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Mutiger Mann戦記  作者: Arzt
3/7

ジべドルの町

旧王朝の領土は大まかに3つの国が分けているが、実は、国境は接していない。

不法地帯がある。

権力と、武力がある奴だけが生きている世界が存在する。

その中に豊かな鉱山を有した一つの町がある。ジべドル。

もう一つ豊かな自然と家畜を有する町がある。トレイド。

ジべトルは熟練鍛冶技術者連合マイスターによる

トレイドは農家相互扶助組合クランによる自治が一応、ある。


中立都市と公国の間にあるジべドルについたのは中立都市を出て3日目のことだ。

門も柵も無く、気が付くと、町に入っていた。そんな町だが、一角だけ雰囲気が違う。

門と強固な柵、厳重な門番と見張りのいる一角は、明らかに違う。

この町の心臓部である工房区だ。

門番に近づく。

「おい!何者だ!」

剣と槍を向けられるも、ここでは当然だろう。ここを潰されると、3大国の力の均衡にも影響があるといわれている。

「公国のポーだ」「同じく、公国のテル」

二人でそろって木札を見せる。門番が模様をふれる。

「良かろう、通れ」

「どうも」「ありがと~」

入って、大通りを歩く。

目指しているのは、一軒の鍛冶屋だ。

見た目は倒産寸前に見える。しかし、隠れた名工だ。いつもお世話になっている。

「爺さん、生きてるか?」

「・・・死んでたらどうするんじゃ、坊主」

カウンターの奥から一人の老人が現れた。

「お久しぶりです。甲さん、お元気そうですね」

「おい、坊主。もちっとテルみたいな口調はできんのか」

「無理だ」

俺はカウンターに自分の剣を置く。

「手入れしてくれ、調子が悪い」

しかし、甲は剣を一瞥すると

「・・・自分でしろ、坊主」

と奥に引っ込んだ。

「おい、じじい」

「ちょっと、待っとれ」

テルは何やらニヤニヤしている。

「なんだ」

「いや~なんでも~」

「ほれ、坊主」

甲は奥から一本の剣を持ってきた。かなり大きい。

「・・・俺、にか?」

「違う。・・・学園に持っていてくれ」

「分かった」

たまに、こういった頼まれごとをされる。


町の市場でいるものをそろえる。

ここから公国まで、1週間はかかる。

危険も多い。

「おい、テル。火薬、いるか?」

「うん・・・。少し欲しいね。頼めるかな?」

「任せろ。おまえは?」

「少し、師匠に会ってくる。お土産、いるかな?」

「知らん。自分で買え」

「ハハ、分かった。じゃ、また、いつもの宿で」

「おう」

そういって、テルは、人ごみに消えた。すぐにどこにいるのか分からなくなる。

あいつの特技の一つだ、これは。


まだまだ、続きま~す。

一話をだいたい、950~1000文字で投稿しています。


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