表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

「ガガガ」

「ガガガ」

あの世 輪太郎


夜は暗く

朝は明るく

人の心は


腐ったような外装が

辺りの家々の壁を彩っている

「で、君が、新入警官佐々木 野五路君ですか」

隣で、制服を着た猫が、髭をだらりと伸ばし

若い男に聞いた

その男の目は、ビー玉を、裏側から懐中電灯で

光らすように輝き

口元は、意味のない余裕が、緩み出ている

「はい、本日より入隊します

佐々木 野五路です よろしくお願いします」

町は、がやがやと忙しく

誰もが誰かをみてはいない

そんな中、厚手のコートを男が、ふらりと現れる

「おい夜見野」

猫はそう言った次の瞬間には

男は、若者の顔を壁に押しつけて

目を、のぞき込んだ

「君は、幸せかい」

若い男は、うなずこうにも

ぴくりとも動かない

「君は」

男の目がのぞみ込む

眼球の網膜同士がぶつかりそうになる

若者は、それでも、目の光を、失わなかった

鮮血が、一瞬 壁を舞う

夜見野は、きびすをかいしたように

後にする

「そんな顔をしていると、黄泉の明かりが、激しく写る」

汚い壁に、寄っかかるように

若い男は、両目から、血を流し突っ伏していた

「おい、よみの」

猫が、そう叫ぶが、そこに、よみのの姿はどこにも確認できず

雑多な人の足音が、わらわらと、辺りに響く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ