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椿が蕾をつける頃  作者: なずなよもぎ
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一日目

よろしくお願いします!

高校2年生の冬の日でした。


私はこの日、頭から、




冷水をぶっかけられました。





これは私と貴方の過ごした、一ヶ月間の物語。








バシャ


「………?」


冷たい。

水をかけられた?


教室に入ろうとしたら、バケツが落ちてきました。


キャー!


誰かが叫んでいました。


叫びたいのは私なんですけど。


叫び声を聞いた先生たちが私の方へ走ってきました。


「佐倉!!!大丈夫か!?」


その声は私を一番良くしてくれる先生でした。


「先生…」


「何だ?」





「雑巾はありませんか?」








水を被ったままでは風邪を引く、と言われついてきたのは進路指導室でした。


その先生は私にタオルを渡して何処かへ行ってしまいました。


授業でしょう。


とりあえず先生がいなくなったところでジャージを取りに行きました。


日頃からジャージを置いておいてよかった。


進路指導室に戻ると先生がホッとした顔を見せました。


「どこいってたんだ。」


「ジャージを取りに…行ってました。ごめんなさい。」


先生は困ったように笑いました。


「怒っているわけじゃない。心配したんだ。」


「屋上に行ってないか、ですか?」


先生は固まりました。


そして目を伏せ、(うなず)きました。


「そうだ」


「心配してくださり有り難うございます。」


私がお礼を言うと先生はやっぱり困った顔で笑いました。
















さて、私に水をかけた犯人ですが、目撃者がいたらしく捕まりました。


前髪は目にかかるくらい、ロングの髪を下ろし、スカートは短く、セーターは長く。


いわゆる最近のJKですね。


対する私は髪は短く、スカートは膝丈、ブレザー常時着用。


今はジャージですが。


ということで彼女は停学処分とされるようです。


動機がどうであれ、いくらなんでも可哀想です。


ですので、先生にお願いしてみました。




「先生、停学処分の代わりに、私と一ヶ月間お友達になって欲しいのですが…いかがでしょう?」



と言うわけで、お友達をGETしました。


「ちょっと!話を勝手に進めないで!」


目の前の彼女は東山(ひがしやま)(つぼみ)さん。


私の初めての友達です。

できれば星とブクマをつけていただければ幸いです!

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