☆絶対☆裏切り☆ヌルヌル☆
四曽秀の一角、ダイヤに無理やり眷属にさせられたっぽい子供が山田を襲う!
よく見ると爪や牙がすごい鋭くなっててもはや人間ではないようだ。
(素早い! そこら辺の盗賊だったら一瞬で殺せるだろうなこれ。だが!)
子供の引っ掻き攻撃をかわして、山田はその背後に移動する。子供は隙だらけだった。
「くらえ豪烈覇斬拳三の技『みそきん買ったぜ覇斬』ッ!」
みそきんを買ったことによる喜びの超速手刀が子供の小さな背中を削り飛ばす。子供はドサと倒れた。
「いえーい倒したぜ!」
山田はスペードに向かってピースして浮かれている。山の中の集落なので山田の力が衰えることがなく、圧倒的な力を存分に発揮できるのが嬉しいのだ。
しかしスペードはそんな山田に
「山田油断するなー! 後ろだー!」
と呼びかける。山田がそう言われて後ろを振り返ったとき、もう目の前にさっきの少年が迫っていた。
「何ィーーぐわぁあああおぬてむのてのぬえおふに!!」
流石に反応できずに引っ掻き攻撃を頬にくらってしまいクソうるさい声で叫んだ。
「眷属になってるから不死身なのよ。ほら、さっきのみそきん覇斬の傷がもうない。」
「それ、早゛く言ってよぉ〜ん(なんかのCM)」
何のCMだか忘れたけどなんかのCMの真似をしながらスペードに怒る。頬から血が少し垂れるのを腕で拭って再び構える。
「てか不死身じゃ倒せなくね。」
「四曽秀とその眷属の弱点は紋様よ。あの子供の膝にあるダイヤの紋様をぶっ叩けばあれは死ぬわ」
「おけまる水産!(クソ寒)ならこの技で決めてやるぜ……!」
子供は咆哮を上げながら再び飛びかかってきた。隙だらけでただ突っ込んでいるだけに見えたが、よく見ると自分の膝の辺りは相手の間合いに入らないようにしてるっぽい。だが無敵のサタデーナイト山田にはそんな技術は誤差に過ぎないのだ!
「豪烈覇斬拳七の技・蛇銀覇斬ッッ!!』
山田の腕がまるで蛇のように滑らかな動きになり、子供の引っ掻き攻撃をヌルヌルヌルヌルとキモキモな動きでかわしながら、膝上のダイヤマークに思いっきり指がぶっ刺さった。
「うッッ……!」
子供の動きは鈍くなってやがて全く動かなくなり、身体はサラサラの砂になって消滅してしまった。
「今度こそ勝ったぜ!」
「良かったわね」
山田はスペードの元へ駆け寄る。めっちゃ喜んでいる山田をスペードは軽くあしらって、周りをキョロキョロと見回した。
「ダイヤは近くには居ないみたいね、……ただ、クローバーはかなり近い位置にいるわ。」
「何でそんなん分かるねん。」
「……同族の勘ってやつよ。どうせ薄々勘付いてるだろうけど、私は元々四曽秀の一角なの。」
「そーなん?(バカうんこゴミ) まあ確かに名前の系統が同じ感じだわなとは思ってたがな!」
スペードは山田の方に向き直った。なんか改まった感じだ。
「私は強大な組織スクリームの裏切り者。だからこれから四曽秀とも戦うだろうし、悪の覇者『ジョーカー』とも戦うことになると思う。改めてお願い、私と戦って!」
と言うとスペードは深く頭を下げた。山田はあたふたして
「ちょっとぉやめてよぉ(うんこ陰キャ)別にそんな頭下げられなくても戦うよ別にね。どのみちお前から……」
お前から離れるつもりはないと言おうとしたが、山田は自分でキモォいと思ってやめた。
「とにかく俺は勝手にお前に着いてってるだけだからな。不死身だけどほっとけないし。」
「ホントに!? やったあありがと! 改めてよろしくね!」
とスペードは手を掴んできた。山田のたくましすぎる腕と比べればか弱く細い腕が目立つ。
山田は彼女が本当に不死身なのか信じられなくなるときがある。首を吹っ飛ばしても生きているなんて普通じゃない。でも言動とかは普通の女の子だからなんか頭がバグってくるんですねくぉれ。なんかかき氷のシロップは目隠しして食べると全部同じ味に感じるみたいなそんな感じやで(下手くそ例えマン)
第一章、完!!!!!!ww(適当)