迷子
こんばんは
「アキラ様の姿が見えませんね……もしや!?今もなお、突き進んでいるのでしょうか?」
シュバビエ城での話し合いでは、アキラが独断で『私に着いて来なさい!』とか行っていたので、ゲートから先の道順が全く頭に入って無かった。
「まあ待ちなさい。ちょっと先を見通す目で見渡しましょうか。」
目の前が海でまず左手の先をスキル超千里眼で先へ先へと進んで行くがアキラの姿は無かった。
左を見てから、少しずつ角度を右へとやり誰もいない事を確認した。
「アキラさん達は左の道には、いないようだ。」
この時、早くに気付いてれば良かったのかもしれない。
ユグへ発した言葉が、空を切っていることに早く気付いていれば!無駄な命を飛ばさなくても良かったのかもしれない。
「前も……異常な?……ユグ??」
前方に、とてもユグににている背中が見える。
(ああ……もっと!もっと足を開いて!!)
「って違!ユグが何で目の前に!?」
バッとベッドを見ると、確かにココにベッドはある!……と思ったいたらソッとベッドで寝ているオソラを見て素の我に戻った。
(エヘヘ。でも、飛んでる女性を後ろから見るのって何か新鮮だなぁ。
田舎の小学校で、女の子のスカートめくりをエンドレスしているかのような気分になるな。)
本当だったらユグのところまで急いで飛んで行きたい自分がいるのだが、いつ太ももが開いてくれるのかドキドキしっぱなしな男がここにいた。
まあ、太もも開いて飛ぶ奴は居ないだろう。
わざわざ空気抵抗がマックスになるなる飛び方はしないだろう。
が!それでも待つ価値はあるかもしれない。
(アラ?止まっちゃったねぇ。
耳を澄まそうか……)
遠くのユグは嬉しく振り向いた先にいるハズの俺が存在しなかった時、ユグは大変オロオロとしていた。
それは、海上で探す所なんて皆無なのに何かの下にでも有るかのように、自分の見方を変えて何度も何度も覗き込むように探索する。
そんな『どこ?スゴウ様』と連呼し、一生懸命なユグの姿を長時間見て楽しむ心は、私は持ち合わせていない!
なんとも子供らしいユグに、笑みを浮かべながら再びベッドを浮かせ、迷子のユグの元へ飛んで行く事にした。
その時!
「!!」
ザバァ!と海から何かが飛び出して来た。
その渋きと大きさはユグからしてみても、アキラの竜の姿の大きさでも程遠い大きさだった。
「きれいな虫が飛んでいたから、採取しようと思ったら中々にすばしっこいじゃないか?」
「話せるの!?シーオーガなの??
それに、なんて大きさなの。」
驚いくもの無理はない。本来オーガ種は、力だけが自慢の魔物である。
だが目の前にいるシーオーガは、ユグの話を理解し更には相手を見極め次の行動を打っていた。
「そんな驚くことは無いだろう?魔海の魔物は、知能が高く丘の魔物よりも数倍強いんだ。
だから他の冒険者も陸地から魔王城を目指すんだろ?
因みにだが、今やっているのは戦いの踊りだ。
こうやって海面を手で叩くだけで仲間に知らせる事ができる!なんせこんな御馳走久しぶりに見たよ……羽が六枚もあるんだなぁ。」
ザバァ・ザザバと、逃げるユグの先からシーオーガが出て来ると誰が想像出来たか!?
ユグは逃げようにも逃げる事が出来ないで、行こうとする先々で進路を奪われながら行くてを阻まれる。
「きゃあ!」
「ハハハハ……逃げること無いだろう。
それにしても魔力が強い匂いを放つな。ココで殺すより、魔王様に献上した方が喜ばれそうだな。」
ハハハハと笑いながら手を伸ばしすと、つい先ほどまで話していたシーオーガが停止する。
「ユグ。体が震えてるぞ。」
ユグに手を伸ばそうとしていたシーオーガの手はもう無い。
そこに有るのは、太ももが見えない両足と首を含む頭である。
そう!スーゲーマンが光の速さよりも鋭いパンチを放ったからだ。
それは、シーオーガの体に当たると何ら抵抗も無く何かが突き抜けた。
その差した腹の小さな穴から、突き抜けた背中の小さな穴へと見えない摩擦が生まれた。
やがてそれは、どんどんと力の進行方向に摩擦が生じ流れ飛んで行く。
結果、ボチャン!と頭が海に落ちて他の者がやっと気付くという形だ。
「スゴウ様ぁぁ……」
一体のシーオーガが、音もなくブッ飛ばされたこともそうだが、何よりも探した時は見つからなかった大切な人が、ようやく今見つかったことで気持ちがグッと来たようだ。
まるで、お母さんに会える事が出来た子供のようだ。
「勝手にウロウロしてはダメだよ。」
ヨシヨシと迷子のユグをなだめ、その先のシーオーガ達は既に全てが制止していた。
そう!既に手を出そうとしていたシーオーガと共に、他のシーオーガさえも全ての行動を許さず、鋭い飛びながらのパンチであっという間決着がついていた。
明日もよろしく




