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是がために  作者: プリン
5/5

星にふられる夜に

大杉と別れたあとに


言い知れぬ高揚感にかられた。


あのままもう少し話していたかった訳でも


大杉に会えたことが嬉しかった訳ではない。


なぜなら、話してる最中には背徳感まで感じて


話をできるだけ平和に、自然に切り上げることに


全集中していたのだから。


只々、久方ぶりに誰かと話せたことに


独特の高揚感を感じていた。


「たまにはどこかにいこうかな」


いやまてよ。どこかって言ったって


行きたい場所なんてないし


予定もなく出歩いたところで


どうせ少し遠くのコンビニにでも立ち寄って


また帰路につくだけだろう。


なんて時間の無駄なのだろう。


そう自分の中で答えを出し


帰路につくことにした。

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