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シニア異世界へ  作者: ふ~ん
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いざ街へ

こんばんは

 スーゲーマンはピンチの時にこそ進化をとげる。これは、強大な敵と遭遇した時に新たな技の開花及び変化があったもんだ。

 こんな簡単に進化して良いものか?いや違うだろう。

 私は迷い無く『no』を選択した。


「ではnoと指示がありましたので、ストック機能を追加させます。

 尚、新たなスキル[ストック]を取得するのに対価としてレベル十を使用しました……

 スキル[ストック]完了しました。」


 つい歳のせいなのか分からないが、親切な声に全くもって驚くことも無く、普通に『色々ありがとう』と返事をして終わる。

 その後ステータスを見ると、やはりというべきかストックという機能がついていた。


 凍った森は、歩く度にパキッと乾いた音が出る。私の体温が高いのか、あるいは自身の体温のせいで急激な温度変化で木々が割れたりするのを見ながら私は森を歩いて出た。

 ステータスを確認して変わっているところがあった。


 それは【称号】である。

 称号には『閃光の破壊者』の後に、飛ぶだけで天空浮遊城を二割程破壊と書いていた。


 だから、歩いて出て来た。

 更に付け加えると、ただのタメ息でオリジナルスキルが発動とか無理だから口に手を抑え歩いている。

 端から見れば、気分が悪い人に見えるが決してそうではない。


 森を抜けるとソコは、誰かが歩いて出来た道だった。

 道の両側が酷く抉れて土がはだけていたので、誰かがリヤカーでも引いて廃品回収をしていると思われる姿が目に浮かぶ。


 どっちへ進もうかと迷う私は、特に迷うことなく右へ進む。


(とりあえず。行き止まりなら、またココまで走って行けば良いだけだもんな。)


 時間が経過したのが分かる。それは、日が傾き沈もうとしていたから見て分かった。

 時間の経過と共に私にアル変化が訪れる。


(腹……減った。)


 あの森では、小動物は一切刈っていない。

 私も、現代人なのだ。道に落ちている凍った動物を『ひょいパク』なんてしない。


(そう言えば、映画を見て帰って寝るだけだったはずだ。

 ただヤハリ凄いのはスーゲーマンだ!睡眠は取らなくても結構平気だな。……まあ、私が内心がテンションが上がっているからかもしれないが。)


 『腹が減った』と思う様になってからというもの、集中し助けを求める声も聞かないで、自身の中で『腹減った』と連呼が続いていた。


(クソ!ヒーローは助け以外では使ってはいけないが……仕方がないか。)


 自分の中でこだわりと言える『絶対的ヒーローの定めとして、不必要な技は普段は使用しない!』というルールを破る。

 のちに言うだろう……『このルールを破ることが出来たからこそ私が存在すると』こんなカッコ良く言えたらいいが。


「発動!……超千里眼!!」


 そんなこんなで私は、街の一歩手前まで来る事が出来た。

 超千里眼のお陰で分かれ道も迷わず、最短で街までたどり着く事が出来た。


 もう日は沈み、今は城門を守っている人達に絡まれている最中だ。


「お金をもって無い奴に、この街を入れることは出来ん!帰りなさい。」


「お金なら無い。しかし、どうだろう?この腕時計で街に入らせてくれぬか?」


 キランと光るのは、キラキラのシール。

 これは、百円均一で買った腕時計だ。しかも防水!トイレに行った後でも、簡単に手を洗える優れものなのだ。


 腕時計を見せると驚きの声が響き渡った。

 キラキラのシールもさることながら、秒針であるデジタル時計が点滅するアレに皆さん御注目である。


「それは……もう一個しか無いのだ。お願いだ門を!街に入らせて欲しいのだ。」


「仕方無い!……だが、これだけは守ってくれ旅人さん。」


 ウンウンと頷く私に説明してくれるのは、腕時計に興味津々だった黒髭を生やした青年だ。

 説明する青年は、ひもじい私に約束と少々の食料と水を分け与えてくれた。


 ヒーローとか云々より、こう言う愛を感じるぬくもりは私に涙というモノを流してしまう。

 それほど私は腹が減っていた。……これは、後で借りを返さないと!と心に決めた瞬間だった。


 多少胃が満たされた事で安心したのか、裏路地で野宿することにした。


「!……こいつ……ど……のけて……」


 誰が私を読んでいる?そう思った瞬間集中を開始した。

明日もよろしく

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