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ペンはペンで斬る  作者: 吉見アキラ
第一章 創刊
14/43

第14話 情報ソース


「おい。あんな情報どこから手に入れたんだ」


 進は春奈に詰め寄っていた。

 木島の事務所はもう見えないところまで来ている。

 すでに東京メトロの赤坂見附駅の入り口が目に入ってきた。

 人通りのあるところでするような話ではないとも思ったがもう我慢できなかった。


 会社をクビになってから既に半年。

 しかし、情報収集は続けている。

 そんな進でもそんな話の影さえつかんでいなかった。

 それなのに芸能関係では素人の春奈がそんな情報を掴んでいるなんて信じられなかったのだ。

 もしかして、まだ裏があるんじゃないのか?

 そんな風に訝しむ進に春奈はあっけらかんと答えた。


「まあ、完全な偶然ね。坂野君って覚えてる?」


「坂野って、あのバカノ?」


「あはははは。そう言えばそんな風に呼ばれていたわね」


 春奈が大きな声を上げて笑っている。

 通行人が何人かこちらを振り向いていたがそんなの春奈には関係ない。

 進の方が恥ずかしがっていたくらいだ。


 坂野祐一 通称バカノ。

 彼も大学のサークル仲間だった。

 すぐ調子に乗る愛すべきバカでサークルのいじられ役。

 成績は良い癖にお調子者でいつもバカばかりやっていた。

 ちなみにこのあだ名は『さかの』をもじっただけの単純なものだ。

 そんな懐かしい名前を春奈は出してきた。


 そんなことを思い出している進を余所に春奈は続ける。


「彼が今何をしているか知ってる?」


「確か映画会社の広報だった……」


 そこまで思い出して合点がいった。

 春奈はにこりと笑って正解と言う。


「そういうこと、彼が木島奏太主演映画の宣伝担当なの。うちのニュースサイトには映画の紹介コーナーがあってテレビによく出ている某映画評論家にコラムを書いて貰っているの。そこで今回の映画の記事を書いてくれないかと話を持ってきたのよ」


 なるほどね。

 そして、その時のことについて話を聞いていた。


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