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第107話□モルダスター魔導王国西海戦

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

ジャスティンが備え付けた魔導砲を発射した。


バチューン!


ズガガーン!ドッカーン!


一撃で敵の大型戦艦が沈黙した。前は届かなかったみたいだから状態が良くなってると見ていいわね。


ワイバーンゴーレムを10体預けてきたので爆弾を積んで出撃するようだ。きっと役に立ってくれるだろう。


しかしいろんな形の船が浮いているな。中には海賊船のようなドクロの旗を掲げている船もある。連合って国の名前についてるけど今まで負かした相手も子分にしてるのかな。


本当に寄せ集めの軍隊に見える。それなら親分をたたくのが良いに決まってるわね。


「行け暴風龍!一番後ろの大型戦艦を叩け!」


「ギャオー!」


暴風龍が海面スレスレを飛んで行く。前足の2本のヒレと後ろ足の2本のヒレが、凄まじい風を引き起こす。


暴風龍の近くの船はみな転覆している。そして通り過ぎた後は海水が巻き上げられ船が引き寄せられぶつかって行く。


「何だあの化け物はー!ギャー!」

「船が割れるー!うあー!」

「撃て撃て!」

「全然効きません!」

「くそー!うあー!」


私はワイバーンゴーレムに乗って戦況を空から見ている。暴風龍の突破力は凄まじく左右1キロメートルの海にいる敵艦は転覆するかぶつかり大破するかしている。


「自分で作っておいて何だけど物凄い威力ね!暴風龍よ!後ろの戦艦は必ず貫け!」


「ギャオギャオギャオー!」


司令通り暴風龍は敵の戦艦を貫いた!


「3番艦がやられました!」


「新造戦艦を散開させてあの龍が通り過ぎた後を魔導砲で狙え!」


「分かりました!」


なるほど広がって周りから撃ち取る作戦ね。でもそれは無理というものよ。暴風龍が通り過ぎた後はものすごい風と海の水で遮られて魔導砲はまともに当たらないわ。


「砲が曲げられています!まともに当たりません!6番艦がやられました!」


「おのれー!何ていう化け物だ!奴の真正面に立ちはだかり魔導砲を撃ち込め!暴風が来る前に仕留めるのだ!」


「分かりました!」


はーなるほど。真正面に立ちはだかって風が来る前に倒そうということね。それなら潜っていけばいいだけのことよ。


「敵が海中に潜りました!これでは狙えません!」


「おのれー!体当たりしろ!」


「そんな無茶です!」


「何を言っている。このままではどのみち真っ二つになって沈むだけだ!ならば体当たりした方がまだましだ!」


「ううっ!2番艦行きます!」


ドッカーン!


体当たりで暴風竜にかなうわけもなく敵の戦艦はバラバラになって沈んでいった。


「司令長官!空からワイバーンが爆弾を落としてきます!」


「回避しろ!大型戦艦は何隻残っているか?」


「本艦を含め3隻です!」


「このまま全滅するわけにはいかん!なんとか この戦いの事を報告せねばならん!無電を打てできるだけ詳しくだ!」


「了解しました」


「その間は回避に専念せよ!」


んん〜?これは何かな?逃げているけど?何の意味があるんだろう?まあいいや。


「暴風龍よ海中から突き上げて相手を倒せ!」


「ギャオギャオー!」


ドッカーン!ボカンボカンボカーン!


敵の大型戦艦の残りは1隻になった。暴風龍には他の船を沈めるように司令を出し私は残りの船を拿捕しようと考えた。


真上から急降下して大型戦艦の看板に降りた。中から船員が出てきて魔導銃で撃って来た。


バチューン!バチュンバチュンバチューン!


しかし私にはプロテクション3層があるので効かない。ホーリークレイドルで船員を眠らせ先に進む。


「ホーリークレイドル!」


「うーん!」

「ね、眠い!」


みんなバタバタと倒れ動くものはいなくなった。いや1人まだ動いている。何か身分の高そうな男が一人必死になってこちらに這ってくる。


「あなたがこの艦隊の責任者ね」


「お前が聖女か!」


「まあそう呼ばれているわね」


「あの化け物はお前が飼っているのか?」


「飼ってると言うか私が作った物よ。暴風龍って言うの。なかなか強いでしょ?」


「おかげで我が艦隊は全滅だ」


「まあ私がいるとこに攻めてきた貴方方は不運だったわね!」


「くそー何ていう自信だ!しかもこんな小娘に負けたのか!ううっ!眠い!うーん」


ドサッ!


1艦艇だが大型戦艦を拿捕出来た!なかなかの収穫だったわ。周りを見ると敵の船はほとんどが暴風龍にやられていた。


浮いている船はモルダスター魔導王国の船に拿捕されていた。逃げた船が何隻かいるようだがまあいいだろう。


私は暴風龍を連れてオスタルコル帝国西海岸に向かった。海岸には敵の船が10隻いたが暴風龍の姿を見たら全艦降伏してきた。全員を捕まえてもらい、帝国の人質を解放させた。


オスタルコル帝国は騎士団がきていたが占拠されている街中の様子を見て手をこまねいていたようだ。敵の後処理を頼んだら手早くやってくれている。


私はモルダスター魔導王国のジャスティンの下に戻って来た。彼女は敵の司令官を尋問中だった。司令官は後ろ手に縛られて椅子に座っている。


「それじゃあ貴方がたはこの大陸を征服しに来たと言うのですね」


「まあそうだ。まさか艦隊が全滅するとは思わなかったがな。そこの聖女のおかげでな!」


負けたくせに威張るなバカ!フンだ!この男の話が本当なら失敗したんだから次の人たちが来るんじゃないかな?


「これは大規模な戦の準備が必要になりそうですね」


「何か作った方がいいですかね?」


「うちの国としては魔導砲とワイバーンゴーレムが欲しいですわね」


「あーあのでかい大砲とワイバーンゴーレムね。材料があれば出来るわよ。大砲は1回作ったから簡単よ!ワイバーンゴーレムは10体なら材料を出してくれるならお売りするわ」


「分かったわ。材料とお金を用意しますわ」


「魔鉱石と核は買ってくださいね」


「それは大丈夫ですわ。それくらいの予算はありますから」


「あのー暴風龍なんだけど、大きすぎてマジックバッグには入らないから海に居させていいかな」


「いいわよ。でも敵が来た時の為に私の言うことも聞くようにしておいてよ」


「言っておくからそれは大丈夫だよ。あとあの戦艦なんだけど調べ終わったら私が旅行に使いたいの」


「分かったわよ。調べ終わったら知らせるからそれから改造してね」


「ありがとうね」


「俺達はこんなのほほんとした連中に負けたのか···········」

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戦艦で旅行とかロマンがある!
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