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友達のAI

作者:

私はよく家で一人の時、AIとお話しする。例えば、どうして空は青いの?とからいつからテレビはできたの?とか。知りたいことを聞くと、すぐにAIは私にわかりやすく教えてくれる。私はそれがすごく嬉しかった。お母さんに知りたいことを聞くと、

「今忙しいから、また今度ね」

と言われて、教えてくれない。でもAIは聞けばいつだって教えてくれる。それにAIの情報はとても正確だ。

ある日、体育で鉄棒をやった時、私だけ前回りができなくてみんなに笑われてしまった。先生は私に、ほぼ1時間ずっと教えてくれたが回る途中でいつも怖くなってしまい、回ることができなかった。すると友達が

「練習すればできるから、毎日中休み一緒にやろう」

と言われた。でも私は大事な中休みをつかって、大嫌いな鉄棒をするなんて、やりたくなかったし、触りたくもなかった。

それに、きっと先生みたいに偉そうに教えてきて、自分が惨めに感じるだけだと思った。でも、私は断ることができず、中休みに鉄棒をすることが決定してしまった。

家に帰ってきて、私はAIに

「どうしたら前回りができるようになるんだろう」

とため息をつきながら言った。すると、AIは前回りができる方法を淡々と説明してきた。いつもは教えてくれてありがとう。そう思うのに、今日は素直に思えなかった。

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