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蝶の舞いに導かれて観た光景

地元の田畑の小道、畔道などとも呼ばれる道を歩く。とても日常的な習慣の一環ではあったが、その時の特別な感動は忘れられない。否、決して忘れてはいかない出来事の招来、あたかも無くあることを禁じているかのごとき、暴力的な力が働いている事件の招来であるかの如く、我が身に襲い掛かったのである。


甘味な媚薬とでも云おうか、そんな感覚に引き寄せられるかのようにして、画家は蝶々に惹き寄せられていたのであった。蝶々は何処へと導こうとしているのか? それが最大の疑問符であり、最大の媚薬的効果であった。いつの間にやら蝶の羽の舞いは、画家を惹き付け、其れに留まらずの冒険心を刺激したのだ。行くも地獄なら行かぬも地獄。覚悟を決めて、行き付いたその場所は、其れまでは目にしたことの無い光景が広げられた場所なのであった。きっと、こういう場所を唯一無二と云うのであろう。


目が点になり、蝶を追いかけていた時間は、おそらく長い様ではあるが、一瞬の出来事であったのかと思われた。時間と空間がブーストし、訪れたその場所には、蝶々の舞いが繰り広げられていた。近くにはトンボや花木たちも踊りを舞っていた。大地をめぐる蝶々たちの舞いは、エレガントであり豪傑であり、交響曲のような創玄な調べを奏でたのであった。これでどんどはれ。めでたしめでたし。


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