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第103話□セイがやる気になったわ!

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

冒険者ギルドに行ってタキア王国の救助についての詳しい話を聞いてみた。


エミーさんによれば小国家連邦の国々で人間が行方不明になっているそうだ。


タロスさんやアダムさんは悪魔討伐に行っているので私に話が来たようだ。タキア王国なら1度行ったので引き受ける事にした。


家に帰り装備を整えているとミームちゃんとミーミルちゃんが一緒に行くと言い出した。


「何で一緒に行くの?」


「ちょっと南の様子見よ」


「南のお菓子のチェックをしたいですの」


あーこの前魔界に飛ばされたから心配してくれているのかな?まあこういう調査には当てになるから大歓迎だわ。


「それじゃあ行きましょう」


転移の羽でタキア王国に到着した。門番の人に尋ねると今度は通してくれた。事件の係りの方に尋ねるとこの1週間ほどで13人の人が行方不明だそうだ。みんなこの国の中で行方不明になっている。


「ミーミルちゃん行方不明者ってこの国の中にいるの?」


「いませんね」


「何処かに連れて行かれたって事?」


「そうなりますね」


「な、何でそんな事が分かるんですか?」


「この娘は特別なんですよ」


いなくなったのは男も女もいるが全部成人前の子供ばかりだった。しかも夕方から夜に出歩いた子供が被害に合っている。


「私がおとりになりますよ」


「こんな大きい娘もさらっていくのかな?」


「だめでしたらまた考えればいいですわ」


ということで私は夕方から町の娘の服装になり街中を花を売って歩く事にした。


ちょっとスカートの丈が短いわね。何かいかにも男を誘っているみたいで嫌だわ!


「お花買ってくださーい。綺麗なお花ですよ〜」


「いいな姉ちゃん誘ってるんか〜ちょっとこっち来いや〜」


「お花を買ってください!」


ドサッ!


これで3人目よ。ホーリークレイドルで眠らせて道路の隅に置いてきた。


「全く何やってるのよセイは!あんなに男をバタバタ倒して行ったんじゃ人さらいが来ないじゃないの!」


「ミームここは面白いお菓子がありますわよ!」


「あんたは真面目にやりなさいよ」


ん?空から何か降りて来た。これは魔獣!人間みたいだが鳥のようでもある。これはハーピーっていう魔獣じゃないかな?がっしりと腰を掴まれてしまった!


「あ〜れ〜たーすけてー!」


あっという間に塀を越えて外に運ばれてしまった。魔獣が人間を襲って連れて行くなんてどういう事?どっかに持って行って食べる気なのかしら!


10分くらい南へ飛ぶと山の中に集落が見えてきた。何だここは?天井が空いてる牢屋の中に子供たちがたくさん捕われていた。


私の周りには人間の男が数人立ってこちらを見ていた。


「うはははは!新しい奴隷がまた手に入ったな。これであのお方もお喜びになるだろう」


あのお方って誰なのかな?こいつら意外と大きな組織みたいだ。 私たちを奴隷だって言ってたけどどっかに売り飛ばす気ね!


何処に売られるのか確認するまでは大人しくしていましょう。私がいる牢屋には子供が15人もいた。


夜になると屋根のある家の中に移された。ご飯は黒い固いパンと水が出た。みんな食べているが私は様子を見ていて食べなかった。


いつの間にかみんな寝ている。ひょっとしてパンに睡眠薬か何か入っていたのかもしれない。


夜になるとみんな男達に運ばれて行った。私は体にプロテクションをかけて寝たふりをして運ばれた。どうやら馬車で運ばれるようだ。


5時間位運ばれると大きな建物が見えて来た。これはかなり立派なお屋敷だと思う。こんな所に住んでいる人が人さらいの元締めなのか。


「今回は何人になるのだ?」


「はい、全部で56人になります」


そろそろいいかな。牢屋を魔力の腕でこじ開けて外に出た。見張りをホーリークレイドルで眠らせて先に進んだ。


ぞろぞろたくさんの男達が出て来たが全て眠らせてやった。屋敷に入り先に進むと護衛が出て来たのでホーリークレイドルで眠らせた。


あまり強い奴は居ないようだ。最近悪魔とばかり戦っていたのでこれくらいの相手だと魔法一つで無力化出来る。何の心配もない。


「貴様はわしを誰だと思っているのだ!この無礼者め!誰かおらんのか!」


「人さらいの元締めが何を偉そうにしてるのよ!ホーリークレイドル!」


ドサッ!


これで事件は解決ね。しばらくするとミームちゃんとミーミルちゃんがワイバーンゴーレムで駆けつけてくれた。


「セイ大丈夫·····だね」


「あとは小国家連邦に届ければいいのかな」


「そうなりますね。あとは私達がやっておきますよ」


「終わるまで一緒にいますよ」


2人は仕事が早くタキア王国から小国家連邦に届け出を出してもらい各国に連絡をとってもらった。


首謀者はドルフ王国貴族オルドル伯爵で、すでに何回か奴隷売買をしていたようだ。


今日見つかった子供たちは家に返す事が出来たが先に売られた子供たちはこれから取り戻す事になる。そして後は小国家連邦に任せる事になる。


実行犯のハーピーは昔から飼い慣らされていたようなので山に返した。


どうも小国家連邦の国々は法の整備があまりよく出来て居ないようだ。私の地区でも考えて行くべき事だと思う。


「ねえミームちゃん。私達の住む所でも法律って必要よね?」


「よくぞ聞いてくれました!だから国が必要なのよ!国にすれば法律は必要でしょ?国がないと説得力に欠けるのよ!」


「うーん?そうよね」


「まだ先でもいいけど私達の住む場所も国にした方がいいと思うわ」


「うーん。そうよねー」


「実はもう考えてあるのよ!リンドブルム共和国ってのはどうかなって思うの。でも本当はセイの土地だから王国の方がいいと思うわ」


「うーん。王国ねー。別に私の土地だからって私が王様でなくていいと思うわ。共和国でいいんじゃないかな?」


「もう少し人が増えたら国にしようと考えてるの!」


「うん。それはいいと思うわ。人がたくさんいるのに無法地帯は困るからね」


「おおーセイがやる気になったわ!」

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