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第119話□グリムリーパー逃げる!

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

カンティス国の件が片付いたのでビッグタートルでグリムリーパーの第2艦隊本部に向けて北上している。私が居ない間も北上していたから後1日位で着くはずだ。


あれ?何処の船かは分からないけど15隻ほどの艦隊が前方を北上している。これはグリムリーパーではないな。


ひょっとして味方なのかな?それなら一緒に戦えるかもしれないから挨拶しておくか。


ビッグタートルを浮上させてワイバーンゴーレムに乗り艦隊の旗艦らしき船に近づいた。


「こんにちは!私はリンドブルム共和国のセイといいます。グリムリーパーと戦うんですか?もしそうなら同士ですので挨拶をと思ったんです」


「俺達はこの辺りの住民だが税として娘を取られたから取り返しに行くところだ!」


「それなら南の集積基地で50人助けてセントラル諸島で預かってもらってますよ」


「おおー!それは本当ですか!」


「はい。会いたいなら転移で連れていけますよ」


関係者を50人と船長を連れてセントラル諸島の中心の島に転移した。すぐに再会する事ができ漏れ落ちはないようだった。


全員で船に転移して帰って来た。これから各島に彼女達を送っていくそうだ。


「聖女様。今回はありがとうございました。我々はこれで島に帰ります。どうぞお気をつけて」


「はい。皆さんも気をつけてください。それじゃあこれで失礼します」


彼女達を迎えに来てくれたならこちらとしても助かった。予定通り私達だけで戦おう。


2時間ほど北上するとグリムリーパーの基地らしき城が見えてきた。


「私は暴風龍で出て艦隊を叩くからみんなは上陸して城を落としてね」


「ニャニャン!」


みんな敬礼している。猫獣人達にはマジックバッグにゴーレムを入れて渡してある。必ずや城を落としてくれるだろう。


私は暴風龍に乗って敵の艦隊を探した。だが艦隊を発見する事は出来なかった。ひょっとして逃げたのかな?


この広い海で艦隊を探すなんて早々出来るもんじゃない。第1艦隊の方に逃げたのかな?それなら西を探せば見つかるかもしれないわね。んーどうしましょう。


まずはこの辺りの解放が先ね。第2艦隊の本部の方へ戻ることにした。


もう猫獣人達の攻撃が始まっていた。 マジックバッグに入れておいたサイクロプスゴーレムとドラゴンゴーレムが城壁を破って中に入っている。


それにしても反撃がないわね?これはひょっとして城の中にも人がいないんじゃないの?


「ゴーレム達止まりなさい!猫獣人達も攻撃を中止しなさい!」


反撃の気配はない。やはり誰も居ないようだ。これは········逃げたな。


「猫獣人達は敵が居ないかどうか確認しなさい!」


「ニャニャン!」


島にはグリムリーパー軍は1人もいなかった。住民たちがいるから 第2艦隊もいるのかと思ったがまさか逃げるとは思わなかった。


城の中はほとんど何も残されていなかったので計画的に逃げたものと思われる。私の好きな略奪ができないじゃない。


猫獣人達には第2艦隊が支配してる島々を解放して回ってもらおうと思う。ついでに物質を返させよう。


この基地は私がもらう事にした。まだ壁しか壊していないのでいくらでも利用できるわ。


通信装置があったようだが壊されていて使えない。ギルドの通信機を物質変換器で複製して使う事にした。


この城を拠点にしてグリムリーパーを攻撃しよう。ん?何か時計の音がするわね?


城の一番奥にカチカチ言っている四角い箱があった。これはひょっとして爆弾ではないだろうか?


「ええー!どうしよう!手でどかすなんてダメよね。 いつ爆発するかわからないし。そうだ!プロテクションで包んでしまおう。プロテクション3層全面展開!」


これで大丈夫なはずよ。カチカチカチカチ!ん?まだ音がする!それから私は各部屋に仕掛けられた爆弾をプロテクション3層で包んでいった。6カ所包んだと思ったら城の外側が爆発した。


ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!


どうやら爆発したのは壁に近い方の4か所だ。なるほど10個仕掛けていったのね?


プロテクションで包んだ爆弾は爆発したがプロテクションを破ることができなかったようだ。


凄い置き土産ね。誰か呼ばなくてよかったわ。何かまだあるような気がする。こういう時はミーミルちゃんを呼んで聞いてみよう。


転移して外務大臣のミーミルちゃんに来てもらった。


「ちょっとセイ様、私にも都合と言うものがありましてよ!」


「まあまあ大臣これでいかがですかな?」


「あーそれは!帝国の帝都産の!」


ミーミルちゃんを連れて来る前にオスタルコル帝国の帝都で買って来た大瓶入り生クリーム20リットルだ。


「どうですか?この輝き!」


「うう〜ん!」


「更に今ならもう1瓶つけて生クリームサンドパン100個もつけちゃいます!」


「私は何をすればいいのかな」


やった!落ちた!


「実はグリムリーパーから手に入れたこの城を使いたいんだけど爆弾とかがあって危ないのよ。もう 罠がないかどうか見て欲しいの」


ミーミルちゃんの見立てでは井戸の毒とグラスの毒、更にドアを開けると爆発するトラップが後5カ所あった。


毒はすぐに浄化して爆弾トラップはドアごとプロテクションで包んで爆発させた。これで一安心だわ。


「第2艦隊の行き先はここから北西のトーレス諸島です。隠れていますわ」


「ありがとうミーミルちゃん」


転移でミーミルちゃんをリンドブルムに送った後話に出たトーレス諸島に行ってみる事にした。


ワイバーンゴーレムに乗って第2艦隊基地から北西に進むこと1時間でトーレス諸島に着いた。


「ええーと敵艦隊は?どこかな?あーいたいた!また入り江に隠れているわ」


一番大きな建物に行って話を聞いてみた。


「長官!いつまでここにいるんですか?」


「新兵器が出来るまでだよ!」


「そんな事言ったって食い物もないんですよ!どうするんですか?」


「食い物はトーレス諸島内で調達するんだ!こんな苦労をするのも頼んだ殺し屋がだらしなく聖女がカンティス国の問題を解決してしてしまったからだ!」


ああーなるほど。ミームちゃんやミーミルちゃんの考えは正しかったというわけね。


食べ物は集積基地で略奪したからこちらに届いてないのね。これはチャンスね。場所も分かったし今度こそ殲滅してあげるわ!

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