どの世界でも必要なのは……
都会育ちの俺は今まで「自然」という環境にあまり興味を持たなかった。
ゲーセン、ネットカフェ、同人ショップ、本屋、電化製品店……「都会」には数え切れないほど、俺が求めている『娯楽』が多々あるのに対し、「自然」には『木』や『虫』、『野生動物』……今考えるだけてこれ位しかイメージが沸かない。 それほどまでに俺は「自然」に興味がないのだ。
しかし……そんな俺は今、「森」という自然の真っ只中にいた。
天気は快晴、上を見上げれば青く、雲一つない綺麗な空、どこからともなく吹く風が、森の木々の葉を揺らして心地良い自然の音色を奏でている……。
道の隣で流れる小川の水は太陽の光で水面が輝き、チロチロと音を立てながらゆっくりと時間が過ぎていくのを感じさせる……。
また、道中に遭遇したキツネやリスに小鳥や川魚、名も知らない綺麗な花や美味しそうな木の実など、自然の豊かさを象徴しながらも、都会っ子の俺に目新しい光景を魅せて感動と癒しを与えてくれる……。
…………これが「現実」の世界だったらな…………
俺「稲島 毅」は今、「現実逃避」―――― 否、「現実から隔離」されている。
今日発売した仮想現実体感ゲーム機「new world」を購入し、友人の「野中」と一緒に同時発売したゲームをプレイしている途中で深夜行列での疲れが出て寝落ちしてしまい、目が覚めると俺の意識は「ゲーム」の中へ入り込んでしまったのだ。
しかも俺は現実世界にいる野中が「操作」をしてくれないと動くことが出来ない。 その為、俺は今野中に「操作」して貰いながら、村か街を目指している途中である。
「稲島、俺は操作しているからわかんねぇけど……疲れてないか?」
「疲れてはいない……、ただ不安ばかりが募っていくだけ……」
「new world」では「VR ゲーム・ヘルメット・コントローラー(※通称VR:GHC)」を頭に装着する事でプレイヤーから発せられる微弱な脳波をVR:GHCが読み取り、プレイヤーの思い通りの操作が出来るようになるのだ。
しかし現実世界の俺の肉体は寝落ちしたままで、「意識」だけがゲームの世界に移行してしまい、元に戻りたくても戻り方がわからない、不思議な現象に見舞われてしまっている……。
下手にゲームの電源を切れば、ゲームの世界にいる俺の「意識」も消えてしまうのでは……? それ以前に、「現実世界」へ戻れるのか……?
俺の頭の中は「不安」と「絶望」が駆け巡っていた。
「なぁ稲島よ、こんな非現実的な事が起こってスゲェ不安だとは思うけどさ ここは一つ、今後について対策を練ろうぜ」
「対策って……何?」
「まずは『その世界』で生きる為に必要な物資の調達をすべきだと思うんだ」
確かに……野中の言う通り、この「世界」ではいつ何か起こるかわからない。 ゲームとは言え、もしモンスターに襲われてゲームオーバーにでもなったら、俺の「意志」も消えてしまう……すなわちそれは…………
死、あるのみ。
「じゃ、じゃあ……! 武器や防具を手に入れなくちゃあ……!」
「落ち着け! 確かにそれも大事だかそれは後だ! まずは『資金』調達だ!」
「資金! ……そうか金か……」
「ゲームも現実も、『金』がなくちゃあ何も出来ない! まずは村か街に到着する前に『金』になるものを手に入れよう」
そういえば俺は先程、温厚な顔の盗賊から「ナイフ」と「5G」手に入れている。
「5Gじゃ宿代にもならんな、どうしよう野中……」
「このゲームではな、薬の調合や食事、武器や防具を生産・強化する為に必要な素材が手に入れる事が出来るんだ、そこらに自生している植物や鉱石、動物の皮や肉と油など使用してな」
「……つまり道中それら素材を手に入れ、必要としている『店』に売りに行く……というワケか!」
「そうだ! とりあえずは宿代だけでも稼ごう!」
さっそく俺と野中は道端の花や木に生えている木の実などを探し始めた。 俺は心の中の「不安」と「絶望」を紛らわす為、今は一生懸命に売れそうな素材を手当たり次第に探し回った。
「おい! この花、なんかの素材みたいだぞ! 近づいたら花の名前が表示された!」
「ハニーフラワー……薬の調合素材かもな、取るだけ取っておくか!」
ハニーフラワーと呼ばれた花は、見た目は薔薇のような離弁花で花弁が黄色く厚みがあり、一枚千切ってみると千切った部分からとろ~りと濃厚な蜂蜜が垂れ流れている。 花弁一枚一枚に蜂蜜が溜まっている為、ハニーフラワーと呼ばれているのだろう。
「たくさん生えているけど……リュックかなにかないと沢山は持ち運べんぞ」
このゲームでは現実世界と同じで、プレイヤーが身に着けている衣服のポケットやリュックサックなどの容量によって、持ち運べる物アイテムの数も決まる。
今後、アイテムの持ち運びが楽になる魔法や魔法アイテムが手に入ると思われるが、それまでは「手持ち」で運ばなければならない。
「うむ……それじゃあ2~3本だけ摘んでおこう 宿代も必要だけど、荷物を運ぶリュックなども購入しないとな」
道中売れそうな素材を手に入れながらゲームをプレイする事15分、森を抜けると遠くから街らしき建造物が見えた。 海が近くにあるのでイタリア半島にあるシチリア島のような雰囲気を感じる。
街の規模は小さくもなければとても大きいというわけではないが、家々がたくさん見えるところから宿屋も含め色んなお店があるやもしれない。
足早に街へと向かい、街へ着いた頃には日は沈みかけていた。
◎沿岸の街 シー・サン◎
門を通り街の中へ入ると、市場のような広場が現れた。 そこでは街に住んでいる住民と商人と思われるNPC、そしてネットを通じて同じゲームをプレイしているのだろう、キャラクターの頭部にニックネームが表示されている他プレイヤーがたくさん集まっていた。
「最初に訪れる街だからか? すごい数のプレイヤーだな」
「あぁ……、俺と同じ境遇の人っていないんだろうか……?」
見たところ、他プレイヤーは何の問題もなくゲームプレイを楽しんでいるようだ。 あちらこちらでパーティーを組んだり、これからクエストを勧めようと着々と準備を整えているプレイヤーもいる。
俺のように「意識」がゲームに乗り移る、などといった異常現象が起こっている様子もない……、やはり俺だけが……俺だけしかこの『問題』が起きているらしい。
「稲島! とりあえず素材を売りに行って金を手に入れよう! そして宿屋に行って落ち着いたら俺がカスタマーサービスに連絡をとる!」
「あぁ…そうだな」
とりあえず今は資金を調達しなければならない、広場を後にして俺は街の中を探索する。道中手に入れた素材は殆どが薬の調合素材と思われる植物ばかりで、これらを買い取ってくれるお店は「雑貨屋」か「薬屋」の2店のみ。
暫く歩いていると街の広場から少し離れたところに1軒の「薬屋」を発見、さっそく店内へと入り込む。
「うわ、なんだこの臭い!」
このゲームは世界観だけでなく臭いもリアルだ。 店の木の壁や棚、そして天井に吊り下げられている商品から放たれているのだろうか、天然素材から作られた生薬の独特な臭いと腐った魚の臭いに似た謎の臭気が店全体に満ちている。
「そんなに臭いの?」
「くっっっちゃい!」
「はーい、いらっしゃい……」
店の奥から低いトーンの声が聞こえる。 奥に行けば行くほど臭いが強くなるが我慢しながら進んでいくと、会計場らしきカウンターと店主らしき……女性が現れた。
「ここは臭いけどぉ……薬用効果は抜群、創業62年の老舗ぇ…『秘薬館』だよぉ」
店主らしき若い女性は店主だった。 真っ黒でボサボサの長髪、顔は小顔で身体は細身、目の下に隈らしきものが見え、いかにも「不健康」そうな印象、身だしなみさえ整っていれば綺麗な容姿かもしれないだろうに……。
これはキャラ作りの為の演出なのだろうか? 現実の世界でこのような人が薬を販売していたら不気味で購入したくないが、今回は薬を購入しにやってきたのではない。
「すいません、薬の素材になる植物を採取したんですけど買い取ってくれますか?」
「あ~っハイ、ハイ、どんなものか見せてもらって良いかねぇ?」
俺はカウンターの上に採取した植物を並べた。 ハニーフラワー以外にも何本かの花を採取していた。
「ん~っこれは『ハニーフラワー』だねぇ、これから取れる蜂蜜はねぇ、傷や火傷を治す効果があるでねぇ、栄養も豊富だから料理の素材にも用いられるよぉ」
「ゲームでも蜂蜜の効能は現実と同じなんだ……」
次に道中見つけた「キイチゴ」に似た赤い木の実を見てもらった。
「あっコレは、『アカノミ』だぁ 疲労回復と免疫力の低下を予防してくれる木の実だべぇ」
「ゲームで『免疫力低下』なんてあるのか?」
「ステータス異常の回復……とかかな?」
最後にこれまた道中見つけた茶色の「キノコ」を見てもらう。
「こいつぁ『椎茸』だ 天ぷらにして食べてるで」
「椎茸ッ!!」
「……身近なモンもあるんだ」
こうして道中手に入れた素材の買い取り合計金額は……
◎ハニーフラワー 1本3G ×3本=9G
◎アカノミ 1個1G ×5個=5G
◎椎茸 1本2G ×6本=12G
※合計※ 26G
「盗賊から奪った5G含めると31Gだな」
「宿屋って1泊いくらなんだろ……? せめて3桁くらいの金額になるよう素材を沢山揃えるべきだったかな……?」
買い取った金額で今度は宿屋を探そうと「秘薬館」を出ようとした時、女店主が声を掛けてきた。
「まってぇ! あんたぁ、お金が欲しいならぁ私の『依頼』を受けてみねぇけぇ?」
「依頼…?」
「おっ! 稲島、これは『サブクエスト』ってやつじゃねぇか?」
RPGの定番「サブクエスト」、NPCから依頼等を受けることで経験値や報酬金が貰えたり、ここでしか手に入らない便利な武器やアイテムが手に入ることがあるミニイベント。 中には面倒くさい内容や難しい内容もある為、気が向いた時にしかやらないのだが話を聞くだけ聞いてみる事にした。
「私の依頼はねぇ、『夜時花』(やじか)を5つ採取して欲しいのぉ」
「やじか、とは?」
「夜の20時~深夜2時の間にしか咲かない花でねぇ、薬の材料として使いたいんだぁ! もし採取してくれたら100Gあげるよぉ!」
「稲島、一応受けておくか? 採取しに行くのはいつでも大丈夫みたいだし」
すぐにでも現実世界に戻りたい俺だが、一応依頼を受理しておくことにした。
「ありがとうぅ! じゃあコレ『採取ポーチ』をあげる、これに最大20個までの素材アイテムが入れられるよぅ」
「おぉ! これで素材を沢山持ち運べるぞ!」
こうして依頼を受けた後、「秘薬館」を後にして、今度は宿屋を探しに街中を歩く。
広場近くに戻るとどこから陽気な音楽と歓声が聞こえてきたので、声が聞こえる方向に向かっていると野中と俺は同時にその出所を見つけた。
「おい、あそこの酒場みたいなところがそうじゃないか? 他のプレイヤーが帳簿らしきものにサインしてるように見えるけど……」
「酒場も兼ねた宿屋か」
確かめに行くとそこは思った通り「酒場兼宿屋」であった。木造5階建ての大きな建物で、 1階は酒場になっており、NPCや他プレイヤー達が食事や情報交換、ちょっとした賭け事をしている。 世界観は違えどまるで居酒屋でドンチャン騒ぎしているようなリアルな雰囲気を感じられた。
しかしそんな雰囲気に浸る暇はない、部屋が満席になる前に受付カウンターへ向かい宿泊手続きを始める。
「いらっしゃいませー! お食事ですか? 宿泊ですか?」
「秘薬館」の店主とは違い、金髪でサラサラの長髪に、ダイヤのように大きく輝いた青い瞳、ほっぺにはソバカスが少しあるアメリカのカントリーガール風の美しい受付嬢が現れた。
ゲームキャラだと理解してはいたがリアルなグラフィックの彼女に、普段女性と会話しない俺は少し緊張していた。
「あっ……あの、宿泊……1泊で」
「はーい! 10Gになりまーす! 食事は別料金になりまーす!」
食事はせずに、指定された部屋の鍵を貰うとすぐに部屋へと移動した。
部屋は1人用、広さは4畳分といったところだろうか。 正方形の部屋の奥には窓が一つ、窓の両端の壁には壁掛け用の燭台にロウソクが2本設置されている。ロウソクの明かりの下に木でできたシングルベッドが設置されており、薄い毛布と少し硬めのマットは如何にも『安い作り』のベッドであった。
「椅子もテーブルもない……」
「まぁ10Gだからな、こんなもんだよ」
ともあれ、俺はなんとか『安全な場所』へと辿り着いた。
これで誰にも襲われずに安心して「待機」出来るのだ。
「それじゃあ稲島、俺はこれからゲーム会社のカスタマーサービスに問い合わせてくるから一旦席を外すぞ」
「おぅ、頼んだぞ野中……!」
『ゲームの世界に閉じ込められた』、なんて信じてくれるだろうか……? 現実と見間違えるほどリアルな体験が出来るゲーム機故に「興奮しすぎ」だとしか思われないだろうか……?
いや……現に俺はゲームの世界に閉じ込められているんだ! これはれっきとした『事実』なんだ! ゲーム会社が確認をしてくれれば、俺は元の世界に戻ることが出来るはず……!
俺は野中から良い返事が来るのを待っていた……。
野中が席を外してからどれくらいの時間が経過したのだろうか……
俺は部屋の真ん中に突っ立たまま、窓から微妙に見える景色を眺めている。 景色は徐々に暗くなり、先程まで酒場から聞こえていた陽気な音楽と歓声は聞こえなくなり、今聞こえているのは風の吹く音だけ……。
辛い、これは本当に辛い。
せめてベットで横になるべきだったか……? いや、それだと天井ばかり見つめてもっと辛い思いをしていただろう……。
「動けない」という事がこれほどまで辛いとは……、このままだと俺はいつか発狂してしまうかもしれない。
「稲島、待たせたな」
突然、耳元から野中の声が聞こえた。 野中が戻ってきたのだ。
「野中ッ! どうだった! 俺は……戻れそうか?」
「稲島……結論から言うとだな……」
俺は「不安」と「絶望」の感情が入り混じり、半ばパニック状態になっていた。 野中の返答次第では俺は本当に発狂するかもしれない。
しかし今は、今だけは野中の返答に集中して聞かなければならない。
発狂するのは「結果」を聞いたからだ――――
「稲島、お前は―――」
「元の世界に戻れる! しかし、今すぐではない――」
「……え」
「戻れる」、と言った。 確かに「戻れる」と聞こえた。 聞き間違いではない!
しかし……その後の「今すぐではない」も聞こえた、これも……聞き間違えではない。
「それは……どういう……?」
「実はな、ゲーム会社に今回の件を伝えたら……お前以外にも『ゲームの世界に閉じ込められた』との問い合わせが殺到しているらしいんだ」
「えっ、……えっ?」
「原因は不明だが、俺達と同じゲームソフトをVR:GHCでプレイした人だけがこの『現象』に巻き込まれているらしくてな、ネットでもこの『現象』について大きく取りあげられていたぞ」
野中の話では、このゲームソフトの世界には俺の他にも意識を閉じ込められた人達が大勢いるとの事。そして「new world」を制作した会社が現在、この謎の「現象」について原因解明と事態解決に向けて現在迅速な対応を行っているとの事らしい。
日本中……いや世界中で今、「new world」による仮想空間に閉じ込められたプレイヤーが数多くいるという事実に俺は改めて驚愕した。
「取り敢えず『ゲーム機とゲームソフトは起動したままにしてくれ』と言われたから、このままにしておこう」
「必ず……戻れるんだよな……?」
「今ゲーム会社が対応中だ、それまで稲島は宿屋で待機してようぜ」
確かに野中の言う通り宿屋で待機した方が良いのだろう……が、長時間同じ場所にいるのはさすがに辛い。
ゲームの世界ではプレイヤーは眠たくもならないし、食事は『食べる』事は出来ても体力やステータースを回復するだけで『お腹が減る』事もなければ『満腹感』を得ることもない。
先程は現実世界に戻れるか戻れないかで「発狂」する寸前ではあったが、これはこれでいずれは「発狂」してしまいそうになる――。
「野中、このまま突っ立てるのも辛いから、さっきのサブクエストをやらないか?」
「えっ、サブクエを? でも…………いや、そうだな、資金も稼がないとな!」
野中は俺の気持ちを察してくれたのだろう――、俺も何かしら行動しないと落ち着ていられない。
ゲーム世界の時間は夜の21時50分、「秘薬館」で受注したサブクエスト『夜時花(やじか』 5つ採取』を完了させる為、俺は野中の操作で部屋を出た。
1階に降りると酒場のカウンターや床には飲み倒れたNPCと飲みかけの酒が残ったジョッキや、食べかけが残ったお皿が無造作に置かれており、足場に気を付けながら宿屋を出る。
「おい、宿屋の出入り口横に掲示板があるぞ」
急いで宿泊手続きに向かった為気が付かなかったが、宿屋の出入り口横には大きな掲示板があり、掲示板には「フレンド募集!」や「クエスト同行者求むッ!」など、多くのプレイヤーからの募集記事が貼られていた。
「今後難しいクエストを受ける場合は仲間も増やした方が良いかもな」
「……!」
俺は野中のこの一言である提案を思いついた。
「野中、この募集掲示板に投稿したい! 今から俺が言うことを募集記事の内容に書き込んでくれ!」
「ん? いいけど……なんて書くの?」
「募集記事のタイトルと内容はこうだ……」
☆ゲーム世界に閉じ込められた人! 集合!☆
『この度、「new world」の不具合によってゲームに「意識」を閉じ込められた方!
問題解決まで一緒に行動しませんか?
自分で操作が出来る方は当宿屋の3階、308号室までお越しください!
問題解決まで皆で助け合おう!!』
「俺達みたいに2人で協力しているならともかく、1人だけだと不安な人もいるだろうからさ、これを見て助け合う仲間が増えれば、と思ったんだけど……」
「緊急事態だからな、それに1人で行動するよりは何人かで協力した方が今後の活動も捗るさ」
問題解決に向けて進展はあったものの、俺はこのゲーム世界を暫く過ごさなくてはならない。
いつ襲ってくるか分からない「脅威」に備える為、俺はまたも野中の操作に身を委ね、『資金稼ぎ』を行うべく、街を出て夜の広い世界へと踏み込んだ……。