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アイスクリーム・イン・ザ・サラダボウル  作者: 志登 はじめ
【第三章】ファースト・エクスペリエンス
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24.5話 独白

 初めてステージから見たその景色は、正直よくわからなかった。


 眩しくて、暑くて、五月蠅(うるさ)くて、向こう側にいる人の顔なんて、誰一人見えなかった。


 最初は不安だったけれど、それも本当に最初だけ。だって、今日は上手くいくってわかっていたから。


 前はよく見えなかったけれど、後ろは見なくてもわかっていた。その人たちの支えを感じていたから、私はただ、それを信じて前を向いていれば良かったのだ。たとえ何も見えなくても、ここまで連れてきてくれた人を信じて、ただ進めば良かったのだ。


 それは、そんなに難しいことじゃなかった。


 手探りで進んだその先で、確かに掴める何かを見つけられた。きっと私にとって、かけがえのない物になるんだろう。

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