俺の心は平和です
こんばんは
写し出された映像は、私達が座っている所にも写し出されている。
席に写し出されているのは、まばらではあるが三席の内は必ず一人か二人は座っている感じだ。
詳しく言えば、表示されている所を見ると理解出来るように、各神の代表がいて両側にアキラ・アキトのような特別な存在がいると分かる配置と想像できる。
表示されていない所は、戦神と書かれている三席の王とアキラとアキトである。
「ん?この者達は何者だ?」
話し掛けて来たのは軍神エリアから
「突然でスマナイ。部外者……というのは嘘に成るだろうから、彼にも参加して貰ったんだよ。」
突然の知らない人が写し出されるとそりゃあなるだろう。
各それぞれが、俺達を見定めて『彼か……』と言い、皆俺に視線を合わせて来たのは言うまでもない。
「部外者では無い。そうか、ついに見つけたんだな【狂神の使い】を!
そして、このいかにも紳士一歩手前の兄さんが狂神の使いか。」
一歩手前ってなんだよ!?まあ、紳士と言ってくれるから半分以上はこの服装でそう思わせているのならヨシ!ってな感じか。
「まだ、確証はないだろ。」
「それは違うだろクマヒサ殿。仮にも戦神の代表であるシュバビエ城の主と、戦神の使いアキラ殿とアキト殿がいるのだぞ。」
否定し名を呼ばれたのは、大地の神エリアに座っていたヤツだ。
そしてソレを否定したのは、女性でいかにもシスターの格好をした愛神の中央席。
「愛神のアイヒメ様と大地神のクマヒサ様も落ち着いてくだされ。
……そうですな。我が名とアキラの名に誓い、このスゴウ殿を狂神の使いと断定した。
従って、私共が監視もしくは管理するものとする。……良いかな?」
(監視?なんだそれ??)
タメ息がそれぞれ聞こえてくると『約束だから仕方が無いか』と誰かが言ったのをきっかけに話は少し変わってくる。
「それで?神に二人の使いが付くだろ。
あとのもう一人は、何処にいるんだ?」
海神エリアで『それには少し……』との声が上がると一斉に向いた。
「勿体振らず早く言えレブニア!」
「おお怖い怖い。軍神の参謀様が何をそんなに慌てているのか存じ上げませんが、私は彼をチラリと見ただけですが、さほど危険には見えませんでしだがね……あの勇者。」
「勇者だと?」
(……レブニアさんって、オカマさんかな?)
海神エリアに座っているレブニアという人、頭は坊主でがっしりとした輪郭のくせに『オホホ』という笑いが似合いそうな男性である。
隣にいるユグに男がどうかの質疑はこの場では何とも無理な感じなので、とりあえずは終わってくれるのを待つしか無かった。
「ええ。自身で勇者と名乗ってました。
それに、自身の能力を自慢してましたよ?『私の能力は女神様から頂いたモノ!それはスキルコピー。この能力で全ての人を救ってみせる!』……と。」
「ほう。そんなものか……で?!スゴウとやら、ソナタよ能力が知りたいのだが。」
軍神の席には二人座っているのだが、一人は参謀というのは今知ったこと。そんな、もう一人の知らないヤツから下から覗き込まれる様に言って来た。
「ジン様、新人イビリは格好が悪いですよ?」
ハァ?となるが、言ったヤツの顔を見て冷静に戻ったようだ。
「何を言っているアキラ、相手の力を知るには特殊スキルが必要不可欠だろうが。」
「相手から聞き出せ無くても……強きモノは大体分かる!と以前おっしゃっていませんでしたか?」
苦虫を噛み潰したかのような顔をしてグッと堪えている所に、絶好のチャンスもとい他者から追撃が来るのは必然なのか。
「所で……最近冒険者達が言っていたのですが、あるダンジョンで神々の玩具を見つけたと報告がありました。
そして、法外な金と武力を見せつけ買った……冒険者達は取られたと言っていましたが?参謀のアオシ様は知っていますよね?」
「アイヒメ様、良くご存知で。
それで?何か問題でも??」
ニヤリとする顔は、とてもじゃ無いが目の前に居れば確実に殴っていたと思う。
雰囲気で言うと『俺の福袋にはブランドものが沢山だぁ……お前は靴下とブリーフ一年分といった所か?』と言っているクソ野郎だ。
そんな野郎は、アイアンクローをして耳に頭突きをしまくって柔道耳にしてやるぜ。
その時、何かに察したのかユグが俺の未だ力を緩めない拳にソッと手を添えて来た。
(うん。平和が好きですよ。)
円卓の下では皆、何をやってようが知らないと分かった。
もう会議は俺の話しでは無くなり、今は軍神が持つ【神々の玩具】というキーが沢山飛び交う。
話し最中に、過去の神々の玩具の出現で大変な目にあった事など話し合っていた。
しかし、今回の話の中身とは全く違うという事で次回へと持ち越された。
明日もよろしくと言いたいです。




