第112話□第3艦隊を撃破
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潜水してグリムリーパーの残存艦隊をつけて行くと丸1日でセントラル諸島に到着した。やはりここが敵の基地になっているようだ。
海中からワイバーンゴーレムで出撃した。プロテクションを全面展開して飛び立った。
やはりここが第3艦隊の基地のようだ。上から見ただけでも軍艦が100隻以上ある。
私は一旦ビッグタートルに帰還した。どうやって倒すかな。ビッグタートルはこのまま海中で待機させ暴風龍に海中を進ませ大波を起こさせよう。上手く行けばほとんど敵を沈める事が出来るだろう。
「暴風龍は沖から島に向かって大波を起こせ!敵の艦隊を港で潰すのよ!」
「ギャオー!ギャオー!ギャオー!」
暴風龍が沖から水中を回転しながら陸に向かって突進していく。10メートル以上の高波が敵艦隊を襲う!
「高波だー船を出せー!」
「だめだ!もう間に合わない!逃げろー!」
「うあー!」
「助け!」
「ビッグタートル浮上せよ!大型魔導砲で残りの艦艇を薙ぎ払え!」
バチューン!ズガガガガガガガガガガガガガガーン!
「よし!上手くいったわ。港の船は全滅よ!あれ?」
確かに港の船は全滅したのだが島の裏手から左右に分かれて100隻以上の船が急速にこちらに迫っていた。
しまった!裏にもいたのか!見えなかったわ。左から80隻、右から80隻ってとこかしら。左の方が近いのでそちらに全砲門を向けて魔導砲を撃ち込んでいる。
タートルの口から大型魔導砲、亀の甲羅から4門の長距離魔導砲が相手を貫く!
バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
右側の艦隊には暴風龍を突撃させた。更に左の艦隊にはワイバーンゴーレムからの爆撃を行っている。
ほぼ真上から爆撃を行っている。足には4発の爆裂魔法弾を抱えており効率よく落としている。
ズズーン!グラグラグラグラ!
「んー?何この振動は?」
ズズーン!ズズーン!ズズーン!
「何が水中で攻撃されているわね。ビッグタートルは潜水せよ」
水中に潜ると周りに敵の潜水艇がたくさんいた。いつの間に!
「潜水艇に向けて大型魔導砲を発射しなさい」
水中だと威力が落ちるが当たれば潜水艇位なら粉砕出来る。クルクル回りながら相手を狙う。
ズズーン!ズズーン!ズズーン!ズズーン!ズズーン!
相手を倒せてはいるがその間に相手の魚雷もくらっている。このままだと穴が開いてしまうわね。
20隻位沈めたら相手が逃げてくれたので助かった。しばらくすると暴風龍がこちらに来てくれたので左の艦隊を攻撃している。
「ビッグタートル浮上せよ!」
敵艦隊が逃げていく。全部で100隻位は逃がしてしまった。追撃したいところだがビッグタートルの損害を確認したい。
私はセントラル諸島を制圧することにした。ビッグタートルで一番大きい島に上陸した。しかし敵からの攻撃はなかった。
ドラゴンゴーレムとサイクロプスゴーレムを出して敵の城に向かう。攻撃してこない?どうやらこの島の留守番部隊は逃げたようだ。しかし島の外には出ていないから10人の猫獣人に追撃するように命じた。フェンリルゴーレムを10体つけてやった。
敵の城を見ると各島から送られて来た物品がたくさん残っていた。よほど慌てて逃げたようだ。マジックバッグに回収してから猫獣人に渡した。
港に戻ってビッグタートルを見るとあちこちへこんでいたので修理することにした。
暴風龍が来てくれたので、また敵の船をサルベージしてもらいビッグタートルの甲羅を補強した。これなら魚雷位では参らないだろう。
だけどビッグタートルをもう少し強くした方がいいわよね。う〜ん。どうしましょう。
魔導砲つけるのはあんまり意味がないかな。防御を強くした方がいいわね。
甲羅を1枚ずつプロテクション3層で強化していった。でかいから丸2日もかかってしまった。
猫獣人達がグリムリーパーの連中を倒して連れて来る。一応生かしたまま連れて来るようには言ってあるがみんなボロボロでとても尋問どころではない。
「ん?どうしたの?ご褒美が欲しいの?」
「ニャ〜ン」
頭を撫でてあげると喜んでまた狩りに行く。本当に猫だな。こんな習性があるとは思わなかった。
捕らえた男たちを喋れる程度までに回復してグリムリーパーの内情を聞いてみた。
北東方向に第2艦隊、北西方向に 第1艦隊が陣取っているそうだ。そして第1艦隊にはこの国を作った張本人がいるとの情報を得ることができた。
ゴッドヘルフ·キンゼルという名前で10年くらい前に突然現れ船について色々な改革をしてきたそうだ。間違いなく転生者か私のように転移者だな。
こんな胸くそ悪い国を作るなんて私は許せない。必ずぶっ飛ばしてやるわ。
猫獣人達に近くの島のグリムリーパーを倒すように指令を出した。フェンリルゴーレムとワイバーンゴーレムを10体ずつ貸してある。
私は定期報告会の為にリンドブルム共和国に戻って来た。大統領府の会議室に行くとみんな揃っていた。
「皆さん忙しいところをご苦労様です定期報告会を始めます。最初に大統領からお願いします」
「はい。グリムリーパー海洋連合の第5艦隊200隻、第4艦隊130隻、第3艦隊150隻を沈めました。西の海の南半分を解放しました。人員は猫獣人を作りましたので足りています」
「相変わらずデタラメな規模の戦果ですわね」
「グリムリーパーから巻き上げ、ブフォッ!接収した物資は膨大な量になります。今は国の整備に回しています」
タロスさんとアダムさんが手を挙げている。ミームちゃんが指名した。
「貸していただいた魔導銃のおかげで子爵級悪魔ガルコーンをようやく討ち取る事が出来ましたわい」
「これで国内の人材育成に力を入れられます!」
「2人ともお疲れ様でした」
さすがだと思う。あの悪魔は手下を呼び出し危なくなると跳んで逃げてしまうので討伐は非常に難しい存在だった。魔導銃があったとはいえさすがだと思う。後でご褒美をあげなくては!
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