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2,男の娘?

ルイです

男の娘って可愛いですよね

では、続きをどうぞ

《ここでよかったよね?》

有朱は、さっきの場所で周りを見渡した

木の上を見るとさっき人が昼寝をしている

《あの・・・猫さん》

呼びかけると耳をピクッと動かして顔をこちらに向けた

《なに?忙しいんだけど》

昼寝をしていて暇そうに見えるけどなぁ

《幼馴染みの律って言う男の人を探しているんです・・・・みたことありませんか?》

とりあえず、要件を告げる

《そう言われても見た目がわからない》

めんどくさそうに有朱を見た

《黒髪で青い服とジーパンを履いてます》

特徴をのべると目をパチクリしてる

《ジー・・・何?聞いたことないんだけど》

《えっと、この世界にはないんですか?》

《知らない、そんな単語聞いたこともない》

猫さんはあくびをする

《そういえば、お前が通る前に誰かが通った気がする》

有朱は、慌てて言った

《そうなんですか?いったいどこに・・・・》

猫さんは、悪戯を楽しむ子供のような顔をした

《さぁ?知らないな》

その顔は、明らかに何かを知っている顔だった

《どうしても、探さないといけないんです!》

言ってみたけど効果はないかもしれない

《じゃあ、俺の名前当ててみな》

ニヤニヤしている

顔がどんなに綺麗でもこの顔は好きになれない

《わからないです・・・・》

この猫さんには勝てそうにない

《諦めて他を当たるんだね》

猫さんはそういうとお昼寝を再開した

猫さんの言うとおり他を当たった方がいいのかもしれない

諦めて歩く

森の中をただテクテク歩いていると声が聞こえてきた

《君さぁ、いつまでついてくるつもり?》

若い女の子・・・・声が聞こえる

《ねぇ、その耳は本物?》

律の声だ!

駆け寄るとウサギの耳をつけた女の子をじろじろみている律がいた

《り、律・・・何やってんの?》

有朱は、固まって見つめる

《あ!有朱、この子面白いよ》

そんなこと気にしないであろう律は

笑顔で近づいてきた

《面白いって・・・・何が?》

ウサギの女の子はむすっとしている。

《ついに、律は捕まるのか・・・・》

有朱は、虚な目で笑っている

《おーい、有朱?》

律は、首を傾げる

《何してないよ?観察しただけだよ》

それも、十分犯罪だと思うよ

《それに、この人男の人だから大丈夫!》

いや、それでも犯罪・・・・へ?

女の子(?)を見ると律を睨んでいる

《言うなって言っただろうが!》

え?こんなに可愛いのに男の人なの?

私、女として負けてる?

《あれ?有朱また固まってる》

《僕の可愛さに見惚れてるだけだろ》

自慢げに腕を組んでるところも愛らしい

《それで、なんでこんなところにいるんですか?》

ウサギさんは、困ったように言った

《珍しく違う世界に来たってのに追いかけられるなんて予想外だ》

律は、目を輝かせて見つめている

《珍しいものがいたら普通追いかけるよね》

お前は、不思議の国のアリスか!

つい、心の中でツッコミを入れる

《ここはどこですか?》

《ここは、不思議な国》

ウサギさんは、冷静にそう言った

不思議な国ってあのアリスの?

《ここは、アリスが落ちてきた世界なんですか?》

興味が湧いて聞いた

《アリス?誰だ?》

ウサギさんは首を傾げる

律は、ニコニコ

《それって、有朱のこと?》

《違う・・・・物語のアリスだよ》

コソコソと話す

《ここは、ハートの王が守ってる国だ》

女王じゃないの?

《君達は、間違って・・・・僕を追いかけてきてしまっただけ》

《どうやったら帰れますか?》

ウサギさんは、無表情だ

《君達を返すためにはハートの国に協力するしかない》

《どうやって協力すれば・・・・》

有朱は、不安になる

《そうだなぁ、実際会ってもらったほうがいいな》

ウサギさんは、時計を出すとつぶやく

《時間がないな・・・・》

歩き始めた

とりあえず、ついていくことにした


何分か歩いているとお城が見えてきた

《あれが、ハートの王、エル様のお城だ》

お城の前には赤い服の兵隊が二人立っていた

《コル様、よくぞいらっしゃいました》

兵隊の一人がウサギさんに敬礼をする

《それで、みたことのない服を着たこのお二人は・・・・》

いかにも怪しい人を見るような顔をした

《大丈夫、僕の客人です》

それを聞くとほっとした顔をする

《そうですか・・・・、それで何かご用ですか?》

《ハートの王様に会わせていただけませんか》

事情を話すと兵隊の片方が許可をもらいにいく

《少々お待ち下さい》

何か話そうと口を開きかける

ウサギさんは、有朱をみて言う

《今は、話さないほうがいい》

つまり、『黙ってろ』と言うことだろう

うなずく

兵隊は戻ってくる

《王様から許可はいただきました、どうぞお入り下さい》

中に入ると豪華なシャンデリアや赤い軍旗などが立てかけてあった

《わぁ、綺麗・・・・》

感動してつい言葉を発してしまう

ウサギさんは、こっちをみてにっこりしている

ハッとすると口を閉じた


大きな扉の前に立つ

《失礼いたします》

ウサギさんは、中に入る。

私たちも後に続く

王様の椅子に若い王様が座っていた

《コル、久しぶりだな》

嬉しそうに目を細める

《忙しくて会いに行けず申し訳ございません》

深々とお辞儀をする

《それより、この二人は?》

有朱たちをみると首を傾げる

《この方達は、間違えてこの世界に入ってきてまった人たちです》

ウサギさんは、紹介してくれた

《この方は、ハートの国の王様エル様です》

有朱たちもお辞儀をする

《有朱、律と申します。よろしくお願いします》

王様は、美しいお顔で微笑む

《異世界から来た者の話は聞いたことがある》

《話によれば恋をしなければ元の世界に帰れないと》

有朱は、恋をしたことがないので

困った顔をする

《それは、二人ともですか?》

聞いてみると王様は言った

《一人だけで良いと聞いている》

ほっしていると

《部屋を用意させよう、疲れているのではないか?》

王様は、近くの召使らしい人に命じた

《お二人に、部屋を用意してくれ》

召使は深々とお辞儀をする

《かしこまりました》

《今日は、休むと良い》

王様はそう言うと奥に消えて行った

召使が、有朱たちを連れて客室に向かう

赤い絨毯が敷かれている廊下を歩き

《優しそうな方でよかったです》

つい口に出すと召使が嬉しそうに言った

《エル様は、とてもお優しい方です》

《最近、女性を寄せ付けないので心配です》

有朱はうなずく

《それは、大変ですね》


話しながら歩くとあっという間に着いた

《どうぞ、律様は隣の部屋をお使いください》

召使はそう言うと歩いて行ってしまう

《それじゃあ、ここでいったん解散だね》

律は、ニコニコ

《そうね》

別々の部屋に入る

豪華な天蓋付きベットが備え付けてある

お風呂も豪華で気後れしてしまう

本棚があったので湯船に使った後見てみよう

タンスを見ると豪華なドレスがある

《さすがに借りるわけにはいかないよね・・・・》

扉を閉める

お風呂に浸かるとほっとした

さっきから気を使っていたからかな?

シャンプーがあったので使ってみるとバラのいい匂いがした

《良い匂い・・・・》

ふとさっきのことが頭にちらつく

《恋・・・・か》

生まれてから恋はしたことがない

どうして良いか悩んでしまう

でも、この世界にも女の人はいるとおもうし

律が恋をすれば帰れる

でも、律が辛くなるかもしれない・・・

帰りたいけど律の辛い顔は見たくない

《ふぅ》

ため息をつく

さすがに長風呂しすぎだよね

有朱はお風呂を出ると着てきた服に着替える

ベットに腰かけると扉をノックする音が聞こえた

《はい》

扉の近くに行き開ける

《こんばんは、お嬢さん》

その人は、帽子屋と言われている人だった

《ど、どうしてここに?》

帽子屋は、ニコニコしている

《ここにいるって聞いたからちょっと見にきたんだ》

有朱は、驚いた顔をする

《わ、私なんかにですか?》

《うん、これを渡したくてね》

大きな箱を渡してきた

《これは?》

何が入ってるんだろう?

《この世界の女性服が入っているよ》

《君は、見たところ服がなさそうだったから買ってきたんだ》

帽子屋は、帽子を胸元に下ろすと

《僕は、シェルよろしくね》

普通の女性なら一発で落ちるであろう笑顔だ

有朱は、頬を染めている

《本当にいただいてもよろしいのですか?》

聞くと困った顔をする

《僕は、男だからきれないし迷惑じゃなかったら受け取って欲しいな》

この世界に突然きたので服がない

ありがたく受け取ることにした

《ありがとうございます!》

にっこり微笑む

どことなくシェルさんの顔が赤い気がするけど気のせいだよね

《じゃあ、僕はそろそろ行くね》

《受け取ってくれてありがとう》

帽子を目深にかぶると歩いて帰って行った

扉を閉めるとどんな服が入っているか見てみる

コル・うさ耳を生やした男の娘。

お茶会にいたウサギさんとは兄弟のようです

エル・ハートの国の王様

その美しさから女の子たちに求愛されるが恋をしたことがないです

シェル・いつもニコニコしていて可愛い女の子に目がありません

エルとは、何か因縁があるようで・・・・?

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