表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネットアイドルの配信を手伝っていたマネージャーの俺、なぜかバズってしまう  作者: 木嶋隆太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/100

37

 ひとまず俺たちは、再び迷宮調査課に連絡をし、再調査を依頼する。

 やってきたのは、この前対応してくれた男性だ。

 部屋に澪奈と俺を見た男性職員が、ちらと女性を見たが特に触れることはしない。


「……えーと、迷宮の再調査、ですよね?」

「ええ。その、俺の知り合いに迷宮攻略をしてもらったんですけど……それからちょっとおかしくて」

「おかしくて?」

「はい。迷宮が作り替わったって感じなんですけど……」

「……作り、替わった? よくわかりませんが、とりあえず調べてみますね」


 ……ちなみに、今も澪奈は生放送中だ。さすがに男性職員を映すようなことはせず、音声のみを届けている状態だ。

 男性職員が持っていた調査器具を使って迷宮の測定を行うと、


「……こ、これ! Dランク相当の迷宮になっていますよ!?」

「Dランク、ですか」

「え、ええ。階層に関しては……分かりませんね。階層が……ない、のでしょうか?」

「……そうですか」

「とりあえず、上には報告にあげておきますね。ただ、魔物が外に出てくる様子はないのでひとまずは大丈夫だと思いますが、気を付けてくださいね」

「わかりました。ありがとうございます」


 ……調査自体はすんなりと終わり、男性職員は立ち去っていった。

 それから、澪奈がカメラを迷宮へと向ける。

 話している間も生放送は続けていて、澪奈が声を上げた。


「ということで、なんかDランク迷宮になったみたい」


〈ということって……どういうことだってばよ?〉

〈さくっと流されてたけど、まったくもって状況が分からん!〉

〈これ、決定的な瞬間で生放送してて良かったな。新しい迷宮の出現かもしれないぞ〉

〈本当にな。ていうか、さっきのシーンが切り抜かれて、それがかなり再生されているみたいだけど、切り抜きとかってオッケーなんだっけ?〉


「切り抜きは大丈夫。切り抜いた人の収益に関しては、まだ検討中です」


 こくこく、と澪奈のほうに頷いておく。

 ……まさか切り抜きされるほどになるとは思っていなかったので、そんなこと一切考えていなかった。

 澪奈のコメントのいう通り、先ほどの俺たちのシーンが切り抜かれている。

 ……結構衝撃的な内容だったようだ。


 ていうか、え? Twotterのトレンドに新迷宮のワードが入っている。

 これって……この迷宮のことだよな?

 そのおかげか、どんどん視聴者は増えていってるし、チャンネル登録者も増えている。

 俺が澪奈のほうにTwotterrを見せると、澪奈も俺の意図を理解したようだ。


「とりあえず……今日の目的だったゴブリンリーダーは倒したんだけど、すっかり忘れちゃってた」


〈そういえばそうだった〉

〈ゴブリンくんたち、あんなにぼこぼこにされてたのに……〉

〈不憫すぎて草〉


「それで、なんだけど。明日からはこの新迷宮について攻略していってみようと思います。気になるって人はぜひ、また見に来て」


 ひらひらと手を振って澪奈がにこりとほほ笑む。

 視聴者は……なんだかんだ20000人を超えている。これは澪奈目当てのファンというよりも、冒険者関係の人が増えている感じだな。

 これは……迷宮が再構築されたというイレギュラーのおかげだろう。


「それじゃあ、最後に。スパチャしてくれた人たちのコメントを読み上げていきます」


 ……一番盛り上がっているところではあるが、気になる人は次の生放送にも来てくれるだろう。

 澪奈がそういって、スパチャを読み上げていく。読み上げながらもスパチャがきているので、なかなか大変そうだな……。




ここまで読んでいただきありがとうございます!

「面白そう」「続きが気になる」と感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです


皆様の応援が作者のモチベーションとなりますので、是非協力よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] マネージャーはいつバズるのでしょうか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ