表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

2.秘密

「うーん……そういうことですか、なるほど」

 僕はすっかり真雪さんの話に感心していた。

 このまえ見た姿とは大違いだ。

 やっぱりこの人は、あのマッキーなんだ。

 そう思ったところへ。


「でも、これで終わりじゃないんだろ?」

「へ?」

 つい、鼻の裏側から変な声を出してしまった。

「確かに、いま話したようなことでだいたいのところは納得できる。でも、そうじゃないことも多いんだ。たとえば……」

 そういって、真雪さんは初めて、僕の顔を、逡巡を、まっすぐに視線で射抜いたのだ。その眼は無言でこう語っていた。

 ――すべて私に説明させるつもりか?


(ああ……そうか)

 本当は、最初からわかっていたことだった。

 この人には、何もかもお見通しなのだろう。

 僕は自分のちっぽけな秘密をさしだす決心をした。


「たとえば……」

 真雪さんも言葉を続けながら、僕が気づいたことに気づいたようだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ