後日談。
【その後】
「会長さんっ。僕に好きだって言ってくれたのはいいけど、胸が好きだとか、どうとか言ってたの本当なの!? 僕大人になったら、豊胸手術するよ!」
“うわっ 何だこの七瀬の純粋な目は!!!輝きすぎだ!・・・かっ可愛い。抱きてえ。”
「ねーっ。会長さん!どのくらい大きいのがいいかな?走るとき大変かな〜?」
“いやぁ!ダメだぁ!!!せめて七瀬が大きくなってからじゃないと・・・。・・・可愛い。”
ちゅっ。
「豊胸手術でそんなに揉まれたいなら、まずキスしただけで、そんな赤くならないことだな(笑)」
「会長さんのバカっ。バカっ。」
「嘘だよっ。七瀬・・・。2人くらい付き合ってたって言ったのも、胸が好きだって言ったのも全部嘘だよ。」
「会長さん、僕に嘘ついてたの!?」
ポコスカっポコスカっ
「全然効かないぞぉ〜。はっはっは(笑)」
“あれっ静まった・・・。”
「じゃあ・・・。本当はどんな人が好きなの・・・?」
“!?・・・あざとい質問しやがって。”
「ドーン!!七瀬確保!!」
「やっぱり、会長さんはむっつりだあああああああ!!!!」
【ある日の理科室】
「永瀬!そのダンボールはあっちにやってくれっ。
「はいっ。」
“あの二人結局結ばれたのか・・・。七瀬・・・。最近 幸せそうだな。”
「おいっ。ボーっとしてんじゃねーぞぉ〜。」
そう言って 横田に丸めた新聞紙で軽く頭を叩かれた。
「すいませんっ。」
「何浮かない顔してんだよっ。せっかくのいい顔がダメになっちまうぞぉ〜!どうしたんだ。」
「そんなこと言って、生徒から金巻き上げるような顔してますよ。」
「褒め言葉は素直に受け取れよっ。悠人。」
“今名前で・・・。”
そう言って横田は俺に何かを投げてきた。
「ミサンガ??」
「お前、スポーツよくするだろ。それして願いでも叶えろ。浮かない顔してたら、いつまで経っても幸せなんてこねーぞ。」
“結構もう ボロボロじゃんか。”
「これ・・・、もうすぐに切れそうですよ。何年前のですか?」
横田は、渋いオッさん顔を少し歪めた。
「それは昨日俺が作った出来立てホヤホヤだ!!!」
「昨日・・・俺が作った・・・。」
「うるせぇ!何も言ってねぇよ!とっとと荷物片付けるぞ!くそ〜」
“七瀬・・・。俺にもお前に負けないくらいの幸せ。来るかな?”