流体の育て方
半透明の僕らに何を伝えることができるだろう
味気ない今日も沈んでく夕日と変わらず
憧ればかりの僕らはいつもか弱い魚のよう
煙の中で遠のく意識達
ほら 水が 空気が僕を包み込む
きっと いつかそれに僕は仇で返す
止めても無駄
壊したくない景観を継走する
あとどれくらい僕らは幸せになれるだろう
消えかけた生命と儚い蝋燭の灯し火
窓から暗い夜に揺れる小さな街灯
見据えてない僕は もう
ほら 雲が 酸素が僕を押してる
きっと いつかそれに君は恩を忘れる
終わらぬ唄
そんなものは無いと頬を抓ってみる
ほら 月と 昼が同時に焦る
いつまで保つか それを賭けてる
止めても無駄
木枯らしが吹く夏に蝉が悶える
止めなきゃ今
意識の海に日差しを差し込む