第111話□買い物?いえ略奪です
朝晩はめっきり涼しくなりましたね。よろしくお願いします。
あれから南にある島々の人々を解放して回った。大抵は10人程度が駐留しているだけなのでちょっと手伝うと後は島の皆さんが片付けてくれた。みんなうっぷんが溜まってたのね。
ミームちゃんとミーミルちゃんは国に帰ってビッグタートルに乗れる人を探してくれている。孤児院の子供たちはまだまだ小さいし無理よね。これじゃあ期待は出来ないわね。
しょうがないのでゴーレムを作る事にした。核はコピーした物が沢山あるから何体でも作れる。どんな形にしようかな。
そうだ!あの魔王軍にいた猫獣人にしよう。暗殺部隊は素早い動きをして使えそうだったからな。
金属は暴風龍がサルベージして海底から持って来てくれる。これなら何体でも作れるわ。
どうせならみんな女の子にしよう。猫獣人は耳が頭の上に2つついている。後は鋭い爪が付いている。尻尾は長く膝くらいまである。
区別がつかないので髪の色と長さを変えることにした。これで区別もつくと思う。
艦橋で私の指示を受けて実行する娘と艦橋で魔導砲を撃つ娘が4人と甲羅の下でワイバーンゴーレムの爆裂魔法弾の補給係の娘が10人。もしもの時の戦闘員の娘が10人で計25人になった。
みんな黒の戦闘服を着用させている。更にナイフを沢山身につけショートソードを2本持たせている。その他に毒薬や魔導銃も携帯させている。
後はギルドの通信機を物質変換器でコピーして艦橋に置いてある。これでリンドブルム共和国といつでも連絡が取れる。
「みんなはこれからこのビッグタートルで働いてもらいます。頑張ってください!」
「「「「「「ニャー!」」」」」」
私は時々リンドブルム共和国に帰って病院の仕事をしている。どうしても私でないと治療出来ない病気や怪我があるからだ。
エリクサーや特級ポーションは夜に物質変換器で作っているからこれも十分足りている。
だから西の海にずっといても大丈夫なのだ。しかし、逃げた第4艦隊の手がかりは何もない。多分近くにいるはずなのだが?
「みんな私はワイバーンゴーレムで偵察に行きます。ここを頼みましたよ」
「ニャン!」
この南西の海の先には大陸があるようなのだが今はグリムリーパー海洋連合を探すのが先だ。空から見たけど船らしき物は見えないな。
私はビッグタートルに戻りもう少し北に行ってみる事にした。このセントラル諸島に行けばグリムリーパーがいるような気がする。
セントラル諸島グリムリーパー海洋連合基地
「何で第4艦隊のお前らがここにいるんだよ。しかも艦隊は半減してるじゃねえの?」
「お前も聖女と戦ってみれば分かるぜ!あんなの勝てる訳がねえ」
こいつ栄光あるグリムリーパーの司令長官だろうが!何言ってやがるんだ!亀だの龍だのにやられたなんて与太話信じられるかよ!
本部に報告はしてるんだ。何もないって事は何とかなるって事だよな。
ダミアンの話だとどれも強力な武器らしいがこちらには潜水艇もあるからな。海中から魚雷を撃てばどんな船でもすぐ沈むさ!この第3艦隊司令長官ヴァルター·ディークマイヤーが聖女を討ち取ってみせるぜ!
ビッグタートル号艦橋
しっかし退屈ねえ。航海は時間がかかるものだけど暇すぎるわね。何処かにお買い物出来る所は無いかしら?
あら大きめの島が見えるわ。ちょっと寄ってみようかな。私はワイバーンゴーレムに猫獣人を10人乗せて島に上陸した。
「なかなか人が多くて賑やかな所ね。さっそくお買い物をしましょう」
「ちょっと待ちな!嬢ちゃん何者だ?武装したキャットピープルを10人も連れているなんて普通じゃねえだろ!」
「え、お買い物です。貴方がたはグリムリーパーさんですか?だったら消えてもらいます」
「この野郎!殺っちまえ!」
相手は10人程だったのですぐに無力化出来た。猫獣人達は速くて優秀だね。
「なんだこの速さは!ぐはっ!」
「ぐえー!」
「うあー!」
「ニャン!」
10人で終わりかと思ったら次から次へと男たちが出てきた。仕方がないので私はフェンリルゴーレムを5体出して相手をさせている。どうやら奥の方にある大きな城から男たちは来ているようだ。
城を落とす事にした。サイクロプスゴーレムとドラゴンゴーレムを出して門を破らせた。
魔導銃やバリスタで撃って来るがそんな物は金属製のうちのゴーレム達には効かない。陸の上だったらこんな連中には絶対に負けないわ。
城の中はすごく広くて荷物が沢山置いてある。これは何だろう?まあいいわ。先に城を落としてしまおう。
沢山の男達が向かって来るがフェンリルゴーレムに蹴散らされて吹っ飛んでいる。猫獣人達がとどめを刺して回っている。私の出番はないようだ。
城の奥に行くと書類が沢山置いてあった。どうやらここはグリムリーパー第3艦隊の物資集積基地のようだ。
ということはこの物資が第3艦隊に届かないと困るんじゃないかな?うふふ!それじゃあもらっちゃおう。でもこんなに沢山どうやって運ばうかな?
「マジックバッグを買ってこよう!みんなちょっと待ってて」
「ニャン!」
「ウォーン!」
転移の羽でオスタルコル帝国の帝都に飛びマジックバッグを20個買って来た。
コンテナがたくさんある。食料とこれは金属ね。宝石があるわね。お金や金銀もあるわ。
魔力量の増えた私はコンテナ100個はバッグに入れる事が出来た。17個のバッグをいっぱいにしたら集積基地は空になった。
「みんな引き上げるわよ。あれ?何しに来たんだっけ?まあいいわ」
「ニャン!」
「ワオーン!」
ビッグタートルに引き上げた私達は海に潜水して敵が来るのを待っていた。
2日後敵の輸送艦隊が来たので暴風龍を突っ込ませて艦隊をほとんど沈めてやった。
何隻か残っているので後をつければ第3艦隊の基地につけるだろう。
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