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シニア異世界へ  作者: ふ~ん
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お仕事です

こんばんは。

 ゴールドカードが手渡されたと同時に受付のオジサンから言われた事をまとめて言うと

 ①今は一度もクエストを受けて居ないのでランクは書いて無い。

 ②クエストには、フリーランクと指定ランクが存在する。主にフリーランクでは、階級無視の誰でもといった感じである。

 ③階級ランクには、SS>S>AA>A>B>C>D>Eとなっている。階級が高いと、得られるお金も多いだとか。


(そう考えると、スーゲーマンはよく無償で助けたもんだな。偉いなぁ……)

「大体のギルド仕事内容は理解出来ました。では、私は大商人ヒューゴさんの所へ行けばいいのですね?」


「はい。そうなります。

 今回の雇い期間は、街から街への護衛です。更に兵士は、様々な下働きがあるでしょうから、雇い主からお褒めを頂けたら、ギルドカードの最終確認で少しは給金はアップしますよ。」


 『へー』という私に、『私達はソノ報酬やカードに込めた思いを読み取り、ランクアップか否かを決めます。……そういうシステムとなっています。』とチビッコいオジサンに言われる。

 オジサンの話しはまだまだ続く。


「なお、カードは財布と同じ昨日となっている他、魔物の部位の剥ぎ取りの一部をも回収してくれます。

 なので、カードは絶対無くさないでくださいね。」


「そんな事を言われると無くしそうだ。そうだ!カードはそちらが持っててくれよ。」


 ハァ?というオジサンに、付け加える感じで『いや私、魔物の剥ぎ取りはしませんし、財布はリアルのを持ってますので。』と言ったが結局ダメに終わる。

 チッと成りつつも、リアル財布の中にギルドカードを入れて保管することに。


 説明するのが遅くなったが、リアル財布とは激安の偽物で名前がグッパと書かれた財布である。

何処のメーカーなのか分からない……というか見たことは無い。

 服装は、シニア様がよく着ているベストとナヨッとしているエリ着きの長袖にズボンは綿パンである。これだったら、簡易ゴルフにでも行ける紳士スタイルである。


 ギルドの裏手の出入口で、大商人のヒューゴが出発の準備をしていると受付のオジサンに言われたので今さっき着いた所。

 今は、ゴールドカードを提示して確認をしてもらっている。


 思いの外、私以外の方が多数いた。

 様々な人種、様々な動物に乗っている者達がソコにはいた。

 中でも、ひときわ目に着いたのは髪がストレートでサラサラヘアーの男子。それは、耳が長く垂れ下がっている。

 あとそれと、まるでネコが人形になった者達である。

 その人達は、私よりかは武装しており、雰囲気はまさに立派と言える他無い。


 一通り見渡していると、馬車の荷台に立つ女性が突然!声を張り上げるのだ。


「大商人ヒューゴを護衛する冒険者よ!よく集まってくれた。感謝する!私はヒューゴの妹でもあり冒険者のヒュレイである。これでもドラゴンライダーだ。

 それでだ!一応に見渡すと、武器や防具を装備して無い人がチラホラいたので、簡易武器の剣と簡易防具の盾を貸し出す。……そう!貸し出すからな!?壊れたら弁償して貰うからな。」


 『弁償』というのを聞いて、ざわざわタイム突入にはならない。皆さん、喜びの声に満ち溢れている。

 『さすがヒューゴ様だ!』『簡易武器防具が壊れる事なんて早々無いって』と様々な幸せな声が行きとおる。


「簡易武器を渡された者達は、店の品出しや各街での搬入・買い付けなどをして貰う!

 元々武器を所持している者達は、見たところ階級がCランクが目立った!その者は近寄る魔物を蹴散らす仕事だ。勿論!多数の魔物なら簡易武器を渡した者達も戦って貰う!

 あとは、私の様な動物に乗って使役者達だが……ソナタ達は階級がAと高ランク!コチラとしても活躍の場を減らし賃金を出来るだけ減らしたい!……ソナタ達には、最終砦となって頂こうと思っている。


 さあ!出発だぁー!」


 皆さん、オオー!と雄叫びを上げ街から出て行くのだった。

 私の配置されたのは、馬車が四台あるうちの一番後方で、布に被せられた何が入っているか不明の荷馬車である。


「オウ兄ちゃん名前は?俺はイウヤってんだヨロシク!……そうだ!俺がこのクエストに参加した理由を教えようか!?

 それはな?ヘヘヘヘ……」


 出発してから間もなく、何故かハイテンションなやからに絡まれていた。

 

 なんなんだコイツ?名前を聞いていて、俺の名前を聞く前に名乗ったぞ!?ははぁん、さては名乗りたかったのか。


「この仕事が終われば、嫁と一緒にデートするんだで。」


「へー。」

(私に女の話しはエロだけにしろ!)


「そんな、誉めても何も出さないぞ!?」


 誉めたか!?今、誉めましたか?

 なんだったら、叱ったような。


「俺の嫁は本当に綺麗なんだぞ!……ホラッ!馬に乗っている兄ちゃんと同じ種族なんだぞ!

 そうだ!魔法と弓が大好物のエルフなんだぞ。」


 指差す的を見るに、今さっき耳が長くサラサラヘアーの男性が彼の嫁らしい。

 違うか、ああいう感じで女性なのだろうと私は考える。


「嫁はなあ!?そりゃ……もう!可愛いくて目に入れても痛くないんだぞ。

 ああ、早く帰ってサラサラと靡く髪を俺のギトギト顔で汚したいぜまったく!」


「ほー。」

(今、出たとこだろ。)


「お!?その顔は興味しんしんだな?……良いだろう、銀貨三枚で一晩でどうだ?」


「は?何を言っている。そいつはお前の愛する嫁だろ?」


 ガハハハと笑い出す彼を見て、笑いの沸点は低い奴と見受けられる。


「俺みたいな奴は、愛で女性とは付き合えられねぇよ!お前知らないのか?奴隷だよ……親の借金や犯罪者が奴隷となり売られるんだよ。

 オークション制だから、稀に安く手に入るんだぜ。因みに嫁は、銀貨三十枚で買ったんだ。」


(奴隷?……あの奴隷??

 え!?マジ??)


 私の脳内には『奴隷ってアレだよな?社会の歴史で習ったヤツだよな?』と繰り返している所に、イウヤはドンッと杭を刺して来る。


「ホラッ!この最後の荷馬車の中身は、奴隷を運んでいるんだぜ。

 だから、最後尾は護衛も多いんだ。」


 目の前の、馬が三匹で引いている比較的大きな荷馬車には奴隷という者達が入っていると知ってしまった。


 これは!?どう対象すべきなのだろうか??

明日もヨロシクです。

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