色紙にダブルサイン
こんばんは
「次は狂神についてだが、実は神々を信仰する国々には一つか二つ程【神々の玩具】を所持している。
これは、あの会議で軍神のジンが強く発言し挑発行動をしても、誰も文句を言わなかったのが要因となっている。
我が国は一つしか持ってはいないが、この能力は極めて各国では喉から手が出るほどに欲しがるじゃろう。」
シューバ王がパチンと指を鳴らすとアキラが何も無い所に手を突っ込んだと思ったら、なんの変哲もない古びた木箱を出し円卓に置いた。
古びた木箱には、装飾の様な鉄?銅?のような帯が十字に巻かれていて何とも理解不能な箱である。
簡単に言うと、ボロい救急箱サイズで本当にただの木箱。
「その木箱は?」
本当だったら、『アキラさん!?手が消えましが!?』と驚く場面だが、一秒くらいでニョッとタンスから何か出す程のスムーズさで出て来たのは木箱だった事で特に驚かなかった。
ただの木箱なのに、アキラが出して王に渡す瞬間とか、かなりの重要文化財的な雰囲気で渡したものだから、なにもかもブッ飛ばして質問が『木箱』となった。
「これが我が国で持つ【神々の玩具】名は『神言樹』と言うが、これは先代の王が付けた名だ。
能力は名前の通り、神と話しが出来る代物。」
「しんごんじゅ?」
とても小さな声ではあるが、こんな籠っている部屋では響くのだ『ダサッ』とセロさんが言うのが聞こえる。
「……名前はどうでも良いとして、ホラ!ココ。」
箱の十字の金属の板のところを指で指し示す所は、見ると何やら文字が彫られていた。
「神々の玩具は、必ず製作者のサインが書かれているんじゃよ。そして全ての【神々の玩具】は、魔法力を使って発動されるんじゃ。
……それらをふまえ、狂神の全てを話すと」
何でも、全ての文献を調べても『狂神』という名は出て来ないそうだ。
その昔、幾つか前の王が神言樹を使用し戦神と話し合った際言われたそうな。
「狂神は存在するが、アイツはちょっとハッチャケ過ぎているからな。」
「狂神は適切な行動を取れないと?」
「いや。普通だと思うよ。
アイツも神だからね。だけど、人が求める願いに対して行きすぎる点があってね。
今では、私を含めた六神……愛神・軍神・知神・海神・大地神が狂神を封じているから大丈夫だと思うが。
それでも、三千年に一度は力が弱るから狂神の使いが現れるから気を付けるように。」
……
「と言われたそうじゃ。
因みに、この神言樹は二つの神の名前があるんじゃ!」
ホレッ!見てみい!という凄み感が半端ない。
というか、だから何!?なんだけど。
「成る程。有名人のサインの共演が素晴らしいということですか。」
「ハッハッハッ……違うよ。
名前の多さは神々の玩具の強さに匹敵すると言われているのです。少なくとも一つの名だけで無く、二つ以上なら要注目です!」
俺は少し考えて『そもそも?アレ??』と思っていることを言い出す。
「そもそもですが、シューバ王は戦神では無いのですね。」
「私は戦神では無く、戦神を崇めている王……戦神という神を崇拝し始めたのがシュバビエ城の初代王が発祥となっているだけなのじゃ。
まあ、私もアキトに王を継いで欲しいのだが普通に断るからのぉ。」
シューバ王がアキトを見つめる目線は空を切る。
「とにかく!スゴウさんが【神々の玩具】の重要性を知ってくれて良かったです。
あとそれと、報酬目的とはいえ軍神がどれ程のモノを所持しているか確かめないとですね。」
シューバ王の視線ビーム乱射が嫌だったのか、アキトが話の閉めにきた。
「パンパン」
フゥと一息ついた王は手を鳴らす。
『おぅ!お主達どうしたのじゃ?』とアキラが言い放つが、今はすいません!話せません!という感じで、ちょっと待って下さいというポーズを取ったのはフード衆。
円卓の横に並んだのは、アキラを助けた張本人である六人のフード連中だ。
「この者達……全員では無いが、食事や荷物持ち更には魔族語さえも扱えるのじゃ。
どうか……使ってやって欲しい。」
言い終わると全てのフード衆が、フードを投げ捨るかのように華麗に脱ぐ。
「あぁぁぁぁああ!!」
何故か驚いたのはイウヤだった。
イウヤが何か言っている。それは、俺が『だろうね』と思う発言だった。
「どうしたの?アナタ??」
「じっ。獣人だぁぁ。」
心友よ……心の声が!フルボイスだよ。
どうもすいません。昨日は夜勤で忙しくって、更に終わって寝たら12時間程寝てしまって。




