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椿が蕾をつける頃  作者: なずなよもぎ
4/7

二週間目

少しずつでごめんなさい!


目に留めて頂いた読者さんありがとうございます。



8日目

「椿、あんた何ほしい?」



「へ?」



登校早々に何ですか?


「欲しい物なんてありませんよ?」


蕾さんはムムム・・・という顔で考え込んでしまいました。


顔にしわが残りますよ?


「また、一緒にお出かけして頂ければそれで満足ですよ?」



恋人未満としては百点満点の回答!!!(作者の偏見)



と言いたい所ですが、そんな関係ではありませんし。(百合モノなのに?)



もっと考え込んでしまったようです。



何が聞きたいのでしょう?



その日は朝から、放課後までずっと考え込んでいました。



(しっかりお昼は食べていました。)



「私は一体なんて言えば良いんですか?」



「…欲しいものを言えばいいの。」



欲しいもの……欲しいもの……干し芋?



いけない。



何も思いつかなくて…何言ってるの?私…。



「干し芋?」



「あ、口に出てましたか?」



「とりあえず明日干し芋買ってくる…。」



「また明日〜」



蕾さんは手を振りかえすだけでトボトボと帰っていきました。



9日目



「干し芋あげる。」



「あら、本当に買ってきたんですね?(あら、タッパーも却ってきました。)」



蕾さんの表情は晴れませんね。



「だって何も。ないから。」



んー。


どうしましょう…



パラリ



おっとこんな所に学校から配られるお手紙が……。!



これでしょうか!?



「蕾さん!」



目に生気の宿っていなかった彼女に近づき、ピラリ。



「私、これに行きたいです!」



見せたのは映画の広告でした。






10日目



昨日椿は表情の薄い顔に笑顔を浮かべていた。



『私、これに行きたいです!』



…行きたいです。か。



友達なのに敬語が抜けないのはなんでなのかな。



そこはまあいいや。



問題はその映画が、遅い時間にやっていることだった。



私は基本土日はバイトなのだ。



平日はどうかな?



と調べた所、夜遅くしかなかった。



椿は良いって言うかな?



だって社長令嬢だよ?



絶対親厳しいじゃん。



でもあんなに行きたいって言ってくれたのに。



言うだけ言ってみるかな。



「椿おはよ。」



「おはよう御座います。映画どうですか?行けそうですか?」



椿は映画の情報はまだ知らないみたいだった。



「…私は平気だけどさ、平日は夜遅くにしかやってないみたいなんだ。」



「行きましょう!」



いつもより目が輝いてた。



え?



「椿は平気なの?」



「何がですか?」



「…わかった。行こ。」



「何曜日にしますか?」



んーと。



ちょうど明後日が空いていた。



「木曜日。」



「予約とお金は心配しないでくださいね。」



「え、ちょっと」



「どうかしました?」



「と、友達だからさ、その奢りすぎるっていうのはなんていうか…」



「嫌ですか?」



「ちょっと、なんかへんだと思う。」



「もともと私が行きたいと言い出したので気にしないでください。」



「で、でもっ、」


「いいんです。…お金だけはありますからね。」



そういうと、椿は私にそれ以上何も言わせない顔をした。



「私、後でなんか言われても払えないからね。」



「ええ。し……強いていうなら楽しんでもらえると嬉しいですね。」





11日目



相変わらず食事中喋らない椿は、今日も美味しいお弁当を作ってきてくれた。



おいひい。もぐもぐ



「いたれりつくせり…」



「どうしました?」



不思議そうにこっちを見てきた。



ちなみに椿はすでに食べ終わっていて私の食べる姿を見たり問題集を解いたりしていた。



「そー言えば映画何時集合にする?」



「蕾さんは家に一度帰りますか?」



帰っても出来ることがないしなー。



「そのまま行こうかな。椿は?」



「ご一緒してもいいですか?」



「わかった。」



「お夕飯はどこかへ寄りましょうか。」



んー前は定食屋に行ったから、お菓子系に行こうって約束した気がする。



「スイ●ラとか?」



「いいですね。」




大事というか、書きにくいというか、、1000文字ぐらいを目安に投稿していこうかと思います。

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