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カミヒト戦記  作者: ヒノタケル
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鬼神編 一戦 神と人

初手は兵士と神の戦闘中で初めてみました。最初はR指定の表現で書いていましたがどの年齢層でも見てほしかったので柔らかな表現に変化しております!("⌒∇⌒")

続きは後書きで!


「撃てぇー!」無数の大砲はたった一体の人間の姿をしたなにかに向けて撃たれた。

煙でダメージが与えられたのかわからなかったが大砲の強力な砲撃で死んだはずだ。が、煙の中から宙に浮いた白い光が輝きだしたのはすぐのことだった。

「やったか!?」と知識のない兵士達は揃って白い光の方向を見ていた。


「まだだ!速く皆頭を下げろ!」その声が発せられた次の瞬間。体を出していた全ての兵士達は白い光の光線によって射ぬかれた。

「くそぉ!!皆死んだ!一般兵が相手では太刀打ちできないぞ!蟷螂(カマキリ)は!?」

神の素材で作られた武器、防具を装備している一つの騎士隊。神の討伐で戦果を上げている蟷螂騎士隊。


         ―神の武具―

神の素材で作られた武器は、神の身体に傷を付けられる有為の神に対する凶器である。

また、防具も神の攻撃を有為回避でき、神の白い光線を反射できる。ただし、神の鎧は神の身体より薄い。それ故に神の攻撃が通り安いのだ。いくら神の産物から作り出されたモノを身につけたとて、神に()()()()ことはできないのだ。


大手門から蟷螂の騎士達が現れた。その姿は威厳があり普通の人の面構えではなかった。蟷螂の騎士達は人型の神を取り囲む。神の逃げ場は無い。後は叩くだけ。もうすでにあっさりと勝利を確信した。

「全員…叩け!」小隊は集団で突撃した。神の逃げ場はもう無い。白い光線を放っても反射(ミラー)で死ぬ。神は人間から見れば本当に終わりだった。

だが……


神が白い光を発動させた。

「無駄なことを!」

だが、今回の白い光は様子がおかしかった。普段、神が発動する白い光の中に黒い物体なんてないからだ。どうも気がかりだったが、この神が死ぬことは確定している。

「避けろぉー!!」上壁の兵士の声だろう。

次の瞬間。白い光の中から黒い物体が飛んできた。


「よし!もうすぐで神が死ぬぞ!その後は晒し首だ!」城壁の上で蟷螂と神の様子を見ていた。蟷螂の勝ちが確実だろうと。

白い光線から生き残った一般兵達が歓喜を上げている。蟷螂達が一斉に神を囲って猛進した。白い光が発動した。だが何かおかしい。白い光の中に黒い物体が見える。それはそう…砲弾と同じくらいの…黒い玉……

気づいた時にはもう遅いと思った。

だが、一か八か…

「避けろぉー!!」皆気づいたようだったが、蟷螂の騎士、12人はなぜかそのまま突撃した。突撃をやめた者は二人だけだった。上壁の一人の兵士は悟った。あの騎士達は過信しすぎている。神の防具に過信してしまったのだ。

「死ねぇ!」と12人の騎士は神に剣を振りかざす。

「避けろお前ら!」隊長の声が聞こえた瞬間。砲弾は14人に放たれた。14人の内、12人が死亡。生き残った1人は隊長。もう1人は若い男だった。12人の神の防具は全くの無傷だった。

「………圧死した…。ヤバいぞ…このままじゃ二人も死んでしまう…。兵士長も、騎士長も、いつ帰ってくるんだよ…。なんで神がここを襲ってくるんだよ…。おかしいだろ。今までにこんなこと無かったのに…。あぁ、駄目だ…俺が何とかしないと!俺が国を守らないと!」


一人の兵士が大砲の玉を装填しようとすると、緑の平原から獣のような大きな足音が聞こえた。ドスンドスンと緑の平原を抉り走る足音は獣のようで、大きな4本の足。全身は有り得ないほどの巨体で白い体毛に覆われている。まさに、その姿は、狼…いや大神(おおかみ)と言える。

「嗚呼…嘘だろ?」絶望したみたいだ。


大神は、門に猛進するかと思いきや、人型の神の方に空気が淀む程の明らかな殺意を持って食らいついた。人型の神は上空に避け、神の光を発動した。

「神ノ光…記憶…結晶!」

すると光の中から、結晶が生成され大神に放たれた。大神も上空に飛んで避けたものの、地面に衝突した結晶は大神が飛んだ空へと瞬く間に成長する。尖っている結晶の先は、大神の顔面に向けて成長する。突起が大神の顔に当たる寸前。大神は突起に噛みつき受け止めたが、直もまだ結晶は成長し続け、城壁の高さを容易く越え小さめの山の頂きくらいの長さになったところで成長は止んだ。

「神ノ光、記憶、閃光…」

人型の神は閃光を轟かせ、どこかに消えてしまった。大神は地上に落下する。その間、大狼の身体が白い炎を纏いながら変形しみるみるうちに人の姿へと変わった。地面に直撃し煙をたてるが、全くの無傷だった。


平原の方から綺麗に隊列を組んだこの国の兵士または騎士と思わしき人達が馬に乗りこっちに向かってきた。

「さっきの閃光といい、この大きな結晶…終いには貴校のその白き姿……教えてくれぬか…貴校は神か、それとも人間かを。」白い肌をした老人はそう言った。

普通の肌の色をした青年は言った

「俺は人間でも、神でもない。ただの器だ。


終戦…

これだけの話だと神がどのような存在で大神とか人型の神とかの正体はわからないと思います。次回では神の正体、また神はなぜ襲ってきたのかなど書いていきます!次回では登場人物の名前や新たな人物が出てきます!

次回 神の正体と百鬼夜行

次回も見てくださいね!

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