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シニア異世界へ  作者: ふ~ん
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初の対面戦闘です

こんばんは

 まずは落ち着け!そう自分に問いかける。

 落ち着いて整理したところ、まずはこの荷馬車内にいる団体さんの心の内を読み取る事にした。


(もしも私が奴隷ならば、必ず『助けて』という言葉くらいは出るはず!

 更に言えば、ヒューゴという奴の悪行を知れるというもの……見極めねば!)


 これは、スーゲーマンは心は読めないと知ってはいる。しかし、人は辛い時口からポロリと本音が出てくるもんだ。

 そのポロッと出て来た言葉を拾うだけでヒューゴとかいう大商人が悪かどうか判断できよう。


 耳を澄ませ……


「ああ、……」


(!?)


「……お腹すいた」


(だよなぁ!……私もすいた。)


 そういえば、早朝から何も食べてないという事を忘れていた。

 というか、だけ!?それだけなの?


「止まれぇ!今から遅めの朝食を取る。」


 なんというナイスタイミング。

 これは、私達とこの中の人達に感謝だぜと思っていた矢先、この私……いや私達のような簡易武器を装備した階級ランクが低い者達が見回りの役にするらしい。

 

(成る程!我慢すれば飯にありつけるというわけだな。)


 『よし!仕事だ』と勢いでその場を離れる。

 因みに、離れたと言っても五人一組で四方八方に別れる仕組みだ。


 『一時の事だが、ヨロシクな』そんな感じで皆さん声を掛けて来るに辺り、初めての依頼では無さそうだ。


「はじめまして!私、スゴウって言います……対面して魔物と戦うのは初めてで、ご指導!お願いします。」


 周りからは簡単な挨拶で終わっていたのを考えると、皆さん経験者と見受けられる。


「へー。初めてなのか。

 まさかレベルが一桁って事は無いよな?」


 私の言葉聞いて、同じチームの方が心配して来てくれたので正直に答えた所、驚愕な顔と声を張り上げていたのは今でも忘れられない。

 私以外の四人は、円陣を組み何やら話している。


 話し終えると、一人の方がゆっくりとコチラへ来た。見れば手に、赤黒い塊を持って来ていた。


「レベル一は一番!魔物に殺されるんだ。だから、このグレートベアの肝臓を乾燥したモノを一口含んで貰おう。

 これは、食べ物にもなるが一度外へ出て食べると初級の魔物が寄って来るんだ。


 そして、スゴウ君には一人で魔物を倒して貰うよ……一人だったら得られる経験値も多いハズだしね!それに、ピンチになったら直ぐに加勢するから安心して。」


 とてもじゃないが『うおおお!ベアジャーキーうめぇぇ!……ビールくれ!』とは言えない。


(ぐわぁぁ!体の隅々までに行き渡る塩分は、ボウボウと燃える俺の心を燃やすエネルギー現そのもの。

 それを追い求めるは、歯で細かくすれば私が出した唾液と絡まることで、私という爺を俺という若者を出現させるぜ!)


 一番言いたい言葉を伏せるとは、なんという苦痛なのだろうか?これは苦汁の決断をせねばなるまいて!


「(美味しかったです。)ありがとう」


 言いたい!美味しいと!


「お礼なんていいさ。

 ……っと!来たぞ。」


 ザザザッと音がして見れば、斜め下にはウサギさんが一匹いた。

 『あ、ウサギだ』と、わりと普通態度をとっていると後方から応援という名の指示が来る。


「ホラッ、プチウサギが屈み込んでいるぞ!……ジャンプと突進が来る予兆だ。」


「突進!?攻撃を食らうとどうなるのでしょうか?」


「多分お前は攻撃が来るとしたら盾を防ぐ、もしくは剣で合間を縫って攻撃をするだろ?

 だが攻撃・防御をするな!いいな?攻撃と防御はするなよ!」


「何故です?逃げろと言っているのですか?」


「違う。スゴウの装備している武器は武器であって武器ではない!これは仕組まれたレンタルなのだよ。

 つまり、商人は何時いつでも商人なのだ。」


 というか早く言えって!ホラッ、突進してきましたけど?まあ、スロー過ぎて避けましたけど。


「よし!良く避けたな。さては気付いたな!?」


 あ、また屈んで突進しようとしているな。

 スーゲーマンは、超高速で飛ぶし走れる者。なので必然的に魔物の動きはスローなのだ。こんなスローたど、初めてとは言え危機感が全然湧き出て来ない。


「ってバカ!迎え討とうとするなって……ソレは罠だって言ってるだろ!」


 『罠?』と振り向くが、もう遅い!ガギン!とウサギの骨格と剣が打ち合った音がすると剣に亀裂が生じる。

 そして、あろうことか!ウサギに力負けしてしまい剣が弾き飛ばされるという事になってしまった!!?


 これは?……どういうことか!?力でウサギなんぞに負けてしまった。

 急遽ピンチとなったのを見て助けが入り、さっさとウサギは討伐された。


 その後、良い感じに時間が経過した。

 私は、弾かれた剣を拾いに行くくらいには簡易武器組の食事がはじまっていた。


(ウサギに、ウサギなんかに力負けだなんて!)


 『許せん!』小動物に負けるスーゲーマンはスーゲーマンにあらず!……私は力の憤りを感じ配られた鉄のスプーンを握りしめた。

 もう、お腹すいたとかどうでも良い位どうしようも無いスーゲーマンになっていた。


「ってオイ!スプーンは借り物だぞ!!力入れすぎだぞ!?」


 『え?』と見るに鉄のスプーンが、あり得ない方向へと成長を遂げていた。

 なので、何も考えずスプーンを曲がりやすい素材の様に整形していった。


「おうおう、お前結構力が強いんだな。」


(!!?)


 力の無さにショックを受けていたのに、私の能力はどうなっているのだろうか?そこから、この剣と魔法の世界ルルララの異形とも言えるシステムが明らかになってくる。


 何故、鉄のスプーンを容易に整形出来たのにプチウサギの一件の戦闘では、【武器】を持っていたのにも関わらず!【負け】でしまった事を計算するに考えると……


(まずは、ステータス確認だな)

明日もヨロシク

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