえ。東大陸のリンドブルム共和国のセイア·シンジョウ大統領について調べて来な。レガートはレガート·オメガと名乗れ!モデラートはモデラート·ゼータと名乗るんだよ!」


「分かりましたー行ってきまーす!」


「は、はい。い、行きます!」


2人には円盤と転移の羽と通信機を持たせている。情報が入り次第報告することになっている。


円盤を使っても大海を渡るとなると2日はかかるだろう。まあ頑張ってもらうさね。


「ねえモデラートーこの円盤は速いんだけどトイレがないんだよねー!もう、嫌だなー16歳の乙女がオムツよオムツー!」


「し、仕方がないですよレガートさん。わ、私は2人乗りに乗れて嬉しいですよ」


「長官にトイレ付を作って欲しいわー。あんたも同じ16歳なんだからビクビクしないでよー」


「こ、これは私のスキルだからしょうがないんですよ」


「それじゃ行くわよー!」


「は、はいー!」


2日後リンドブルム共和国


ここがリンドブルム共和国なのかー。なかなか発展してる所ねー。でもあんまり大きい国じゃないわねー。あら馬車がみんな同じ方向へ行くわー。どこに行こうっていうのかしらー?


「あ、あれは病院ですね」


「ちょっと探ってみましょう」


患者さんがたくさんいるわねー。なかなかのシステムだわー。


「聖女様はまだ帰らないんですか?」


「2、3日中には帰る予定だと聞いております」


「治療の方はエリクサーがあるので大丈夫なんだけどね。特別のお客さんがお待ちなのよね」


「復活希望の方ですか?」


「声が大きいですよ!」


「あ、すみません」


なんだー?エリクサー?復活ー?これはムジカ王国では聞いたことがない言葉だわー。


「レ、レガート!聞いて来たわ。エリクサーは万能薬と言われている薬でどんな病も怪我も状態異常も治すことができるんだそうです!」


「そんなバカなー!じゃあ復活は生き返るって言うのー?!」


「ど、どこかのお偉いさんが話してるのを聞いたんですが·····どうもそのようです」


そんな事が可能なのー!信じられないわー。


「あちらにホテルがあるわー。せっかくだから泊まって行きましょうよー」


「は、はい」


次の日


「しかしあのお風呂にはびっくりしたわねー。若返りの効果があるなんてー」


「お、お肌がつるつるになりましたよ!所長にお土産買って行きますか?」


「うん。それがいいねー」


こんなの科学的に全然説明がつかないわー。何て説明すりゃいいのよー!


でも奥の方に葉っぱがたくさん入っていたわー。あれに何か秘密があるとみた。あの巨大な木は何なの?初めて見たわー!


「ねえ。あの大きな木は何かしらねー?」


「うわ!あ、あそこは行かない方がいいですよ」


行かない方がいいと言われてそのまま帰るわけにはいかない。柵があるところまで行ってみるとそこからでも大きな木は見えた。だが その前に5メートルほどの木がたくさん植わっていた。


「さ、柵に入ると危ないですよ。こ、これはゴーレムです!」


「すると聖女のゴーレムなのかな?」


「そ、そこまでは分かりません」


んー?人がいるわね。木の上に住んでいるわー。何かしらねー。


「ひ、引き返しましょう。危ないです!」


「分かったわよー」


こっちは繁華街ねー。色々あるのねー。マッサージ店?たくさんあるわねー。何なのー?


「マッサージを受けてみましょう」


「は、はい」


30分後


「気持ちいいー!」


「ほ、本当に気持ちよかったですね。これ温泉に似てますね」


「うん。そういえばそうねー。あの葉っぱと何かが関係しているわねー」


「こ、このお土産を持って帰ったら所長が分析してくれると思います」


「うん。そうねー。取りあえず円盤から報告してみましょうー」


所長に報告したら聖女のゴーレムについて調べて来いと言われたわー。んー、これは酒場に行くべきねー。


「こ、今度は酒場ですか?」


酒場にゃんこ亭


「私聖女様の強さに憧れてるんですー。何であんなに強いんですかー?」


「んーそりゃあやっぱりゴーレムだろうな。よく見るのがドラゴン、フェンリル、地竜、ワイバーン、サイクロプスとかかな」


「何言ってんだおめーはよう!あの人の本当の凄さは魔法にあるんだよ!食らった魔王軍の奴らは消えてたぜ!」


消えたー?どういう事かな?


「そんな凄い魔法があったんですかー」


「いや俺は大剣を10本も使ってるのを見たことあるぞ!凄い魔法力だったな」


「何言ってんだ 見えもしないくせに」


どういうことなのー?剣も使うのー?もう訳が分からないわー!とにかく聖女についてはたくさん聞けたので報告には困らないわー。


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