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ネットアイドルの配信を手伝っていたマネージャーの俺、なぜかバズってしまう  作者: 木嶋隆太


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71/100

71




 茅野圭介 レベル38 筋力:101 体力:38 速度:127 魔法力:38 器用:38 精神:38 運:38

 ステータスポイント:0

 スキル:【格闘術:ランク5】【石投げ:2】

 職業:【商人】

 装備:【ゴブリンリーダーの指輪 筋力+6 速度+6 スキル:鼓舞】【速度のネックレス 速度+18】【筋力のネックレス 筋力+18】【速度のネックレス 速度+9】


 装備合計:筋力+24 速度+33

 ステータスポイント割り振り:筋力+15 速度+23


 配信の開始前に、自分のステータスを確認する。

 ……この二日でだいぶ成長できたな。


 俺自身はTwotterのアカウントを持っていなかったので、澪奈が配信の開始などはしてくれるということになっている。

 開始時間は二十時。まあ、だいたい一時間程度ロケハンをして終了だ。


 ……うまくいくのかどうか。

 今日は俺一人だからなぁ。

 事前に伝えていたようにあくまで俺の普段の活動を見てもらうだけだ。

 特にトークを求められているわけではないが、それでもまったく喋らないわけにもいかないだろう。


 マネージャーを始めてから台本の制作などをしてきたので、配信をどのような流れで進行させていこうかという大まかな目安はできている。

 

 ただ俺は裏方ばかりだったからな。

 実際に視聴者に説明しながら進行していくのは難しいんだよな。

 声の調子、強弱、表情、仕草など人が話すときには様々な要素を交えて話をする。


 それのやり方したいでは、聞き取りづらかったり、最悪相手を不快にさせてしまったりするわけで……だからこそ難しい。


 上手い人を真似るなど訓練である程度は身に着けられるものではあるが、当然俺にそういう経験はない。


 澪奈もあまりそういうのは得意ではないと本人は言っているが、まあ彼女は十分うまい。

 それに、事務所に所属していたときなど、移動中の澪奈はだいたいMeiQubeなどでトーク番組を見て学習していたしな。

 天才が努力したら、そりゃあある程度形にはなるというものだ。


 俺も澪奈におすすめされたものは花梨たちと共有して一緒に見たりすることはあったが。

 澪奈の登録者は、現在三十万人を突破している。

 まあ、ネットで調べてみるとマネージャーの名前を挙げてくれている人もいるので、俺も多少は期待されているんだとは思う。


 とにかく、今は澪奈の勢いを削がないよう、あまり俺の個性は出しすぎないように淡々と進めようと思っている。


 配信の開始は、迷宮の荒地エリアからだ。俺の配信では、事前の説明などを求めている人はいないだろう。

 注目を俺ではなく、迷宮に向けさせる。

 それが、俺の目的であり開始予定の時間に荒地エリア付近に到着した。


 まあ、うまくやるしかないだろう。

 俺は配信を開始した。


「ええ、みなさんこんばんは。マネージャーです」

〈こんばんは!〉

〈楽しみにしてました!〉

〈今日は冒険者として参考にさせてもらいます!〉

〈これどうぞ使ってください! ¥1000〉


「ありがとうございます。澪奈さんと同じで、スパチャに関しては最後にまとめて読み上げますね。それと今日の流れは荒地エリアの全体を見て回るくらいですからあまり期待はしないでください」

〈期待してます〉

「聞いてます?」


 やばい。いつもの澪奈に対してのような感覚でコメントに反応してしまった。

 しかし、すぐにコメント欄に文字があふれる。


〈草〉

〈ww〉

〈マネージャーさんのそのツッコミよく聞きますね〉

〈エリアで魔物が大きく変わるのかどうか。この新迷宮に関してはまだまだ分からない情報も多いですから、ぜひ多くの情報を残してください〉

〈また格闘でたたかうんですか? けがしないようにしてくださいね〉

「そうですね。それで、最初はちょこっと話していますが、ここからはあまりコメントも拾えないかもしれないので、それだけご理解ください。……それじゃあ、早速見ていきましょう」


 最後に画面を見たところすぐに視聴者が5000人を超え、今も増加していたので驚いた。

 コメントを見た感じ、なんか澪奈がTwotterでリアルタイムで呟いてくれているそうだ。


 俺は左手にスマホを持ち、なるべく画面が揺れないように気を配りながら歩いていく。

 荒地エリアは上り坂、下り坂のような道が続き、小山のようなものがあちこちにある。

 ……おかげで、視界が開けていないので魔物の接近に気付きにくいという問題はあるのだが、ここ最近のおかげか索敵に関しては問題なかった。


 足跡、気配。その二つを辿っていけば、すぐに見つけることができた。



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