第102話□帰還
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
「ステータスオープン!」
レベル95、魔力値20635、聖女、聖戦士、殲滅姫、破壊者、地獄の呪術審判
うわー随分レベルが上がってるな。そういや悪魔とたくさん戦ったからなあ。レベルも上がるわよね。魔力値は2万を超えているし。
これじゃあ向こうでミームちゃん達が私を呼び出そうとしても人数が足らないと思うわ。早く戻りましょう。
「リンドブルム平原の私の家へ転移!」
リンドブルム平原
私は転移でリンドブルム平原の自分の家に転移した。転移は成功したようだ。
「はぁはぁはぁなんとか帰ってこれたようね。はぁはぁはぁ一体どれぐらい魔力を使ったのかしら」
「ステータスオープン」
ええと魔力値は20635から5612になっているから大体魔力値15000ぐらいで帰ってきたってことになるわね。結構大変なのね。
「セイ!セイじゃない!帰って来たのね!」
「セイ様自力で帰って来られるなんてさすがですわ!」
「2人とも久しぶりねー」
私達は3人で抱き合って喜んだ。向こうとこちらの時間の流れが同じなら12日経っているはずだ。
「私がいなくなってから何日経った?」
「12日ですわ!」
「そう。魔界もこちらも時間の流れは同じなのね」
「とにかくよかったわ。みんなに知らせて来るわね!その後はお祝いよ!」
ミームちゃんがみんなに知らせたからその夜は宴会になってしまった。だがみんなと一緒にまた騒ぐことができて本当に嬉しかった。
「それでセイ魔界ってどんなところだったの?」
「あー魔族がひっきりなしに戦争してる所だったわ!これは向こうのお金ね」
「綺麗です!宝石みたいですわね!」
「2人にはお団子のお土産があるわよ」
「魔界のお団子!派手な色ね!あなたって台所にいるあの黒い虫みたいにしぶといわね。どこでも生きていけるわね」
「どこでも生きていけるのはよくわかったけど黒い虫と一緒にしないでほしいわ!」
2人はさっそくお土産のお団子を食べている。本当に甘いものが好きね。
「しかし魔界にはたくさん悪魔がいたけどこの地上にも魔族がたくさんいるわ。争うのが好きならみんな魔界に行けばいいのにね」
「そうかもしれませんが争うのが好きなのは人間も同じではないですか?」
「まあそれは言えるかな」
私は12日でこの地上に戻ってきたがもう少し北上したらもっと強い悪魔がいたんだろうな。悪魔大王より強い奴なら何ていうのかな?やっぱり悪魔皇帝とかになるのかな?
私が魔界へ行っている間に地上では教会が出来上がり孤児院も出来たので各地から孤児の子供たちが移住してきているそうだ。今は100人だがこれからどんどん増える予定だ。行くところがないならここに来ればいいと思う。
あとミームちゃんに聞いた話では私と戦ったビキニマッチョオカマは死んだそうだ。もう1人のノミ男は逃亡しているがタロスさんやアダムさん達に追われているようだ。悪魔の数もどんどん減ってるようなのでもうじき討ち取られるだろう。
「こんばんは。私まで招待していただいてありがとうございます。聖女様ご無沙汰しています。カミーユ·アンペールです。この度教会の責任者としてこちらに雇われることになりました。よろしくお願いします」
「えー!お師匠様!大変ご無沙汰しています。あの時は逃げてすみませんでしたね」
何でロッドレイ王国の大司教がここにいるの?ああ雇われたって言ってたな。そうかロッドレイ王国はなくなっちゃったしそれでこちらに来たのかな。
「こんな所でよろしかったのですか?」
「何をおっしゃっているのですか。こんな素晴らしい所で働けるなんて夢のようですよ。こちらのミームさんに声をかけていただいて本当に良かったと思っています」
「はあ、よろしくお願いします」
挨拶をしたらアンペールさんは他の人の所に引っ張られて行ってしまった。若くて綺麗な人だから当然といえば当然だわね。
「ミームちゃん。すごい人を引っ張ってきたわね」
「あんな優秀な方を国じゃなくなったところに置いとくのはもったいないでしょ。すごく優しくて子供たちを任せるならあの人しかいないわ」
「そ、そうですね」
私は修行中であの人はお師匠様だったので厳しい面しか分からないわ。でもミームちゃんがそう言うならきっと合ってるんでしょうね。何かどんどん人が増えていくわね。賑やかなのはいいことだと思うけど。
次の日から私は病院に行って仕事をしたりポーションを作ったり金塊を作ったりして過ごした。作ったポーションはすぐに病院へ持って行って保管してもらう。金塊の方はミームちゃんが持って行って使っているようだ。
1週間後
エルフ領自治区から30人のエルフ達が到着した。リーダーは族長の娘さんのレベッカさんだった。
「レベッカさん久しぶりです!」
「聖女様。ご無沙汰しています。お世話になりますね」
レベッカさんは世界樹が気になるようだったのですぐに案内してあげた。
「オオオー何て立派に育っているんでしょう!素晴らしいですね。まだ数ヶ月しか経ってないんですよね?」
「はい。私の魔力をあげたらどんどん大きくなりました。この先のお世話はレベッカさん達にお任せします。よろしくお願いしますね」
「お任せください!この周りに家を建ててもよろしいですか?」
「家なら用意してありますがここの方がいいならそうしてください」
レベッカさん達はエルフ領では若い人達の集まりのようだ。自分たちだけで世界樹を管理できるのはとても誇らしいことらしい。
毎日忙しくしているとギルド通信で助けて欲しいという連絡が入った。場所は南の小国家連邦のタキア王国からだった。
私たちが行った時に入れてくれなかった国よね?何かあったのかしら?うーん?まあ行ってみるか。
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