第110話□第4艦隊との戦い!
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
グリムリーパー海洋連合デッカー·ドライヤー基地
俺はデッカー·ドライヤー第4艦隊司令長官だ。この西海南西部の支配者になって5年が経った。この艦隊のおかげで揺るぎない地位を手に入れる事が出来た。
だが先日同じ西海の南東部を支配する第5艦隊が敗れたと聞いている。奴も俺ほどではないが強力な戦力を有していたはずだ。それが全滅した。殺ったのは東にある大陸の聖女だと言う。女にそんな力があるとは思えない?どういう事なのだろうか?
「なんだあれは?島が動いてる?」
「いえ!違います!亀です!」
「ゴッドヘルフ·キンゼル様の新兵器か?」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!
「魔導砲攻撃です!凄い射程距離です!こちらの砲はまだ届きません!」
「いったい誰だ!」
ズガガーン!ドッカーン!ドカンドカンドカーン!
「新造戦艦が撃沈されました!」
「亀の甲羅の上に祈る女の旗が立っています!」
「東大陸の聖女の軍隊だ!戦闘配置につけ!全艦隊出動!」
ズガガーン!ボカン!ボカン!ドッカーン!
「新造戦艦ばかりが狙われています!すでに4隻がやられました!」
「おのれー聖女めー!」
「亀から何かが飛んできます!どうやらワイバーンのようです!」
「魔導砲で撃ち落とせ!」
「だめです真上から攻撃されました。船が爆破されています!」
「囲んで周りから叩け!」
「うわー!大型の龍がきます!船が次々に転覆しています」
これが聖女の軍隊か!何ていう破壊力だ。こんな攻撃は今まで食らったことがないぞ!
第5艦隊が全滅させられたのがよく分かる。これはまずい!すでにこちらは30隻がやられている。新造戦艦も5隻が沈んだ。
まだ220隻あるが新造戦艦が10隻しか残っていない!一旦距離を取らないと一気にやられてしまう!
「前衛艦隊が龍の相手をしている間に距離を取るぞ!」
「分かりました!」
ビッグタートル艦橋兼居住区
「セイー相手は逃げちゃったわよ!どうするの?」
「ねえ?ミームちゃん!あの旗なんか恥ずかしいんですけどー!」
「何言ってんのよー!可愛くてよく目立つでしょ?」
確かに我が国の通貨にもあるし私のポーズなんだけどね。あんなに大きいとなんか恥ずかしいのよね。
「セイ様追撃しますか?」
「もう遅いですね。前衛艦隊を殲滅します」
「了解!ビッグタートルよ!巨大魔導砲発射!薙ぎ払え!」
「ガウ!」
ビッグタートルの口が開き大型の魔導砲が狙いをつけた!
バッチューン!ズガガガガガガガガガガガガガガーン!
ドッカーン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカーン!
ビッグタートルの口から大型魔導砲が発射された。大砲と言うよりビームで焼き切るような感じだ。これで相手は80隻が沈んだ。もう敵の艦隊は半減しているだろう。
「私はワイバーンゴーレムで偵察してきます」
「分かりましたわ」
ミーミルちゃんは生クリームを舐めている。どうやら戦闘で疲れたようだ。
敵の艦隊は西へ向かい小さな島が沢山ある所に逃げたようだ。ここは小島が沢山あるが砂浜は全くなく入り江ばかりが存在している。
小島の崖の後ろに隠れたり大きな木の陰に入ったりして大変見つけにくくなっている。
前と同じ規模の相手なら船も100隻以上残ってるはずだ。でもこれじゃあ自慢の魔導砲も使えないし逃げたという事になるのかな?
それとも何か逆転する手があるのかな?う〜ん。分からないわ。取りあえず入り江の船は殲滅しよう。
入り江の近くで暴風龍3体が海中で回る。何度も回る。そうすることで波が立ち小島に激突する。何度も何度も強力な波が激突してくる。近くにいる船はたまったものではない。島を離れて海の上で波に対抗しなければ島に激突して船が壊れてしまう。
相手は海のプロだ。このまま激突して終わるはずもない。必ず外海に出てくるだろう。そこをワイバーンゴーレムとビッグタートルで狙い撃つ!うふふ完璧な作戦だ!必ず殲滅してやる!
「キャプテン!高波が連続で来ます!このままじゃ船が持ちません」
「だが外海に出たら魔導砲で狙い撃ちされる。ここは動けない。長官達は第2基地に着いてるはずだ。俺達はここで頑張るぞ!」
「そんな無理ですぜ!とにかく入り江から出ないと!」
「うーん。仕方がない。 入り江から出て南へ 回り込め!」
「分かりやした!」
入り江にいたら全滅だ。だからと言って北側に出てくればこちらから魔導砲で狙い撃ちされるからな。当然南に逃げるだろう。そこでワイバーンゴーレムから爆撃をさせた。
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
ビッグタートルの魔導砲程ではないが威力は抜群だな。
「くそったれめ!待ち伏せていやがった!ワイバーンを撃ち落とせ!」
バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!
「こんなに揺れたら当たりませんぜ!」
「うーん!おのれ聖女め!」
「うあー!前方に巨大な亀がきます!」
「いつの間に!」
バッチューン!ドカガガガガガガガガガガガガガガン!
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカーン!
「ウギャー!」
「うわー!」
「おのれー!ギャー!」
「島の周りにいた敵艦隊は全滅しましたわ。数は50隻っていうところですわね」
「中々悪辣な戦い方ね!殲滅のプロね」
「たまたまよ」
もう殲滅姫って二つ名がついてるから今更どうと言うことはないわ!相手は100隻位しか残ってないでしょう。後は拠点を一つずつ潰して炙り出してやるわ。
いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。