第125話□決戦西の海
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
やっぱり不意打ちして来たわね。来ると思ったわ。でもあいつも帰る方法を探しているのね。私に聞くくらいだから帰る方法はないんだな。
あら落ちない!なかなかしぶとい 円盤ね。グリムリーパーの真ん中の船団の中に入って行った。向こうの船団は真ん中に大集団が約400隻いるな。その両翼に100隻位ずつが陣取っている。
こちらは真ん中にビッグタートルとキングドラゴンと暴風龍が5体いる。
「暴風龍よ!思いきり風を起こして相手をみんな沈めてしまえ!」
ビュービュービュー!ズザザザーン!ビュービュービュー!ズザザザーン!
「何だあの巨大な龍は!空を飛ぶのか!聞いてないぞ!バリヤーを張れ!」
ボオーボオーボオーン!
「あらあれは何?」
青い光の玉が出来て真ん中の艦隊を包んだ。約直径2キロメートルのバリヤーなのか!青い光の中は波が穏やかになっているからだ。
「ふーん。バリヤーか!なかなかやるわね。キングドラゴンあのバリヤーをぶち壊しなさい!」
「ギャオーギャオーギャオー!」
「何だあの化け物は!あれもゴーレムなのか!耐えられるのかこのバリヤーは!」
キングドラゴンは体当たりをかましている!
ドゴーン!ドゴーン!ドゴーン!
なかなか破れないな。だけど相手もこちらに攻撃出来ないみたいね。両翼の200隻の艦隊から一斉に砲撃が来た。
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!
「暴風龍は別れて両翼の艦隊を潰しなさい!」
「ギャオー!ギャオー!ギャオー!ギャオー!ギャオー!」
暴風龍が水中に潜ったり出たりを繰り返すとほとんどの船は転覆していった。
「ワイバーンゴーレムは両翼の艦隊を爆撃しなさい!」
「ギャギャギャー!」
ヒューン!ヒューン!ドカーン!ドカーン!ヒューン!ヒューン!ドカーン!ドカーン!ヒューン!ヒューン!ドカーン!ドカーン!
「ビッグタートルは魔導砲をバリヤーに向けて一点に集中させて撃ちなさい!」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!
ガンガンガンガン!
頑丈ね。壊れないわね。
「何とか持ちこたえている。潜水艇を用意して下から亀を攻撃させろ!」
「了解しました!」
「キングドラゴンは1キロメートル上空から急降下してバリヤーを壊せ!」
「ギャオーギャオーギャオー!」
ヒューン!ドカーン!パキパキパキパキピキン!
「やっと破れたわ!突入せよ!」
バシューン!!バシューン!!バシューン!!バシューン!!
敵の強力魔導砲の集中攻撃が来ている。しかしここが勝負だ!
「構わない!突っ込めー!」
キングドラゴンの右の首が落とされた!しかし魔導砲を撃ちながら中に入ることに成功した。
続いて暴風龍がバリヤーの中に入り込んだ。
「このままだと艦隊がバラバラになるぞ!バリヤーを解除しろ!」
バリヤーを発生させているのは多分この艦隊の旗艦だと思う。まあ もう入ってしまったので関係ないかな。
暴風龍が暴れ出した。もう敵の船はあちこちバラバラに逃げ回っている。
バチューン!!バチューン!!
「またか!強力な魔導砲ね。暴風龍に穴が空いたわ!」
驚いたわ!あんな強力な砲が有るのね。ふーん。
「みんな海の中から攻撃せよ!」
ザッバーン!ザッバーン!ザッバーン!ザッバーン!ザッバーン!
キングドラゴンは頭だけ出して攻撃している。ビッグタートルも同じように頭と甲羅の一番上だけを出して攻撃をしている。まあこれならそうそう当たらないでしょう。
ズズーン!ズズーン!ズズーン!ズズーン!ズズーン!
「ん?海中からか。多分潜水艇の攻撃ね。ビッグタートルは潜航して潜水艇を攻撃せよ」
バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!
海の中を動く潜水艇は遅く魔導砲がいくらでも当たる。これで潜水艇も終わりね。あとは敵の旗艦とキンゼルを何とかしよう。
「猫獣人は10人ほどついて来なさい!敵の旗艦に白兵戦を仕掛けるわよ!バリヤーと強力魔導砲を奪うわよ!」
「ニャー!ニャー!ニャー!ニャニャンニャニャンニャン!」
「ちょっと何でこんなに沢山ついてくるのよー!」
みんな行きたいのかな?まあいいか。10人のはずが25人もついて来てしまった。元々のクルーはいるから大丈夫かな。
「仕方がない!5人1組でワイバーンゴーレムに乗って敵の旗艦に乗り込むわよ!」
グリムリーパー海洋連合旗艦
「キンゼル様艦隊はすでに分断されてバラバラです!」
「まだだ。どうやら相手は皆ゴーレムで人は聖女だけのようだ。聖女を討ち取ればこちらの勝ちだ!」
「両翼の艦隊が全滅しました。中央艦隊も逃げにかかっている船が多いです」
「この愚か者どもがー!聖女を討つ!魔導レーザーであのでかい亀を狙え!」
「分かりました!」
「撃てー!」
バチューン!!バチューン!!バチューン!!バチューン!!バチューン!!
ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!
「どうだ?」
「全部当たってるのですがへこんだだけです!」
「なんて事だ!ほとんど化け物じゃないか!」
「巨大龍は逃げる船を追いかけて行くようです!」
こちらは巨大亀と巨大竜が迫っている。何か手はないのか?魔導レーザーを撃ち続けるしかない。
「魔導レーザーを撃ちまくれ!」
「あの亀は何なんだ!当たっても壊れんぞ!」
「聖女はどこだ!亀の中か?魔導レーザーを撃ちまくれ!」
「無理です!エネルギーがありません!」
「何だとー親衛隊の魔導砲で攻撃を続けろ!」
「分かりました」
まずい!このままだと負ける!何とか聖女を討ち取らねば!
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