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シニア異世界へ  作者: ふ~ん
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レベルあげる

こんばんは

 黒い煙を見上げながら、私の脳内にアナウンスがずっと鳴りっぱなしである。

 とりあえず、催促している脳内のヤツと話し合う為にベッドに座って一息ついた。


《倒した魔物と動物は、計三十億を突破し今なおも増え続けています。

 なお、モンキーゴブリン八万二十三体と火アリ二十億匹と岩トカゲ四千……》


(集計はもう良いよ。で?俺はどれくらい強くなったの?)


《数値として見ると、全く強くなってません。》


 じゃあ何故レベル上がってんのさ!?


(ん?では、何故にレベルというのが存在するのかな?)


《スゴウ様は特殊な方で強さの強化は認められませんが、狂乱の女神様より『スーゲーマンにはもっと必要なスキルがあるかもしれないから!』という事で、レベルという概念があるゆえに!スキルが覚えやすいと私は考えます。

 なお、私はスキル・言語理解から生まれた存在なので、絶対的スゴウ様には服従を誓います。》


 私の脳内でレベルアップの報告をしているヤツは、少しばかり自由に話し込んで来る。


(ん?近くに誰か……)


 少し空気の揺れを感じ取ったので目を開けると、私の顔を覗き込むユグがいた。


「どうしたの?何か悩み事?」


「レベルが二千を越えそうだから、あるべき姿に戻そうと奮闘し調整中なんだ。

 もうちょっと、脳内で整理をするから待っててね。」


 ニコンと頷いたユグは、私の膝に頭を置いてベッドに横たわる。

 なんということだ!笹の葉が川に流れ、枝に引っ掛かり止まるかのような自然体の動きだったぞ!?

 というか、これはこれで整理整頓をし続けれることが出来るのか!?


(とりあえず、あの程度の魔物でユグは驚いていたという事は、皆はあの程度で苦しんでいるという事。

 ならば、私が出来る事と言えば経験値レベルをストックして彼等に分け与えるスキルが欲しいな。)


《了》


 と言ってから数分間、レジのチーンと『計算が終わりましたよ』という感じの音が何回か鳴ったと思ったら、突然話をし出した。


《削減と解消・軽減をへて、レベルストック完了です。

 現在レベルストック量は十万です。尚、本来敵を倒した後の経験値先は、一度ストックへと変換され少し削られます。》


 つまり、手数料という感じだな。


《現在のレベルストックは百五十です。

 マスタースゴウの要望を叶え、新しいスキル【レベルあげる】を取得しました。》


……

 目を開けると、羽をしまいスヤスヤと寝る薄着のユグが寝ている。

 これはイケナイと感じた私は、ソッと超能力を使って頭を浮かせて距離を置く。


「もう!私もまさぐって、起こしてくれれば良いのに!」


 ベッドに置いた時にバッと起きたユグは、ムーと頬を膨らませ子供の様に怒り出す。

 私の本心は、ユグの白い肌の奥底にある、赤い血は私の男な心を暴れさせようとしていた。

 暴れてしまう原因は、ユグから発せられる甘い香りがユグの躍動感と美しさが相まり、究極の誘惑となってしまうからだ。


 あくまで、私の若い体がそう反応しただけだが。


「そんなこと……人前では出来ないよ。」


 イヤ!お前昨晩、オソラをベッドの下に置いてユグと一夜を過ごして無かったけ?!


「聞いてくれ!新しいスキルを取得したぞ。」


「どんなスキルなの?」


経験値レベルを分け与えるスキルさ。

 早速だけど、あげて良い?」


 ポンとユグの肩に手を置いた俺の顔は、なにも心配するな!俺に着いて来い!と言わんばかりの気合いの入れようだ。


「ハイ。良いですが……私、レベルが上がりにくいですよ?

 今の私のレベルは千三百だったと思います。」


「大丈夫だ。俺は強くならないけど、ユグは絶対強く成れるからな!」


 【レベルあげる】が発動すると、ユグの体が少し光輝く。

 そして光輝いてユグは見えないが、しきりに身体の変化があるのか『あ。ああん。』というレアな声を出している。


 私の心中は、アレレ?私はヤッて無いですよ?肩しか触ってませんよ?という困惑だ。


 次第に光が収まると


「特に変わってないな。」


 目の前には、いつもの薄着姿で羽をしまっているユグがいた。


「違います!!変わってます!!」


「ど。どこ??」


 見てくれと言わんばかりに羽を広げると、何時ものように薄い緑色の羽が……増えてる!


「羽が六枚になってる!」


「ソコじゃ無いです!……ココ!」


 サラサラな胸を突き出す姿を見た私はちょっと腰が引く。

 尚も突き出して、更に『触れば分かります!』と言うのだ。触らないがね。


「エヘヘ。私達、天空人は成長した証拠に羽の枚数が増えるんです。

 羽は最大で十二枚に成ります!その時はもう私はボインッボインですよ!」


「そうか。良かったな。」

(特に強さはには、興味無いんだな。)


 俺は男だし、ユグの体をくまなく見てきた訳では無いから少しの変化には対応出来ないけど、当の本人があれだけ強い意思で言っているんだ……信じようではないか。


 だが……


「もっと嬉し顔してください!もしかして、このままの胸の方が良かったですかぁ!?」


 私の笑顔では、ユグの本心には届かなかったみたいだ。


「時間は随分経過したみたいだな。

 アキラが待っている。早く行こう。」


「ハイ!……あ、私!自分で飛びます。」


 なんだろうか?女には女に通じる何かがあるのか分からないが、そうまでして他の女性に羽の変化を報告したいのか?

 もしくは、多かれ少なかれな『胸』の変化を見せに行きたがっている彼女ユグが、ベッドの側をルンルンと飛んでいるのは目的は『胸』かもしれない。

明日もよろしく

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