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6.ウサギの気まぐれ

なんだか、二人とも仲良いなぁ

レイと律は笑い合っていて打ち解けた感じがする

近くに歩いて行くと

イチ・《おーい、お菓子がなくなっちまうぞ?》

声をかける

レイ・《だってよ、リツ行ってこい》

律・《レイさんは行かないの?》

尋ねるとめんどくさそうな顔をして

レイ・《面倒くさい・・・・一人にしてくれ》

手であっちいけのポーズになる

律はうなづくとこちらに駆けてきた

イチ・《早くアリスと合流しときな》

有朱の方に背中を押すと背中が強張った気がした

律・《でも・・・・》

不安そうな顔を覗かせる

イチ・《そんなもたもたしてると他の誰かに取られちまうぞ?》

そういうと覚悟が決まったのか足と手の動きが一緒に歩き出した

イチ・《大丈夫なのか?あいつ・・・・》

見てるこっちが不安になってしまってしょうがない


実は、この歓迎会の前に律に席を外してもらって相談していた

イチ・《エル様、やはりあの二人は元の世界に帰るべきだと思います》

エル・《そうだな、私もそう思う》

エルは、アリスのことを気に入ってたので反対されるかと

内心ハラハラしていただがさすが王様だ

コル・《そうですね、最近物騒だからきっと危険なことがあるかもですし》

コル・《帰るという選択の方が安全でいいと思います》

真剣な眼差しだ

エル・《そのことは、ミィルとレイに伝えてくれ》

召使に命じた

召使・《かしこまりました》

すっと草むらに入って消えた

そのあと戻ってきた召使から聞くと

レイは『そうだな』しか言わなかったらしい

ミィルは『そうなんだ・・・・どうでもいいけど♪』と言って鏡の中で踊っていたらしい

なんとも奇怪な男だ


リツとアリスが話しているのを見つめていると

有朱・『イチさんも食べませんか?』

っとケーキを切り分けて渡されてしまった

イチ・《あ、ありがとう》

それだけ言って苦笑いする

律・《有朱、このマフィン美味しいよ》

会話は問題ないのだが何故かリツは少し離れている

そこはもっと男らしく近づくべきだろ⁉︎

っと思いながらハラハラしていると

それに気づいた律が有朱に近づいた

有朱・《律?ちょっと近いんじゃない?》

その異変に気づいたように咎めた

律・《そうなの?幼馴染みだから普通かなって・・・・》

こらこら、そこで肩書きを出すな!

有朱・《しょうがないなぁ、今日だけだよ?》

律・《うん!》

アリス、多分普通に悪い男に騙される人だ・・・・

っていうか、お前はそれでいいのか⁉︎リツ!

百面相してたらしくコルに心配されエル様には笑われた

コル・《兄貴、大丈夫か?》

イチ・《大丈夫だ・・・・》

エル・《ふふふ・・・面白いなお前は》

イチ・《見苦しいところを見せて申し訳ございません》

エル様の笑い声が響くそんなに面白いのか?

リツとアリスは見た目だけ見れば仲良しな恋人同士なんだがなぁ


律は、心配してるであろうイチさんを見て苦笑いしていた


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