1、変身
佐元幸助は結婚してから3年の月日が経った。
その中で俺は妻の新島由紀が怪しい行動をしていたのを見つけてから俺は証拠を掴む為に行動をした。
その結果分かった事がある。
俺はその事を遺書にしたためてから自殺しようと思った。
新島由紀は...浮気をした。
他人とラブホでイチャイチャしていた。
「俺はマジになんの為に生きているんだろうな」
そんな事を呟きながら俺は汚らわしいその妻の行動の非難の文章をしたため。
2人の愛の巣として購入したマンションで首を吊る事にした。
まさかこの場所が死に場所になるとは思わなかった。
愛していた。
由紀を...あくまでずっと愛していたのに。
なんでこんな目に。
俺はイライラする気持ちを抑えながら最後に由紀に対する恨みを便箋4枚に綴り。
そのまま首を吊る為に椅子に乗った。
そして椅子を蹴っ飛ばした。
☆
「おーい。幸助は起きてます?」
「...?」
俺はゆっくり目を覚ます。
目を覚ます?
俺は驚きながら周りを見渡す。
教室らしき場所に居た。
というか...これは高校の教室?
俺は最後に彼女を見た。
「...お前...梓?」
「梓だよ。...何?寝ぼけてるの?」
「...いや。寝ぼけてない。...すまない」
いや待て。
俺は首を吊った筈だ。
そして自殺した筈だった。
苦しかったしそれは覚えている。
それなのになんだこれは。
「帰ろう。...もう放課後だし」
「あ、ああ。梓。すまないが今は何年で何月だ」
「幸助?やっぱ寝ぼけてるね?今年は2013年。今は4月23日だよ」
「...!」
嘘だろ...12年前!?
まさか俺はタイムリープしたという事か。
俺はあまりの衝撃にゾッとする。
それから柊梓の姿を見る。
セミロングの黒髪。
頭に雪だるまの髪留め。
顔立ちは笑顔の絶えない美少女...若返っている。
そうか。
「...そうか」
「ねえねえ幸助。なんかおかしいよ?」
「俺はおかしい訳じゃないが...だけどおかしいのかもな」
「そうそう」
「...まあいいや。...帰ろうか」
そして俺はゆっくり立ち上がる。
それから「やっと終わったね。学校」と言う梓に「ああ」と返事をしながら歩き出す。
まさかのタイムリープか。
そう考えながら「...だとするなら」と呟く。
「...せっかくこうなったのなら俺はもう嫁とは関わらない」
そんな事を決意する。
それから歩いてから下駄箱で靴を履き替えそのまま校舎を出て見た校舎裏。
そこで女子達が女子をカツアゲしていた。
まさかの事に「おいおい」と溜息を吐いた。
梓も「また?山本達。あいつら懲りないね」と言う。
不良グループだ。
「梓。はいバック」
「ああ。助けてくるの?なかなかだね」
それから俺は屈伸をしてからカツアゲしている女子達に近付き威嚇する。
女子達は俺を見てから「つまんね」と言ってから去って行く。
俺はその姿を見送ってからカツアゲされていた女子を見...。
コイツ。
「ありがとうございます...」
「...新島由紀か」
「え?は、はい。新島です」
2つ編みのお下げ髪。
そして眼鏡な感じの女子。
容姿は当時の姿だった。
俺と出会ってから垢抜けたんだが。
関わらないつもりだったのに。
「...その。もしかしてどこかでお会いしましたか?」
「い、いや。すまない。...何でもない。ただちょっと聞いた事があったから」
「ですか。...その。ありがとうございました...本当に怖かったので」
「...」
この当時のコイツの親。
別居状態の母親は生活保護であり。
そして父親は歪んだ性格。
弟は自殺。
めちゃくちゃな家庭環境なんだが...もう同情は出来ない。
コイツが...裏切った事が...。
「おーい。幸助。終わった?」
「ああ。...終わったよ。...じゃあな。新島」
そして帰ろうとした時。
背後から「あの」と声がした。
俺は「...?」と頭に浮かべ振り返る。
すると新島が俺に「その。...お礼がしたいのですが」と言ってくる。
「ああ。いいよ。そういうのは。偶然助けただけだ」
「で、でも私。本当に怖かったので」
「山本達はクソ馬鹿だからな。油断しない様に気を付けてくれ」
「は、はい」
「お礼は要らないよ」
俺は梓を見る。
梓は「ま。こういう人だから」と新島にウインクする。
その姿を見てからまた新島に「という事だ。...じゃあ」と言ってから梓と一緒に歩く。
それから俺達は帰宅する為に歩き出した。
で、その翌日。
髪を解いた美少女が居ると学校中で噂になった。
まさかそれが新島だとは思わなかったが。