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ネットアイドルの配信を手伝っていたマネージャーの俺、なぜかバズってしまう  作者: 木嶋隆太


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 これから配信なので、無駄遣いはしてもらいたくなかった。

 

 道中特に大きな問題はなく、九階層の入口に到着した。

 配信開始まで、まだ三十分ほどある。


「念のため、ステータスポイントを振っておきたい」

「了解だ」


 安全第一で挑戦するほうがいいだろう。

 俺が澪奈に触れて、彼女の指示通りにステータスを割り振る。

 俺も道中の戦闘でレベルが上がっていたので、その分のステータスポイントを割り振り、メモ帳に転記する。


 茅野圭介 レベル20 筋力:50 体力:20 速度:61 魔法力:20 器用:20 精神:20 運:20

 ステータスポイント:0

 職業:【商人】

 装備:【ロングソード 筋力+3 速度+3】【速度のネックレス 速度+18】【筋力のネックレス 筋力+18】【速度のネックレス 速度+9】


 装備合計:筋力+21 速度+30

 ステータスポイント割り振り:筋力+9 速度+11


 神崎澪奈かんざきれいな レベル18 筋力:61 体力:9 速度:97 魔法力:18 器用:53 精神:10 運:10

 ステータスポイント:0

 スキル:【氷魔法:ランク3】【剣術:ランク2】【銃術:ランク2】

 装備:【ロングソード 筋力+9 速度+9】【ハンドガン 速度+9 器用+9】【ハンドガン 器用+3】【ハンドガン 器用+3】


 装備合計:筋力+9 速度+18 器用+15


 俺は昨日と今日の日中にゴブリンリーダーでの経験値稼ぎをしていたので、レベルはここまで上がった。

 澪奈はこの前の生放送中、ほとんど一人で戦っていたからかなり成長している。昨日も放課後にレベル上げをしていたからな。


 このステータスなら、まず負けることはないだろう。

 俺はインベントリに入っている椅子を取り出し、お互いに腰かけて軽く打ち合わせを行う。


「生放送は二十時から開始だ。始まってからの流れは大丈夫そうか?」

「うん。挨拶して、私たちの今の状況説明をして、ゴブリンリーダーに挑戦することを伝える。それで、マネージャーに道中の梅雨払いをお願いして、私がコメントとか見ながら返信していく。視聴者がある程度集まったところで、十階層に移動して戦闘開始でいい?」

「ああ、大体そんな感じだな。あとは、コメントを読みながらとか、流れに任せるって感じで」

「流れに任せる。マネージャーが私を押し倒したときみたいな感じ?」

「嘘をでっちあげるのはやめるように。生放送の話に戻すが、何か話したい内容とかあったら最初の三十分の間に話してくれ」

「私とマネージャーの今日のお泊り会についてとか?」

「それマジで口にするなよ? 洒落にならないからな?」


 ……澪奈は本気で泊まるつもりだ。

 俺はそれを止めるため、澪奈の両親にグループメッセージを送ったのだ。


『澪奈さん、本気で泊まろうとしているんですけど……いいんですか?』

『私は別に気にしていない。本人ももう子どもじゃないからな』

『子どもじゃないから、子どももできちゃうかも?』

『母さん、茅野くんが困っているだろう。安心しろ茅野くん。何があっても私は問い詰めるようなことはしない』

『断っておきますけど俺は何もしませんからね!』


 親御さんに止めもらうために送ったメッセージだったが、こんな感じだったのだ。

 俺の味方がいなくなったため、俺は昨日澪奈のためのマットレスも買ってきたからな。


 そこそこいいマットレスなので、澪奈が使わなくなったら俺のものにする予定だ。

 今はインベントリに入っている。

 あの狭い部屋に出しておくとカーペットのようになるからな……。


「ファンが増える前に私とマネージャーの関係に関してもきちんと説明しておいたほうがいいと思う」

「もう十分関係は話したと思うけど……」

「それはあくまで表の関係だけだから……裏のことも話さないと」

「これ以上の説明は必要ない。とにかく、まとめるとだいたい三十分くらいは準備運動と視聴者集めだな。たぶん、前回の感じだと1000人くらいはいくか?」


 なんだかんだ、二日経った今、登録者は6000人を超えている。

 今もじわじわと伸びているので、今後さらに増えていく可能性はある。

 澪奈は間違いなく才能がある。それを活かすも殺すも、俺次第な部分もあるな。


「とりあえず500人。500人集まったら進もう」

「そうだな。三十分と500人目途で進んでいって十階層で戦闘。終わったら、軽く感想を話しながら、迷宮から出るってことで」

「分かった」


 打ち合わせをしていると、目的の時間となる。

 生放送の画面を見てみると、すでに待機してる人たちも見えた。


「それじゃあ、始めるか」

「うん、お願い」


 澪奈が手鏡で自分の顔を確認してから、こちらに渡してくる。

 手鏡をインベントリにしまったところで、配信を開始した。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

「面白そう」「続きが気になる」と感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです


皆様の応援が作者のモチベーションとなりますので、是非協力よろしくお願いいたします!

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― 新着の感想 ―
正直、ヒロインが痛い。 主人公も満更でないというパターンなら、いいけどこわい。
››なんだかんだ、二日経った今、登録者は6000人を超えている。 →30ページの配信終わりの時点で登録者7000人だったはずなので減っていますし、この言い方だと一万人は超えていないと少なく感じます。 …
なんだかんだ、二日経った今、登録者は『6000人』を超えている。 30話で7000人に達してますが減りました?
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