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第105話□グリムリーパー海洋連合

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

今日は仕事は休みなのでオスタルコル帝国のダンジョンに来ている。前に物質変換器を見つけた所だ。


今日はこのフラフープのような鍵を使って部屋を見つけようと思っている。試しに頭からかぶって下へ落としてみた。特に何も起こらない。反対をしても同じだった。


何か場所でも関係あるのかな?最後の階をウロウロして関係ありそうな物を探してみたがなかなか見つからない。


うーん。ミーミルちゃんみたいに分かればいいのに!最後の階のこの部屋に何かあるはずなんだ。


もう分からないので輪っかを回して縄跳びならぬ輪っか飛びをしていた。


「あれっ!」


壁にぶつかってしまった。何と壁に輪っかがめり込んだ。どういう事?


輪っかを持っていると壁に入れる事が分かった。最後の部屋の奥に向かって進むともう一つ部屋があった。


広さは10メートル四方で部屋は明るく機能はまだ生きているようだ。何か役に立つ物はないかな?


物質変換器とは違う物がいくつか保管されている。しかし、私には何だか分からない。やっぱりミーミルちゃんを連れてくるしかないわね。鍵を持って家に帰って来た。


オスタルコル帝国西の海


「ここが新大陸か!なかなか良さそうな所だな!」


俺はグリムリーパー海洋連合第5艦隊司令長官ダミアン·ダブロフスキーだ。35歳で艦隊司令長官というのは出世頭だと思う。だが俺は今のポジションに満足できず更に上を目指すために新大陸の侵攻作戦を買って出た。


我が海洋連合は海洋諸国を征服し その領土は3000キロ四方に及ぶ。総艦艇数は1500隻を超える。我が艦隊は強い!多くの海洋諸国の艦隊を打ち破ってきたからだ。


その強さの秘密は戦艦が高性能という事だ。魔導エンジンは今までの船の倍近くのスピードが出るし、主砲の魔導砲は10キロメートルの長射程で破壊力も抜群だからだ。


この新造戦艦は数こそ10隻と少ないが我が第5艦隊の艦艇数200隻を上手く率いてくれる。この10隻の戦艦を前に出しておけばまず負けることはないだろう。


「あの大陸にある国は何と言うのだ?」


「はい。スパイの報告によれば北側の方はオスタルコル帝国といいかなりの広さのようです。南の方はモルダスター魔導王国と言うそうです。こちらは魔導が発展している国のようです」


「ふむ。南の方が狭いようだが手強いということかな?」


「そうですがもう一つ報告しておきたいことがあります。北のオスタルコル帝国には魔王軍を撃退した聖女が住んでいるということです」


「何だそれは?魔王などと言う者がいるのか!」


「はい。当初は魔王軍が圧倒的に有利に戦いを進めていたようですが聖女が現れてからは魔王軍は敗退し帝国から撤退したそうです」


「魔王とは人の力をはるかに超える者なのだろう?それを退けたというのか?女が?」


「聖女に関してはどこに行ってもいろんな話が聞けました。1万のアンデッドを1人で浄化したとか 1000人の盗賊を生きたまま捕らえたとかドラゴンを何頭も倒したとか」


「そんなバカな話があるか!」


もし本当なら戦いを挑むなどもってのほかの相手だが噂には尾ひれがつくものだ。話半分だと思っていた方がいいだろう。


「しかし事実のようです!何の策もないのは危険だと思います」


「そうだとしても我らは海の上だ!そう簡単にはやられはしない!予定通り隊を2つに分けて各都市を責めるぞ!ただしあまりボロボロになってしまっては利用価値がなくなるからな。いつも通り威嚇して降伏させろ。それが無理な時は上陸部隊を揚げて攻め落とせ!」


「はっ!分かりました!」


オスタルコル帝国西海岸


「あー降参します。ここは観光地で戦闘能力がありませんので。虐殺とかはやめていただきたいです」


「それはお前たち次第だ!まず食料と金だ!すぐに用意しろ!」


「分かりました」


モルダスター魔導王国西海岸


「ジャスティン様。リチャード第1王子から魔導砲の援護要請が来ています!」


「分かりました」


海岸近くに現れた敵の数は約100隻になる。こちらの軍船は50隻でまともにやり合っていてはかなうわけがない。


こちらの魔導砲は相手の戦艦には届かない。どうやら射程が向こうの方が長いようです。私の作った物より高性能なんて頭にくるんですけど。ですから届くところの船を今は叩いています。


それにしても向こうの戦艦5隻が長射程で魔導砲をこちらの国に打ち込んできます。非常に厄介です。セイ様に頂いたワイバーンゴーレムで爆撃に行ってもらっています。少しは効果があるといいのですが。


「なかなか魔導技術の発展した国だな。こちらの船にかなりの 損害が出ている」


「上陸部隊は何をやっているのだ !早く沿岸の都市を制圧せよ!」


「それが、敵の砲撃をくぐり抜けてやっとの思いで上陸したと思えば巨大なゴーレムが待ち構えていてどうしても突破できません」


ズガガーン!


「何の音だ?」


「どうやら爆撃のようです」


「何だとー!モルダスター魔導王国には航空戦力があるのか!」


「数は少数です。しかし、こちらの4番艦が浸水しています!」


「ゴッドヘルフ様から頂いた船をこれ以上傷つけるわけにはいかん!敵が近づく前に航空戦力を魔導砲で撃ち落とせ!」


「分かりました!」


バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!


ドッカーン!


「提督駄目です!あまりにも急降下で来るので敵を捉えきれません!2番艦が被害を受けました」


「うーん!仕方がない。一旦引くぞ!」


「了解しました!」


リンドブルム共和国セイの家


冒険者ギルドの魔法通信が来ている。


「何?グリムリーパー海洋連合が攻めて来た!救援を乞う!」


冒険者ギルドに行ってみて詳しい話を聞いてみた。海から敵が来ているのは本当のようだ。モルダスター魔導王国は相手を退けることができたがオスタルコル帝国の西海岸は降伏したとの事だ。


「これは助けに行った方がいいわよね?」


「しかし大統領他の人は悪魔討伐に駆り出されていて空いていません」


「んー私が行くしかないですね」


「気をつけて行ってらしてください」


君、その顔は全然心配していないでしょう。簡単に終わればいいけどきっとそうはいかないんだろうな。

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